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[2013-12-27]
損保協会集計13年中間期の決算概況
損保協会は12月16日、加盟26社の2013年9月中間期決算概況を取りまとめ、発表した。それによると、正味収入保険料は、火災保険や自動車保険の増収により大幅に増収。正味収入保険料が増収するとともに、正味支払保険金も減少したが、前中間期に高水準だった保険引受利益は減益となった。資産運用は、株式市況の回復により有価証券評価損が前中間期の10分の1以下に減少するとともに、有価証券売却損益も増益したことから、資産運用粗利益は黒字に転換した。経常利益は対前中間期比748.5%増益の3051億円となり、これに特別損益を加味した後の中間純利益は対前中間期比634.6%増益の1899億円となった。これは中間期としては、同協会が中間期決算の発表を開始した05年以降最高の水準となる。
正味収入保険料は、自動車保険の増収や復興需要などによる火災保険の増収により、全種目計では対前中間期比4.1%増収の3兆8582億円となった。
一方、正味支払保険金は、自動車保険の支払いや自然災害にかかる火災保険の支払いの減少で、全種目計では対前中間期比1713億円減少の2兆2284億円。そのため、全種目計の損害率は前中間期から7.1ポイントダウンし、63.2%となった。損害保険会社の損益に影響する「地震保険および自動車損害賠償責任保険以外の正味支払保険金」の支払いについては、前中間期に比べて自然災害に伴う火災保険などが減少したことにより、前中間期より1509億円減少したが、1兆8291億円と依然高い水準になっている。
「諸手数料及び集金費」は、保険料の増収もあり対前中間期比4.0%増の6734億円、「保険引受に係る営業費及び一般管理費」も対前中間期比0.8%増の5730億円となった。事業費率は「諸手数料及び集金費」と「保険引受に係る営業費及び一般管理費」とも増加したものの、正味収入保険料が増収したことから、0.5ポイントダウンの32.3%となった。
保険引受利益は、前中間期におけるタイ大洪水に伴う多額の支払備金や異常危険準備金の取崩益の反動で、前中間期に比べ157億円の減益となったが、正味収入保険料が増収し、さらに正味支払保険金が減少したため、542億円の黒字を確保した。
資産運用の中核をなす「利息及び配当金収入」は、対前中間期比14.3%増収の2639億円。さらに、国内株式市況の回復により、株式等の有価証券評価損が前中間期より1792億円減少する一方、株式売却益等の有価証券売却益も前中間期より678億円増益したことから、資産運用成果を示す代表的な指標である「資産運用粗利益」は2837億円となった。
総資産は、保有株式時価の上昇により、対前期末比2.1%増の29兆544億円。また、純資産については、「その他有価証券評価差額金」が増加したことから対前期末比10.6%増の5兆8858億円となった。
ソルベンシー・マージン比率は、金融庁長官によって早期是正措置がとられる水準である200%を各社とも上回っている。
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[2013-12-24]
全国生協連、11月の生命・火災共済実績まとめる
全国生協連は、2013年11月の「生命共済」と「火災共済」の加入状況をまとめた。それによると、「生命共済」の当月加入者数は合計で8万6355人となり、この結果、累計加入者数は1659万4830人となった。一方、「火災共済」の当月加入件数は1万2952件で、累計306万3851件となった。
【生命共済】
「生命共済」の11月単月の加入者数を会員生協別に見ると、埼玉が9072人(占率10.51%)、次いで、東京8717人(同10.09%)、大阪6760人(同7.83%)、千葉4637人(同5.37%)、福岡4544人(同5.26%)、愛知4073人(同4.72%)、静岡2902人(同3.36%)、兵庫2804人(同3.25%)、広島2737人(同3.17%)、神奈川2528人(同2.93%)で、6単組が3000人を超えている。
累計加入者数では、埼玉が240万505人(占率14.47%)でトップとなり、以下、東京163万4160人(同9.85%)、大阪134万3081人(同8.09%)、千葉115万1793人(同6.94%)、愛知81万4559人(同4.91%)、福岡77万5881人(同4.68%)、兵庫60万1083人(同3.62%)、広島57万5910人(同3.47%)、静岡55万154人(同3.32%)、神奈川54万7128人(同3.30%)と続く。
【火災共済】
「火災共済」の11月単月の加入件数を会員生協別に見ると、埼玉1033件(占率7.98%)、福岡940件(同7.26%)、東京928件(同7.16%)、千葉923件(同7.13%)、兵庫867件(同6.69%)、大阪812件(同6.27%)、静岡495件(同3.82%)、新潟453件(同3.50%)、北海道453件(同3.50%)、広島379件(同2.93%)の順になっている。
