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[2008-02-27]
損保協会、「お客様の声レポート」(2007年度第3四半期受付分)発表
損保協会は2月15日、「お客様の声レポート」の2007年度第3四半期受付分(07年10月〜12月)を発表した。概要は次のとおり。
【苦情・相談受付状況】
(1)受付総件数
苦情と相談の受付総件数は2万7300件で、前年度同期の2万8969件と比べて1669件(5.8%)の減少となった。前期(07年度第2四半期)の2万6607件と比べると、693件(2.6%)の増加となっている。
前年度同期と比較して件数が減少した背景として、前年度同期は、保険金の支払いにかかる問題、火災保険における引き受け時の保険料の算出や保険金額の設定にかかる問題が相次いで発覚した時期であり、これらに関連した苦情や問い合わせが集中したことから、件数が多くなったためと思われる。
(2)保険種類別の受付件数
自賠責・自動車保険の受付件数(1万9249件)が大多数を占めることに変わりはないが、今期は、件数が前年度同期と比べ2658件(12.1%)減少し、全体に占める割合も、前年度同期の75.6%から5.1ポイント減少して70.5%となった。
火災保険(含む地震保険)も、前年度同期と比べて件数で232件(13.8%)減少したが、傷害保険は819件(63.6%)、3.3ポイントの増、そのほかは401件(9.8%)、2.3ポイントの増となった。
自賠責.自動車保険と火災保険が減少した要因としては、次の2点が考えられる。
▽前記のとおり、前年度同期は、これらの保険を中心に、保険金の支払い漏れや保険料の算出などにかかる問題が発覚したこともあり、件数が特に多くなった。
▽相次いだ問題に対し、保険会社の社内態勢の整備が進んだ。
傷害保険が前年度同期と比べて顕著に増加した要因としては、前期の同レポートでも触れたとおり、保険会社から提供される重要事項説明書に記載されたフリーダイヤルを見て、損保協会に具体的な加入手続きなどを問い合わせる人が増加したことなどが挙げられる。
前期と比べると、自賠責・自動車保険の件数が多少増加している(629件、3.4%)が、総じて大きな変化はない。
(3)苦情・相談別受付件数
苦情の受付件数は4912件(18.0%)、相談の受付件数は、2万2388件(82.0%)となっている。前期における苦情の割合(12.6%)と比較し、今期は大きく増加したが、これは、前期の同レポートでも触れたとおり、顧客の声を一層広く集めて保険会社の業務改善に生かせるよう、主として保険金の支払額の認定や過失割合に関する不満足の表明を中心に、顧客の声をより広く苦情として認識するようにしたためだ。
【苦情の概況】
(1)全体的傾向
今期受け付けた苦情の総件数は前記のとおり4912件だった。このうち、相談者の意向によって保険会社へ解決を依頼した事例(保険会社への解決依頼事例)は561件であり、保険会社への解決依頼には至らなかったが、相談者から不満足の表明があった事例(不満足の表明事例)は4351件だった。
今期は、前期と比べ苦情の総件数が1563件(46.7%)増と、大きく増加したが、これは、「苦情・相談別受付件数」で触れたとおりだ。
しかし、前年度同期と比べると3416件(41.0%)の減少となっている。これは、「受付総件数」で触れたとおり、保険金の支払いや火災保険料の算出などにかかる問題が相次いで発覚したことにより、前年度同期に特に苦情が集中したためといえる。あらためて、今後の推移を見ていく必要があろう。
受け付けた苦情の内訳を見ると、次のような状況だった。
[1]保険種類別の傾向
自賠責・自動車保険に関するものが3855件(78.5%)、火災保険(含む地震保険)357件(7.3%)、傷害保険254件(5.2%)、新種保険150件(3.1%)などだった。
[2]内容別の傾向
「保険金」に関するものが4183件(85.2%)と大半を占めており、「契約・募集行為」に関するものが398件(8.1%)、「契約の管理・保全・集金」に関するものが201件(4.1%)だった。
「苦情・相談別受付件数」に記載のとおり、保険金の支払額の認定や過失割合に関する不満足の表明を中心に、より広く苦情として認識するようにしたため、「保険金」の割合は前期(80.7%)より増加している。