累計加入件数では、埼玉が37万4902件(占率12.24%)でほかを大きくリード。
以下、東京28万1937件(同9.20%)、大阪26万2404件(同8.56%)、千葉23万5724件(同7.69%)、兵庫20万3676件(同6.65%)、福岡18万8329件(同6.15%)、神奈川11万4534件(同3.74%)、新潟10万6149件(同3.46%)、群馬8万2812件(同2.70%)、広島8万2797件(同2.70%)と続く。
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[2013-12-20]
本紙調査、13年10月末の自動車・自賠責保険実績
任意自動車保険(国内13社合計)10月単月は13社中9社が増収となり、前年に比べて2.8%増となった。
自賠責保険の保険料の10月末実績は、12社中10社が増収、前年に比べ11.6%増。自賠責保険の件数は12社全社で減少、2.8%減となった。
一方、人身傷害補償保険の付帯率は13社合計で87.5%、対物保険金額無制限の付帯率は91.8%となった。
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[2013-12-17]
本紙調査、13年11月末損保一般種目速報成績まとまる
本紙調査による2013年11月末の損保一般種目8社成績(速報ベース)がまとまった。8社の一般種目合計は収保5662億円、対前年同期5.6%増となった。
【自動車】
収保は2630億円で対前年同期3.8%増。8社中6社で増収となった。契約件数の増加、国内新車販売台数の増加、各チャネルでの新規契約の増加などが押し上げた。
【自賠責】
収保は805億円、11.4%増で全社が増収。料率改定の影響が大きく、新車販売の好調などで増収となった。
【火災】
収保は988億円、5.3%増。8社中6社で増収となった。消費増税前に増加した住宅着工分の引き渡しや長期契約の増加が寄与している。
【新種】
収保は637億円、6.4%増。大口の新規契約や更改契約の増加が寄与し、8社中6社で増収となった。
【傷害】
収保は401億円、5.4%増。8社中7社が増収。大口の新規契約や企業向け商品の好調が要因の一つ。
【海上】
収保は197億円、6.2%増で7社が増収。大口の新規契約で増収となったところもある。日新火災は、海上保険から撤退。
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[2013-12-12]
マンパワーグループ、14年第1四半期雇用予測調査結果発表
総合人材サービスのマンパワーグループ梶i本社:神奈川県横浜市、井筒廣之取締役代表執行役社長、資本金40億円)は12月10日、2014年第1四半期(1〜3月期)における企業の雇用計画を尋ねた「マンパワー雇用予測調査」の結果を発表した。調査結果は、「14年1〜3月の雇用計画(契約社員、派遣社員など含む)は13年10〜12月期と比べてどのような変化があるか」という質問に基づいている。なお、同調査はマンパワーグループが四半期ごとに世界42カ国・地域で行っている広範囲にわたる事前調査。
今回、日本で行った調査では、東京・大阪・名古屋の企業1199社から回答を得た。その結果、季節調整後の純雇用予測は、前四半期から1ポイント増加、前年同期比では5ポイント増の17%となり、企業の雇用活動は緩やかな回復基調ある。
また、マンパワー雇用予測調査は、地域別(東京、大阪、名古屋)で調査を行うとともに、七つの業種別での調査も行っている。地域別の純雇用予測は、東京の純雇用予測が18%と最も高い数値を記録している。
業種別で見ると、7業種すべてで来四半期に向けて増員を予定していることが分かる。前四半期から純雇用予測が増加しているのは4業種(「金融・保険・不動産」「製造」「鉱工業・建設」「運輸・公益」)で、2業種(「サービス」「公共・教育」)が横ばいとなっていることから、全体的に企業の雇用意欲は堅調だといえる。純雇用予測は、「鉱工業・建設」が前四半期比6ポイント増、前年同期比12ポイント増の28%と、7業種中最も高い数値を記録している。さらに、前年同期比で見ても「卸・小売」以外の6業種で純雇用予測が回復している。
(*1)純雇用予測:調査結果のうち「増員する」と回答した企業数の割合(%)から「減員する」と回答した企業数の割合(%)を引いた値。
(*2)季節調整値:月々の変動の癖(季節的要因)を除去したことを推計した値で、調査開始から3年以上たっている国で適用している。日本では06年第3四半期から適用しており、すべて季節調整値を基にした分析値を指標にしている。
(*3)7業種:「金融・保険・不動産」「製造」「鉱工業・建設」「公共・教育」「サービス」「運輸・公益」「卸・小売」
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[2013-12-11]
国土交通省、2013年10月の建築着工統計まとめる
国土交通省がまとめた建築着工統計によると、2013年10月の新設住宅着工戸数は、分譲住宅は減少したが、持ち家、貸家が増加したため、全体で増加となった。
10月の新設住宅着工戸数は9万226戸。前年同月比で7.1%増、14カ月連続の増加。新設住宅着工床面積は799万5000平方メートルで同9.4%増、14カ月連続の増加。季節調整済年率換算値では103万7000戸。
持ち家は3万3967戸で前年同月比17.6%増、14カ月連続の増加。このうち民間資金による持ち家は3万660戸で同22.1%増、14カ月連続の増加、公的資金による持ち家は3307戸で同12.8%減、6カ月連続の減少となった。公的資金による持ち家は減少したものの、民間資金での増加で、持ち家全体が増加となった。
貸家は3万5059戸、前年同月比3.3%増で、8カ月連続の増加。このうち民間資金による貸家は3万894戸で同2.5%増、8カ月連続の増加、公的資金による貸家は4165戸で同9.7%増、2カ月連続の増加となった。
分譲住宅は2万502戸で前年同月比2.7%減、6カ月ぶりの減少。このうちマンションは8509戸で同17.7%減、6カ月ぶりの減少。一戸建住宅は1万1766戸で同10.4%増、14カ月連続の増加。
地域別では、首都圏が総戸数で前年同月比1.8%減となった。内訳は持ち家が同11.2%増、貸家が同2.6%減、分譲住宅が同11.2%減。
中部圏は総戸数で前年同月比7.0%増、このうち持ち家が同15.4%増、貸家が同14.8%増、分譲住宅が同18.9%減。
近畿圏は総戸数で前年同月比19.7%増、このうち持ち家が同15.0%増、貸家が同28.1%増、分譲住宅が同12.3%増。
その他地域は総戸数で前年同月比9.9%増、うち持ち家が同21.5%増、貸家が同2.3%減、分譲住宅が同14.4%増。
建築工法別では、プレハブは1万2929戸で14カ月連続の増加。ツーバイフォーは1万1680戸で14カ月連続の増加となった。
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[2013-12-11]
かんぽ生命主要契約状況(13年4月〜13年9月)
かんぽ生命はこのほど、2013年4月〜13年9月の主要契約状況を発表した。
4月〜9月の新規契約件数は、個人保険が122万8117件、個人年金保険が8万7632件となった。個人保険のうち、普通養老が52万9436件で4割強(43.11%)を占めている。
金額ベースでは、個人保険が3兆5911億5600万円、個人年金保険が3107億6900万円となった。個人保険のうち、件数同様、普通養老が1兆3408億6200万円で4割弱(37.34%)を占めた。
9月単月の新規契約件数は、個人保険が24万1363件、個人年金保険が1万1958件となった。個人保険のうち、普通養老が9万5450件で4割弱(39.55%)を占めた。
金額ベースでは、個人保険が7038億800万円、個人年金保険が418億5600万円となった。個人保険では、件数同様、普通養老が2367億9300万円で3割強(33.64%)を占めた。
13年9月末の保有契約件数は、個人保険が1088万8751件、個人年金保険が113万9432件となった。個人保険のうち、普通養老が464万9886件で4割強(42.70%)を占めた。金額ベースでは、個人保険が31兆4435億7900万円、個人年金保険が3兆3748億9100万円となった。
個人保険では、普通養老が11兆6747億7300万円(37.13%)、特別養老が9兆5784億5700万円(30.46%)で、2商品で7割弱となっている。
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[2013-12-11]
生保協会集計、13年度9月末の生保事業概況
生保協会はこのほど、2013年度9月(13年4月1日から13年9月末日)の生保事業概況を集計した。
それによると、生保全社(43社)合計の個人保険の新規契約(累計)は、件数では前年度比0.8%減、金額は前年度から2.4%減少した。9月末の個人保険の保有契約は件数で6.6%増、金額で0.2%減となった。
9月単月の新規契約高を保険種類別に見ると、個人保険6兆794億円(前年度比6.8%増)、個人年金保険6022億円(同0.9%減)、団体保険1306億円(同119.8%増)、団体年金保険2億円(同3.7%増)。
また、13年度累計(13年4月〜13年9月)では、個人保険32兆8833億円(同2.4%減)、個人年金保険3兆3950億円(同6.5%減)、団体保険1兆4480億円(同2.8%減)、団体年金保険18億円(同90.2%減)。
9月末の保有契約高は、個人保険858兆1424億円(同0.2%減)、個人年金保険103兆1319億円(同3.5%増)、団体保険370兆1946億円(同0.0%増)、団体年金保険32兆3359億円(同3.6%増)となっている。