内訳ベースで見ると、保険会社からの「提示内容」(1758件、35.8%)、「対応・態度」(1306件、26.6%)、「説明不足」(674件、13.7%)、「処理遅延」(588件、12.0%)の順だった。
これらの件数は、前期と比べると増加しているが、前年度同期と比べると各項目とも件数が大きく減少している。中でも、「説明不足」の減少は顕著(1427件、67.9%の減少)だ。この傾向は、ここ数期にわたって継続しており、各保険会社の対応改善の進展ぶりがうかがえる。
[3]保険種類別・内容別の傾向
自賠責・自動車保険の「保険金」に関する苦情は3546件で、苦情全体の72.2%、「保険金」に関する苦情(4183件)の84.8%を占めている。
自賠責・自動車保険、傷害保険および新種保険では「保険金」に関する苦情が大半を占めているのに対し、火災保険では、「契約・募集行為」と「契約の管理・保全・集金」に関する苦情の割合が高い。これは、おのおのの保険種類における事故の発生頻度や関係者数の違い(例えば、自動車保険〈対人および対物賠償責任保険〉などの賠償責任保険では、保険契約者・被保険者に加えて、事故の被害者からも苦情の申し出がある)によるものと思われる。
前期との比較では、自賠責・自動車保険の「保険金」にかかる「提示内容」の増加(638件、81.9%)が目立つが、これは、「苦情・相談別受付件数」で触れたとおり、保険金の支払額の認定や過失割合に関する不満足の表明を中心に、より広く苦情として認識するようにしたためといえよう。
原因別に見ると、前期と比較すると、「保険金」関係以外では、火災保険の「契約・募集行為」にかかる「保険料の計算誤り」の増加(前期21件、今期41件)が目立つ。各社が実施した契約内容確認に伴い、契約内容に疑問を持った人からの申し出が増加したものと思われる。
一方、多くの項目が前期と比べて増加している中で、自賠責・自動車保険の「契約の管理・保全・集金」にかかる「契約の解約手続き」の減少(前期33件、今期17件)が目立つ。
(2)保険会社への解決依頼事例
今期の561件は、前年度同期(509件)と比べると52件(10.2%)、また前期(527件)と比べると34件(6.5%)の増加だった。前期は、6期ぶりに解決依頼の件数が減少したが、今期は再び増加に転じた。
内容別に見ると、今期は前期と比べて、「処理遅延」(28件増)と「提示内容」(25件増)の増加が目立つ一方で、ここでも「説明不足」の減少(27件減)が目立つ。
このうち、「処理遅延」については、前期は大きく減少したところであるが、今期は過去の水準に戻っている。また、「対応・態度」にかかる件数は、昨年度第4四半期以降、絶えず200件程度(全体の35%前後)の件数があり、各保険会社の顧客対応について、一層の充実の余地があるのではないかと思われる。
(3)苦情の解決状況
07年度の第3四半期までに受け付けた苦情総件数(1万2311件)のうち、そんがいほけん相談室などによる説明、または同相談室などからの依頼を受けて保険会社が顧客と話し合いを行った結果、了承を得られたことなどにより解決した事例は、08年2月12日時点で1万1894件だった。
このうち保険会社への解決依頼事例(1692件)について見ると、解決した事例は1275件(75.4%)、継続交渉中の事例は396件(23.4%)、そのほか(損害保険調停委員会やほかの機関への申立)は21件(1.2%)となっている。
【相談の概要】
[1]保険種類別の傾向
今期受け付けた相談の件数は2万2388件であり、前期(2万3258件)と比べると、870件(3.7%)の減少となった。件数が減少した要因は、「苦情・相談別受付件数」に記載したとおり、顧客の声をより広く苦情として認識するようにしたためといえる。
保険種類別の傾向としては、自賠責・自動車保険が1万5394件(68.8%)と大半を占めているが、苦情に比べるとその構成割合(苦情78.5%)は低くなっている。
また、前期と比べると、自賠責・自動車保険と火災保険の件数の減少がやや目立つ(自賠責・自動車保険が677件、4.2%減、火災保険が204件、15.7%減)ものの、総じて大きな変化はないといえる。
[2]内容別の傾向
内容別の傾向では、「交通事故」に関する相談が3分の2近くを占めることに変わりはないが、件数では1万4488件と、前期と比べて576件(3.8%)の減少となった。