13年度中(13年4月〜13年9月)の純増加金額は、個人保険▲3兆5089億円、個人年金保険▲3862億円、団体保険820億円、団体年金保険5205億円となっている。
9月単月の主要収支状況を見ると、収入保険料3兆1830億円(前年比0.2%増)、保険金1兆1534億円(同1.5%増)、年金3527億円(同62.4%増)、給付金2998億円(同13.7%増)、解約返戻金6215億円(同46.6%増)、その他返戻金685億円(同28.9%減)、事業費5039億円(同3.5%増)。
また、13年度累計(13年4月〜13年9月)では、収入保険料17兆3262億円(同6.9%減)、保険金7兆2275億円(同7.5%減)、年金2兆339億円(同33.4%増)、給付金2兆337億円(同8.0%増)、解約返戻金4兆1237億円(同63.1%増)、その他返戻金5265億円(同9.8%増)、事業費2兆1654億円(同0.8%増)などとなっている。
主な資産運用状況を見ると、有価証券282兆451億円(構成比81.3%)、貸付金38兆8130億円(同11.2%)、有形固定資産6兆2598億円(同1.8%)、現金および預貯金4兆397億円(同1.2%)、買入金銭債権2兆7230億円(同0.8%)、金銭の信託2兆1695億円(同0.6%)、コールローン2兆1649億円(同0.6%)となっている。
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[2013-12-11]
生保主要15社、13年度上半期決算
生保主要15社(かんぽ生命、日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命、ジブラルタ生命、アフラック、メットライフアリコ、三井生命、太陽生命、アクサ生命、ソニー生命、富国生命、朝日生命、大同生命、総資産順)の2013年度上半期(13年4月1日〜9月30日)決算によると、12社が保険料等収入で減収となったものの、生命保険本業の利益を示す基礎利益は13社で増益となった。
保有契約年換算保険料はかんぽ生命、明治安田生命、アフラック、メットライフアリコ、太陽生命、ソニー生命、大同生命で前年度末に比べ増加した。
新契約年換算保険料は、4月からの予定利率引き下げに伴う貯蓄性商品の販売減少などによって多くの会社が前年同期に比べ減少した。増加したのは、日本生命、明治安田生命、メットライフアリコ。日本生命は一時払終身保険が減少したものの、「みらいのカタチ」や学資保険が好調に推移した。明治安田生命は営業職員チャネルで第三分野が伸展したほか、銀行窓販チャネルで一時払終身保険の販売がおおむね計画どおりに進ちょくした。メットライフアリコは8月に発売した終身ガン治療保険「時代が求めたガン保険GuardX」が第三分野商品の販売をけん引したことなどから、新契約は好調に推移している。
保険料等収入は明治安田生命、メットライフアリコ、ソニー生命が増収となったほかは、各社が減収となった。
基礎利益は、金融環境の改善などに伴って、13社が増益となった。住友生命は変額年金にかかる標準責任準備金の戻入・繰入の影響で前年同期比78.7%増加。アフラックも責任準備金等繰入額が減少したことなどから同143.4%増と大幅な伸びを示した。メットライフアリコは4月に実施された生保業界における標準利率の引き下げに伴う標準責任準備金の積み増し負担増や、終身保険などの好調な販売による新契約コストの増加などで当期は赤字となった。
[QQ]経営の健全性を示すソルベンシー・マージン比率は前年度末に比べて12社で上昇した。ソルベンシー・マージン比率は11年度からより厳格な基準が適用されたが、全社で金融庁の早期是正措置の対象となる200%を大きく上回る水準を維持している。特に、ソニー生命(2325.0%)、かんぽ生命(1510.2%)、大同生命(1081.8%)、富国生命(1028.5%)で1000%を超える高水準を確保している。
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[2013-12-10]
オートックワン、11月新車見積もり依頼ランキング発表
オートックワン鰍ヘ12月3日、2013年11月の新車見積もり依頼月間ランキングベスト20(全国版)を発表した。
同ランキングは、インターネットユーザーが同社の新車見積もりサービスを利用し、見積もりを希望した上位20車種について月単位で集計したもの。インターネットユーザーの購買プロセスの一環である見積もり依頼を集計指数としているため、実際の購買希望車種の傾向が表れるデータとなっている。
ランキング結果は次のとおり(カッコ内は見積もり依頼件数)。
▽1位:ホンダ「フィット」(3871件)
▽2位:ダイハツ「タント」(3084件)
▽3位:トヨタ「アクア」(2535件)
▽4位:ホンダ「オデッセイ」(2064件)
▽5位:ホンダ「N BOX」(1738件)
▽6位:スズキ「スペーシア」(1251件)
▽7位:ダイハツ「ミライース」(1139件)
▽8位:日産「ノート」(1124件)
▽9位:トヨタ「プリウス」(1117件)
▽10位:トヨタ「プリウスα」(968件)
▽11位:トヨタ「ヴェルファイア」(962件)
▽12位:トヨタ「カローラフィールダー」(952件)
▽13位:スズキ「ワゴンR」(926件)
▽14位:日産「デイズ」(818件)
▽15位:マツダ「デミオ」(808件)
▽16位:マツダ「CX―5」(780件)
▽16位:日産「セレナ」(780件)
▽18位:スズキ「スイフト」(732件)
▽19位:ホンダ「ステップワゴン」(727件)
▽20位:マツダ「アクセラスポーツ」(721件)
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[2013-12-09]
裁判例に見る交通事故人損高額事案、最新高額ランキングまとまる
裁判例に見られる交通事故の死亡・後遺症賠償額の高額ベスト30の最新集計結果がまとまった。前回2010年に発表したランキング30から3年が経過した今回のランキングでは、30件中17件が初出となり、半分以上が入れ替わったことになる。最高額は平成23年に判決が出た5億843万円の事案で、前回から一気に1億4087万円上昇した。一方、最下位第30位の総損害額は2億7647万円で、前回の2億4071万円に比べて3576万円上昇しており、判例に見られる損害額の高額化が進行している。(4〜5面に詳細、6面に一覧表掲載)
今回の高額ベスト30の特徴は、医師の死亡2件とIT事業代表者の後遺症6級が含まれていることだ。通常、死亡総損害額は後遺症総損害額より低く、また、高額となるのは後遺障害1級のもので、いままで6級でランキングに入ることはなかった。いずれも年収の高さと年齢の若さが総損害額に反映した。
今回初出の17件を判決の出た年で見ると、平成16年が2件、17年1件、18年2件、19年2件、20年2件、22年1件、23年5件、24年2件という内訳となる。損害保険料率算出機構の資料で、19年と23年の被害者1人当たりの自賠責の平均支払保険金を比較すると、死亡は19年が2413万円であるのに対し、23年が2386万円と約1%低下。傷害(後遺障害含む)は19年の59万1000円に対し、23年が59万8000円と約1%の上昇という結果で、ほぼ横ばいの推移を示している。また、後遺障害等級の構成比について同じく19年と23年とを比較すると、別表第1(介護を要する後遺障害)の第1級の構成比は、19年が1・64%であるのに対し、23年は1・29%とむしろその比率を下げている。これらを見る限り、この間、一概に高額な賠償事例が増えていることはうかがえない。
一方、裁判で扱われる事例の統計的なデータとして東京地裁民事第27部(交通部)での例を見ると、19年の新受件数が1384件であったのに対し、23年にはこれが1593件と、この5年間で15%以上も上昇している。同部では、事件処理件数の増加から23年度に裁判官を9人から10人へ、書記官を13人から14人に各1人増員する態勢を取っているほどだ。
「赤い本」2013(平成25年)下巻講演録編によると、阿部潤部総括裁判官(当時)のコメントとして「交通事故により脳に外傷性の損傷を受け、高次脳機能障害による高額の将来介護費用等を請求する事案も相変わらず多く、また、重篤な後遺障害が残ったとして高額の逸失利益を主張する事案も少なくありません」とあり、東京地裁交通専門部の例でしかないが、今回のベスト30の結果は、高額賠償事例が裁判例という形で顕在化するケースが増えているということができそうだ。
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[2013-12-06]
損保料率機構集計、2013年8月末地震保険契約件数まとまる
損保料率機構は、2013年8月末現在の地震保険の保有契約件数と新契約件数をまとめた。13年8月末の保有契約件数は1537万1516件となり、前年同月の1451万1478件に比べて5.9%増加した。新契約件数は67万5684件となり、前年同月の67万8058件に比べて0.4%減少した。
保有契約件数を都道府県別に見ると、東京都の230万6080件(前年同月比5.4%増)をトップに、神奈川県134万4408件(同4.8%増)、愛知県117万3958件(同5.1%増)、大阪府117万2654件(同5.6%増)となっており、東京都が200万件、2〜4位の3府県が100万件を超えている。
新契約件数の増加率(前年同月比)では宮城県が8.4%増でトップ。以下、兵庫県・滋賀県(7.5%増)、京都府(6.7%増)、福井県(5.7%増)、大阪府(5.1%増)、奈良県(5.0%増)と続く。
[QQ]この集計は、居住用建物と生活用動産を対象として損保会社が扱っている「地震保険」のみの数値であり、各種共済契約は含まれていない。
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[2013-12-05]