「契約手続・会社照会」に関する相談も、前期と比べて392件(19.5%)減少し、「罹災・事故」「約款・諸規定・解説」に関する相談もそれぞれ微減となった。 |
[2008-02-25]
07年12月末の自動車・自賠責保険実績
本紙調査による2007年12月末の自動車・自賠責の実績がまとまった。任意自動車保険(国内16社合計)の12月累計は16社中15社が減収で、合計1.2%減となった。単月での増収は2社にとどまり、16社合計で2.5%減となった。
自賠責保険の保険料の12月末累計は15社合計で1.1%増、単月では1.9%減となった。自賠責保険の件数は累計で0.8%増、単月で2.4%減となった。
一方、人身傷害補償保険の付帯率は累計の15社合計で75.2%、単月は77.9%となった。対物保険金額無制限の付帯率は累計で81.0%、単月で82.6%となった。 |
[2008-02-22]
かんぽ生命、主要契約状況(07年10〜12月)を発表
かんぽ生命は2月13日、2007年10〜12月の主要契約状況を発表した。
07年10〜12月の新規契約件数は、個人保険が22万9786件、個人年金保険が2万5585件となった。個人保険のうち、養老が18万8043件で8割強(81.8%)を占めた。
金額ベースでは、個人保険が6423億1200万円、個人年金保険が908億5200万円となった。個人保険では、件数同様、養老が5185億3300万円で8割強(80.7%)を占めた。養老のうち、特別養老が2529億3400万円、普通養老が2283億1500万円だった。
07年12月単月の新規契約件数は、個人保険が9万6851件、個人年金保険が1万237件。金額ベースでは、個人保険が2724億7500万円、個人年金保険が364億700万円だった。 |
[2008-02-22]
全国生協連、1月の生命・火災共済実績
全国生協連は、2008年1月末の「生命共済」と「火災共済」の加入状況をまとめた。それによると、「生命共済」の当月加入者数は合計で10万3983人となり、この結果、累計加入者数は1371万3503人となった。一方、「火災共済」の当月加入件数は1万3197件で、累計では263万5294件となった。
《生命共済》
「生命共済」の1月単月の加入者数を会員生協別に見ると、埼玉が1万1841人(占率11.39%)、次いで、東京1万271人(同9.88%)、大阪7184人(同6.91%)、千葉6879人(同6.62%)、福岡5748人(同5.53%)、愛知4965人(同4.77%)、静岡3680人(同3.54%)、広島3559人(同3.09%)、神奈川3373人(同3.24%)、兵庫3001人(同2.89%)で、この10単組が3000人を超えている。
累計加入者数では埼玉が226万4430人(占率16.51%)でトップとなり、以下、東京135万3674人(同9.87%)、大阪118万4639人(同8.64%)、千葉102万2590人(同7.46%)、愛知67万5429人(同4.93%)、福岡59万9428人(同4.37%)、兵庫49万7677人(同3.63%)、広島47万3781人(同3.45%)、神奈川45万4066人(同3.31%)、静岡43万330人(同3.14%)、茨城38万2702人(同2.79%)、宮城32万405人(同2.34%)と続く。
《火災共済》
「火災共済」の1月単月の加入件数を会員生協別に見ると、埼玉の1331件(同10.09%)を最高に、千葉1213件(同9.19%)、東京1144件(同8.67%)、福岡1094件(同8.29%)、大阪952件(占率7.21%)、兵庫616件(同4.67%)、神奈川536件(同4.06%)の順になっている。
累計加入件数では、埼玉が34万4221件(占率13.06%)でほかを大きくリードした。
以下、東京25万9751件(同9.86%)、大阪24万3004件(同9.22%)、千葉21万4958件(同8.16%)、兵庫15万9750件(同6.06%)、福岡15万5478件(同5.90%)、神奈川10万4888件(同3.98%)、新潟9万1713件(同3.48%)、茨城7万5740件(同2.87%)、群馬7万1422件(同2.71%)、広島7万969件(同2.69%)、宮城6万4837件(同2.46%)、静岡6万3784件(同2.42%)と続く。 |