損保料率機構集計、13年7月末の自賠責保険・共済成績
損保料率機構が集計した2013年7月末の自賠責保険・共済成績(速報ベース)によると、内国社、外国社、JA共済、全労済、全自共、交協連トータルで、台数1707万3038台、保険料(掛金)4459億4832万円となった。前年同期比は9.0%増。
このうち、内国社は台数1556万7790台、保険料は前年同期比9.1%増の4098億5844万円を計上し、シェアは前年度から0.36ポイントアップして、91.91%となった。
外国社は5081台、前年同期比10.2%増の1億2654万円で、シェアは0.03%と前年同期比0.30ポイントダウンとなった。13年4月から「AIU損保」は内国社として集計している。
この結果、損保合計では1557万2871台、前年同期比9.1%増の4099億8498万円となり、全体の91.94%を占めた。
一方、共済は合計で150万167台で、掛金は前年同期比8.3%増の359億6334万円となった。シェアは8.06%と前年同期比0.06ポイントダウンした。
保険・共済合計に占める内国社のシェアは次のとおり。()内は前年同期。
▽東京海上日動
=23.23(22.98)
▽損保ジャパン
=20.27(20.24)
▽あいおいニッセイ同和損保
=16.45(16.46)
▽三井住友海上
=15.30(15.12)
▽日本興亜損保
=8.93(8.99)
▽富士火災
=2.99(3.17)
▽日新火災
=1.93(1.97)
▽共栄火災
=1.73(1.79)
▽朝日火災
=0.34(0.38)
▽AIU損保
=0.29(0.30)
▽大同火災
=0.25(0.26)
▽セコム損保
=0.14(0.15)
▽エース保険
=0.03(0.03)
▽セゾン自動車火災
=0.00(0.01)
【原付自賠責】
原付自賠責はこのうち96万4783台、保険料(掛金)108億7277万円で2.1%の減収。
自賠責全体に占める割合は2.44%で、前年同期比0.27ポイントダウンとなった。
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[2013-12-04]
富国生命、2013年度上半期の決算発表
富国生命とフコクしんらい生命の新契約年換算保険料は、前年同期比32.5%減の142億円。保有契約年換算保険料は、フコクしんらい生命での増加が寄与し、前年度末比0.1%減の5522億円で同水準を維持。主力商品の第三分野は同0.5%増の1075億円と堅調に推移している。また、富国生命が4月に新主力商品として発売した「未来のとびら」が好調で、新契約高は前年同期比20.8%増の8239億円を計上。
保険料等収入は、今年4月に実施した予定利率の引き下げの影響により貯蓄性商品の販売が減少した結果、前年同期比22.2%減の3633億円。富国生命の保険料等収入は、個人保険分野と団体保険分野の貯蓄性商品の販売減少により、同8.5%減少した。
フコクしんらい生命の金融機関での保険販売は、予定利率の引き下げによる一時払いの貯蓄性商品の販売減少などにより、販売量は271億円まで減少。2012年度以降、販売量の安定化を目指して拡販に注力した平準払い商品については販売件数が倍増し、4319件となった。
一般勘定資産では、外国公社債でのオープン外債の積み増しに加え、国内公社債の代替として流動性に優れた米国債などを為替ヘッジを付した上で積み増した。国内公社債は、ALMの強化と金利上昇リスクへの備えとして、保有目的区分を「その他目的」から「責任準備金対応債券」へ入れ替える取り組みを継続的に実施した。また、有価証券売却益の増加などによりキャピタル損益は前年同期マイナス90億円だったものが、155億円に改善し、経常利益は前年同期比279億円増加して548億円となった。特別損益では、不動産市況の改善をとらえ、リスク削減と不動産ポートフォリオの強化を図るため、賃貸用不動産を売却。中間純剰余については同147億円増の357億円を計上した。
外国証券利息や配当金の増加などで、売買目的有価証券を含む利息と配当金等収入は前年同期比7.4%増の645億円。21年ぶりの逆ざや解消が大きく寄与し、富国生命の基礎利益は同9.7%増の395億円、フコクしんらい生命との合算でも同8.1%増の414億円を計上した。
9月に実施したドル建永久劣後債の発行による自己資本の増加などで、ソルベンシー・マージン比率は前年度末比57.7ポイント上昇の1028.5%。ドル建永久劣後債の発行と上半期の剰余の積み上げにより自己資本の合計は同735億円増の5111億円となった。
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[2013-12-04]
三井生命、2013年度上半期の決算発表
三井生命の個人保険・個人年金保険合計の新契約年換算保険料は、4月からの予定利率引き下げに伴う個人年金保険の販売減少が影響して、前年同期比9.0%減の132億円となった。また、今年度の新商品、銀行窓販の新契約年換算保険料は、4月発売の外貨建終身保険が21億円、6月以降の銀行窓販が12億円、7月発売の引受基準緩和型終身医療保険が7億円となり、新契約高を前年同期比5.3%増の4409億円に押し上げた。解約・失効年換算保険料は同1.4%減の113億円、解約・失効率は金融マーケットの好転に伴う変額年金保険の解約の増加により前年同期0.03ポイント上昇して2.33%となった。
個人保険・個人年金保険合計の保有契約年換算保険料は、解約・失効・満期などによる減少が新契約を上回り、前年度末比1.3%減の5205億円となった。
保険料等収入は、個人保険の保有契約減少に伴い、前年同期比2.4%減の2705億円となった。利息及び配当金等収入は、外国公社債の積み増しや円安の影響で利息収入が増加したことから、同3.3%増の612億円。保険金等支払金は、前年同期に団体年金保険の「その他返戻金」が一時的に増加したことの反動で、同13.8%減の2892億円、事業費は、システム経費・不動産経費の削減などにより、同3.5%減の499億円となった。
基礎利益は、金融環境の改善に伴い、前年同期から大幅に増加して269億円。逆ざや額は、利息及び配当金収入の増加、予定利息負担の減少により、前年同期から44億円改善して262億円、危険差益は変額年金保険などの最低保証にかかる要因の改善を主因に前年同期から218億円増の542億円、費差損益は保有契約の減少に伴い付加保険料が減少したものの、事業費の改善により、同4億円改善してマイナス10億円となり、その結果、最低保証要因を除いた基礎利益は同36億円増の149億円となった。
キャピタル損益は、有価証券評価損が大幅に圧縮されたものの、変額年金保険などの最低保証にかかるヘッジ損を計上したことで、同144億円減のマイナス97億円、経常利益は同169億円増の192億円、中間純利益は同62億円増の92億円となった。
一般勘定資産は、株価上昇による有価証券の増加などで、前年度末から153億円増の6兆6004億円となった。国内公社債は、前年度末から477億円増の2兆9266億円。そのうち、責任準備金対応債権についてはALM(資産・負債の総合管理)の推進を目的に超長期ゾーンの債券を685億円積み増し、残高は1兆7291億円となった。株式の含み益が国内株式市況の回復に伴って390億円増加した一方、金利の上昇で国内公社債と外国公社債の含み益がそれぞれ560億円、182億円減少したことから、有価証券全体の含み益は前年度末比314億円減の3118億円となった。
ソルベンシー・マージン比率は前年度末比17.2ポイント上昇して618.5%。実質純資産額は、有価証券全体の含み益が減少したことなどから、前年度末から239億円減の6685億円となった。
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[2013-12-03]
明治安田生命、2013年度上半期の決算発表
明治安田生命の保険料等収入は前年同期比4.9%増加の1兆9173億円となった。これは、営業職員チャネルで保障性商品の新規契約が増加傾向にあることや、銀行窓販チャネルで変額年金や平準払い商品の販売が伸展したこと、法人チャネルにおける団体保険などの収入保険料が増加したことなどが主因。
新契約年換算保険料は同0.1%増の897億円、このうち営業職員チャネルでは、予定利率の引き下げにより貯蓄性商品の販売が減少したものの、第三分野が伸展して同1.4%減の446億円となった。また、銀行窓販チャネルは、金利リスク対応の観点から、昨年度に引き続き計画的に販売を抑制している一時払終身保険の販売がおおむね計画どおりに進ちょくしたことなどにより、同2.7%増の436億円となった。保有契約年換算保険料は前度度末比1.6%増の2兆984億円と順調に推移した。
個人保険・個人年金保険の解約・失効率は前年同期差0.06ポイント改善して2.40%となり、25月目総合継続率は同0.5ポイント改善して86.7%となった。
基礎利益については、外貨建て債券の積み増しや円安の影響などから、利息及び配当金等収入を中心に資産運用収支が改善したことにより、前年同期比26.6%増加の2201億円。ソルベンシー・マージン比率は、金利上昇による有価証券含み益の減少などがあったものの、内部留保の積み増しなどにより、前年度末差2.9%低下して927.4%と前年並みの水準を維持している。
企業価値を示すEEV(ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー)は、金利上昇などにより保有契約価値が増加するとともに、内部留保の積み増しなどによって修正純資産が増加し、同4430億円増加の4兆1116億円となった。
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[2013-12-03]
住友生命、2013年度上半期の決算発表