[2008-02-22]
三井ダイレクト損保、入院経験者に聞く「入院時の不安・困ったこと」調査結果
三井ダイレクト損保は、全国の20代〜40代の男女(過去3年間で1週間以上の入院経験者)を対象に、「もしもの備え」意識・行動調査〜入院体験編〜と題したインターネット調査を実施した(調査期間:2008年1月26日〜27日、有効回答数:454)。同調査は損害保険に携わる企業として、さまざまな危機・リスクが日常生活においてどのように意識され、対応されているかを把握することを目的に、昨年度から実施しており、今回は入院にテーマを絞って実施したもの。調査結果の概要は次のとおり。
【調査結果トピックス】
▽全体の6割の人が「自分が入院するとは思っていなかった」と回答
入院に備えて「ほとんど何も準備していなかった」人が37.7%。うち20代は48.2%と約半数。
▽入院して困ったこと・不安なことベスト3は、「入院費用」「治療の効果」「今後の仕事」
▽配偶者が入院したら…「毎日お見舞いに行った」のは妻(47.3%)より夫(62.2%)
夫の62.2%が、妻が入院した時に「ほとんど毎日お見舞いに」と回答。
▽お見舞いにあまり来てほしくない人の第1位は「職場の上司」(33.7%)
「職場の同僚」(25.8%)、「取引先の人」(24.2%)も上位を占める。お見舞いに来てもらってうれしかった人は「親」「夫または妻」「兄弟・姉妹」「子ども」など身近な家族が上位に。
▽入院費用の支払い方法、20代女性は「親」頼み
20代女性の52.0%は入院費用を「親に払ってもらった」と回答。
▽入院中は「本を読む」、20代(77.3%)が、30代(71.3%)、40代(68.7%)を上回る
入院中に限っては「若者の活字離れ」に歯止め
▽入院中に欲しいサービスは、インターネット(35.4%)
病院内に「ネットカフェが欲しい」という声も。
▽入院中にあらためて感じたこと 「健康のありがたさ」「家族への感謝」「万一の時の経済的備えの大切さ」
▽もらってうれしいお見舞いは、第1位はやっぱり「お金」、第2位「本」、第3位「雑誌」
▽入院中に一番食べたかったもの 第1位は「ラーメン」、第2位「焼肉」、第3位「寿司」
【調査結果概要】
▽男性ビジネスマンが入院したら―入院中でも休めない、男性ビジネスマンの4割は入院中も仕事
入院中に「仕事をしなかった」と答えた男性は約6割(60.2%)であり、残りの4割(39.8%)は入院中でも何らかの仕事をしていたことがうかがえる。仕事の中身としては、「PCや携帯で連絡した」(20.8%)、「資料を読んだ」(15.3%)、「仕事の打ち合わせをした」(13.9%)、「書類の作成」(11.6%)、という結果だった。
▽入院しなければならないと告げられたとき、最初に考えたことは―40代男性の7割が「仕事のこと」、「家族のこと」は3割
全体の調査結果からは「仕事のこと・家事のこと」(59.3%)、「費用のこと」(55.1%)との回答が、「けがや病気の治癒のこと」(51.5%)を上回る結果となった。
また、40代男性は、「仕事のこと」との回答が73.5%とほかの属性に比べて最も高い結果となる一方で、「家族のこと」と答えた割合は31.3%で、40代女性の約半分にとどまっている。
40代女性は「家族のこと」を最も多く回答し(61.3%)、ほかの属性との比較でも最高値となった。
▽まさか自分が―入院経験者の6割が「病気やけがで入院するとは思っていなかった」
「入院すると思っていたか」との質問に対して全体の6割は、自分が「入院するとは思っていなかった」と答えている。入院に備えての準備としては「医療保険に加入していた」(50.9%)との回答がほぼ半数に達したが、20代では「ほとんどしていなかった」との回答が48.2%に及んだ。
▽入院して困ったこと・不安なことベスト3―第1位は「入院費用」、第2位「治療の効果」、第3位「今後の仕事のこと」
「入院費用」(59.%)、「治療の効果」(41.0%)、「今後の仕事のこと」(37.9%)が上位を占める結果となった。入院費用を挙げた理由としては「全く見当がつかない」「手術費用がどれくらいかかるか分からない」などの回答が多数あった。ほかには、「携帯電話やPCなどの電子機器類が使えない」(33.0%)、「お風呂に入ることができない」(31..%)、「収入の減少」(30.4%)などが挙がった。男女別では「同室の人との人間関係」と答えた女性は31.9%、男性の19.0%と比べると大きな差がみられる。
▽最もお見舞いに来てくれた人は―夫婦間では、意外にも「夫」の方が毎日お見舞いに、妻が元気でないと不安でたまらない夫像が
全体では、親(39.0%)、配偶者(34.8%)、兄弟・姉妹(5.7%)の順番に。
また既婚者では、夫には妻(76.3%)、妻には夫(67.8%)という結果になったが、そのうち「ほとんど毎日お見舞いに来てくれた人」の割合は、意外にも夫(62.2%)が妻(47.3%)を上回った。ビジネスマンは、妻が元気でいてくれないと不安でたまらないということだろうか。
▽お見舞いに来てもらってうれしかった人―「親」「同性の友人」「配偶者」がトップ3。次いで「兄弟・姉妹」「子ども」など身近な家族が上位に
お見舞いに来てもらってうれしかった人は、「親」(54.4%)、「配偶者」(37.9%)、「兄弟・姉妹」(25.6%)、「子ども」(23.8%)と、身の周りのことを気軽に頼める家族が上位を占める結果となった。既婚者では「配偶者」が最も多く、妻の81.1%が夫と回答し、夫の71.1%を上回る結果となった。未婚の女性の約8割は「親」と回答し、親への依存度の高さがうかがえる。
また「同性の友人」と答えた割合は、男性では年齢が上がるにつれ低下し(20代:39.4%、30代:31.3%、40代:21.7%)、女性では年齢とともに上昇する(20代:42.7%、30代:48.2%、40代:50.0%)傾向が見られた。
▽あまりお見舞いに来てほしくない人は―お見舞いに行っても歓迎されない人のトップは「職場の上司」(33.7%)
入院中にあまりお見舞いに来てほしくない人は、「職場の上司」(33.7%)、「職場の同僚」(25.8%)、「取引先の人」(24.2%)と仕事の関係者が上位に。上司が部下のことを思ってお見舞いに行っても、実際には迷惑と取られる恐れがあるようだ。また40代女性では4人に1人が「親戚」と回答している。
▽入院費用の支払い方法、20代女性は親頼み―20代女性の52.0%は入院費用を「親に払ってもらった」と回答
入院費用の支払い方法は「預貯金から」(55.1%)が最も多く、「民間保険から」(37.2%)、「生活費から」(28.4%)の順となった。
20代女性では入院費用を「親に払ってもらった」という回答が半数を超えた。20代の女性は「未婚」「家族と同居」である割合が高く「親頼み」の傾向が見られる。
▽入院中の過ごし方―入院中の時間の過ごし方は「本を読む」(72.2%)が最多、入院中に限っては「若者の活字離れ」に歯止め
入院中の過ごし方は「本を読む」(72.2%)が最も多く、「新聞・雑誌を読む」(59.3%)、「テレビを見る」(59.0%)を上回る結果に。入院中はあまりインターネットを利用できないこともあるが、20代での「本を読む」との回答は77.3%に上り、30代(71.3%)、40代(68.7%)を上回る結果となった。
▽入院中にあったらよいと思うサービス―「インターネットの利用」(35.4%)がトップに
「インターネットの利用」「パソコンの貸し出し」「無線LANの完備」「ネットカフェが欲しい」など、インターネットを利用できる環境を求める回答が最も多くなった(35.4%)。メールやSNS・ブログなどが習慣化した現在では、ネット環境にアクセスできないことが、入院中の孤独感を一層募らせてしまうのだろうか。
一方で、ひとたびネット環境が整ってしまうと、仕事に取り組まねばならない状況ができてしまうことも気掛かりだ。
▽入院中にあらためて感じたこと―「健康のありがたさ」「家族への感謝の気持ち」「いざというときの経済的備えの大切さ」がトップ3
入院中にあらためて感じたことは、「健康のありがたさ」(78.9%)、「家族への感謝の気持ち」(65.0%)、「いざというときの経済的備えの大切さ」(60.6%)という結果になった。
30代男性では「人生について」との回答がほかの年代と比べても多かった(44.8%)が、「健康のありがたさ」(85.1%)、「過労への配慮」(31.3%)という回答も同様に高く、日々の仕事の忙しさから解放されたことで、自らを見つめ直すきっかけとなるのではないかと思われる。一方で、「家族への感謝の気持ち」は56.7%で最も低い結果となっている。