住友生命の保有契約年換算保険料は2兆1971億円となり、前年度末比で0.8%減少したが、成長分野の第三分野は同0.4%増の5067億円となり、11年連続で増加した。一方、新契約年換算保険料は、前年度の金融機関窓販商品の販売実績が高水準だったことから、前年同期比31.4%減の600億円となったが、第三分野は保有同様、同2.8%増の191億円と堅調。解約・失効年換算保険料は、変額年金が目標とする運用益の水準に達したことで契約の解約が増加し、同25.5%増の559億円となったが、営業職員チャネルだけを見ると同7.9%減と4年連続で改善しており、継続率も引き続き向上した。保険料等収入は同21.1%減の1兆2366億円となったが、基礎利益は変額年金にかかる標準責任準備金の戻入・繰入の影響で同78.7%増の2152億円と大幅に増加した。変額年金の影響を除いた実質的な基礎利益も同13.9%増の1834億円と堅調に推移した。逆ざやも同283億円減の45億円となった。
内部留保は基礎利益などを源泉として前年度末比で866億円積み増して1兆2034億円。ソルベンシー・マージン比率は、同40.3ポイント上昇して873.1%となった。EEV(ヨーロピアン・エンベディッド・バリュー)は新契約獲得など保険事業活動の成果に加え、経済環境などによるプラス影響で同2517億円増の2兆9140億円となった。
第三分野の成長をけん引している新商品「がんPLUS」の販売件数は20万件を突破。主力商品の終身保険や利率変動型積立保険への付保率は約8割となり、同主力商品の販売(前年同期比12.3%増の21万3000件)に貢献している。
マルチチャネルの取り組みとして展開するメディケア生命は、来店型保険ショップチャネルで着実に成長。医療終身保険「メディフィットA」の累計販売件数は14万5000件(13年9月末)となり、10月からは限定告知型終身医療保険「メディフィットRe」の販売を開始した。来店型保険ショップは関東、関西、名古屋の都市部を中心に11月末時点で63店舗に拡大。10月から店舗ブランドを「ほけん百花」に統一し、出店・店舗運営の効率化を図っている。
海外戦略では、中国のPICO LIFEの保険料収入(13年1月〜6月)が約6010億円(シェア5位)、営業職員約16万人、34省分公司(地域総括支店)と2000を超える営業拠点を中国全土に展開。13年3月に民間筆頭株主となったベトナムのバオベトホールディングスの保険料収入(13年1月〜6月)は、生命保険で約134億円(シェア2位)、損害保険で約119億円(同1位)を挙げており、現在、銀行窓販の技術協力を推進して、収益の複線化を進めている。
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[2013-12-03]
日本生命、2013年度上半期の決算発表
日本生命の個人保険・個人年金保険の新契約年換算保険料は1274億円(前年同期比2.1%増)、死亡保障額は4兆1653億円(同0.2%増)、新契約件数は250万件(同4.3%増)と順調に進展した。一時払終身保険が減少した一方、発売2年目を迎えた「みらいのカタチ」や今年4月に発売した学資保険が好調に推移した。解約失効額は4兆3136億円で、前年同期比6.6%減と10年連続で改善。アフターサービスの充実が功を奏した。新規契約の6月目継続率は96.7%と同0.6ポイント改善。合計13月目継続率は93.7%(同0.1ポイント改善)と改善基調を維持した。
保有契約件数は前年度末比9.5%増の1961万件となったが、年換算保険料と死亡保障額は減少した。営業職員数は同0.8%増の5万2116人。代理店は同2.8%増の1万2141店。
団体年金の保有契約高は、前年度末比0.56増の92兆5242億円。一般勘定と特別勘定の合計は同1996億円増の11兆1112億円。昨年度発売したリスク抑制型商品などで多様化する企業のニーズに対応したことで順調に推移した。
保険料等収入は、一時払終身保険の販売減少などにより、前年同期比7.3%減の2兆3721億円。保険金等支払金は、貯蓄性商品の満期に伴う支払い増などにより、同6.6%増の1兆8909億円。事業費は効率化の継続により、同0.4%改善して2789億円となり、基礎利益は同192億円増の2929億円となった。
経常利益は前年同期比1410億円増の2841億円。中間純剰余は同34億円増の954億円となった。有価証券の含み益は前年度末比2004億円増の5兆9254億円。実質純資産額は同3741億円増の10兆6334億円。ソルベンシー・マージン比率は同37.0ポイント上昇して733.4%となった。自己資本については、危険準備金、価格変動準備金を積み増したことにより、基金・諸準備金等が同3840億円増加して3兆3500億円となった。これに劣後債を含めた自己資本の合計は3兆5070億円となった。
同社では、すべての年齢層で「みらいのカタチ」がプラス進展するなどの好調な販売状況に手応えを感じており、3カ年計画の実現に向けて引き続き前進するとしている。
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