▽もらってうれしいお見舞いは―第1位は「お金」、第2位「本」、第3位「雑誌」、5人に1人は「お金」が欲しい
もらってうれしいお見舞い品を尋ねたところ、第1位は「現金」や「金券」といった「お金」に関する回答がトップになった(22.1%)。お見舞いの品選びには迷うことが多いが、何かと出費がかさむ患者にとっては「お見舞金」が喜ばれるのかもしれない。
▽入院中に一番食べたかったものは―第1位は「ラーメン」、第2位は「焼肉」、第3位は「寿司」
入院中に一番食べたかったものは、全体では「ラーメン」がトップに挙がった。男性では1位「焼肉」、2位「寿司」、3位「ラーメン」の順となったが、女性では1位が「ケーキ」、2位は「ラーメン」、3位「果物」の順となり、男女間の差が出ている。
▽公的医療保険制度の認知度―意外と知られていない公的医療保険制度に関する情報
「高額療養費制度」の認知度(「よく知っている」「聞いたことがある」の回答の合計)は75.8%だったが、「混合診療解禁の動向」や「医療機能に関する情報提供制度」については、それぞれ31.4%、28.4%という結果になった。 |
[2008-02-20]
損保料率機構集計、2007年11月末地震保険契約件数
損保料率機構は、2007年11月末現在の地震保険の契約件数をまとめた。
11月末の契約件数は1100万1286件となり、前年同期の1056万6352件に比べて4.1%増加した。
07年11月末の実績を都道府県別に見ると、東京都の174万3723件(前年同期比2.5%増)をトップに、神奈川県103万4930件(同2.3%増)、愛知県90万4787件(同5.0%増)、大阪府84万3557件(同5.4%増)となっており、この4都府県が80万件を超えている。
以下、千葉県(64万710件)、埼玉県(61万2381件)、北海道(48万9768件)、福岡県(48万6069件)、また30万件台で兵庫県、静岡県が続く。
この集計は、居住用建物と生活用動産を対象として損保会社が扱っている「地震保険」のみの数値であり、各種共済契約は含まれていない。 |
[2008-02-18]
損保料率機構集計、07年10月末の自賠責保険・共済成績
損保料率機構が集計した2007年10月末の自賠責保険・共済成績(速報ベース)によると、内国社、外国社、JA共済、全労済、全自共、交協連トータルで、台数2738万9337台、保険料(掛金)7880億9543万円となった。前年同期比は0.2%増。
このうち、内国社は台数2488万9356台、保険料は前年同期比0.2%増の7252億9659万円を計上し、シェアは前年度から0.03ポイントダウンして、92.03%となった。外国社は14万9917台、4.0%減の38億2715万円で、シェアは0.49%と前年度から0.02ポイントダウン。
AIUが外国社全体の93.21%を占める。この結果、損保合計では2503万9273台、前年同期から0.1%増の7291億2374万円となり、全体の92.52%を占めた。一方、共済は合計で235万64台で、掛金は0.8%増の589億7169万円となった。シェアは7.48%と前年度から0.04ポイントアップした。
保険・共済合計に占める内国社のシェアは次のとおり。( )内は前年同期。
▽東京海上日動
=23.08(23.61)
▽損保ジャパン
=19.82(19.68)
▽三井住友海上
=14.67(14.43)
▽あいおい損保
=13.91(13.83)
▽日本興亜損保
=8.83(8.72)
▽富士火災
=3.77(3.77)
▽ニッセイ同和損保
=3.07(3.09)
▽共栄火災
=1.95(2.02)
▽日新火災
=1.98(1.94)
▽朝日火災
=0.45(0.46)
▽大同火災
=0.22(0.23)
▽セコム損保
=0.19(0.19)
▽エース保険
=0.05(0.05)
▽セゾン自動車火災
=0.03(0.03)
【原付自賠責】
原付自賠責はこのうち、191万962台、保険料(掛金)217億264万円で、6.5%の減収。自賠責全体に占める割合は2.75%で、前年度より0.20ポイントダウンした。 |
[2008-02-15]
08年1月の損保一般種目速報成績
本紙調査による2008年1月末の損保一般種目9社成績(速報ベース=下表)がまとまった。累計の一般種目合計は収保5兆8078億円、対前年同期から0.5%減となった。一方、単月の収保は4584億円、対前年同期から1.7%増となった。
【自動車】
累計の収保は2兆7041億円、1.2%減。単月の収保は1802億円、0.9%減。
【自賠責】
累計の収保は8647億円、1.2%増。単月の収保は715億円、2.9%増。
【火災】
累計の収保は8584億円、2.2%減。単月の収保は680億円、1.2%減。
【新種】
累計の収保は6412億円、0.7%増。単月の収保は603億円、14.0%増。
【傷害】
累計の収保は4765億円、1.7%減。単月の収保は546億円、1.1%増。
【海上】
累計の収保は2630億円、5.8%増。単月の収保は238億円、0.8%増。
*下表中、傷害保険・一般種目合計の集計数値における「医療・がん保険などの第三分野商品」の加算状況は次のとおり。
▽「1年もの」「長期」とも加算…損保ジャパン、あいおい損保、ニッセイ同和損保、富士火災
▽「1年もの」だけ加算…日本興亜損保、共栄火災
▽「長期」だけ加算…三井住友海上
▽加算なし…東京海上日動、日新火災 |
[2008-02-14]
全労済、12月末「こくみん共済」実績
全労済の2007年12月末「こくみん共済」県別加入状況がまとまった。
全国合計の12月末の被共済者数は541万6432人、契約件数は694万1387件で、契約件数の当月純増は1万1858件だった。06年度末(07年5月末)と比べて、6万4345件の純増となり、増加率は0.94%。
被共済者数を地域本部別に見ると、北日本地本63万9234人(契約件数81万1415件)、東日本地本214万8486人(同275万8551件)、中日本地本155万413人(同196万2416件)、西日本地本97万8988人(同128万7654件)、職域本部1017人(1141件)〈森林労連1017人(同1141件)とたばこ0人(同0件)の合計〉で、統合部全体では531万8138人(同682万1177件)。一方、単協(新潟)は、9万8294人(同12万210件)となっている。 |
[2008-02-14]
08年1月末の自動車・自賠責9社成績
本紙調査による2008年1月末の任意自動車保険・自賠責保険の9社成績(営業保険料の速報ベース=下表)がまとまった。
自動車保険は単月・累計ともに減収基調となっている。単月の9社合計は収保1802億円、0.9%減となり、累計の9社合計は2兆7041億円、1.2%減となった。
一方、自賠責保険の単月の9社合計は収保715億円、2.9%増となり、累計の9社合計は8647億円、1.2%増となった。 |
[2008-02-13]
富国生命、07年度上半期の保険金・給付金の支払い状況など報告
富国生命は1月30日、2007年度上半期(07年4月〜9月)の保険金・給付金の支払い状況および顧客から寄せられた苦情の状況を報告した。
それによると、07年度上半期の支払契約件数は、保険金6万4095件、給付金47万8631件となり、支払いに該当しないと判断された契約は、保険金212件、給付金5097件だった。
07年度上半期に顧客から寄せられた苦情件数は2851件。そのうち、契約の手続き・配当金などに関するものが1203件、保険金・給付金の支払いに関するものが721件となり、合計で全体の3分の2を占めた。 |
[2008-02-06]
かんぽ生命、07年10〜11月の主要契約状況発表
かんぽ生命は1月11日、2007年10〜11月の主要契約状況を発表した。
07年10〜11月の新規契約件数は、個人保険が13万2935件、個人年金保険が1万5348件となった。個人保険のうち、養老が10万8931件で8割強(81.9%)を占めた。
金額ベースでは、個人保険が3698億3800万円、個人年金保険が544億4500万円となった。個人保険では、件数同様、養老が2992億4700万円で8割強(80.9%)を占めた。養老のうち、特別養老が1486億5300万円、普通養老が1290億1500万円だった。
07年11月単月の新規契約件数は、個人保険が8万8225件、個人年金保険が9291件。金額ベースでは、個人保険が2434億9500万円、個人年金保険が331億1400万円。個人保険は、件数、金額とも前月(4万4710件、1263億4200万円)のほぼ倍増となった。 |
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