2019.02.07 三井住友海上プライマリー生命 外貨建て平準払個人年金保険発売、トンチンで年金原資増加
三井住友海上プライマリー生命は2月4日から、三井住友銀行で、長期・積立・分散投資をサポートする「100年時代応援つみたて」(生存保障重視型平準払個人年金保険〈利率変動型〉)の発売を開始した。同商品は、同社初の平準払保険。「好金利の外貨による運用」「ドルコスト平均法」「トンチン性」の三つの工夫で年金原資を大きくすることが特徴で、トンチン性を持った平準払の外貨建年金保険は業界初となる(同社調べ、2018年12月末時点の平準払の外貨建年金保険を対象に調査)。同社では、超高齢化の進展で自助努力による資産形成の必要性が高まる中、幅広い年齢層での資産形成に役立つ商品だとしている。
同商品は、指定した保険料払込期間(10~50年、契約年齢により異なる)の間、一定額を円で払い込む平準払方式により保険料を外貨で積み立て、増やした年金原資を元に年金を受け取ることができる個人年金保険。
同商品の主な特徴は次の通り。
▽日本より金利の高い外貨で運用
契約通貨は米ドルまたは豪ドルから選ぶことができ、日本より高い金利で運用する。契約日後の積立利率は毎月更改するため、市場金利の変動に緩やかに連動するが、積立利率が最低保証積立利率(1.5%)を下回ることはない。
▽ドルコスト平均法で為替リスクを低減
保険料は、一定額を円で払い込み、所定の為替レートで毎月契約通貨(外貨)に換算。一定額の円で外貨を継続して購入し、“外貨が安い時は多く、外貨が高い時は少なく”購入する「ドルコスト平均法」により、為替リスクの低減が期待できる。
▽トンチン性で年金原資をより大きく
同商品では、トンチン性を高めることで、年金原資をより大きくする。「トンチン性」とは、死亡した人の保障を抑え、その分を生きている他の人の年金に回す仕組みのことで、長生きした人ほど、より多くの年金を受け取ることができる。
同商品では、保険料払込期間中の死亡保険金や解約払戻金を既払込保険料以下に抑え、契約を継続している人に配分することで、年金原資を増やす。保険料払込期間中に被保険者が死亡した場合の死亡保険金額は、払い込んだ保険料の70%(契約年齢49歳以下は100%)が上限。“積立利率で運用した金額のうち、死亡保険金額を上回る部分を、年金支払開始日に生存している人の年金原資として配分する”という考え方で年金原資を大きくしている。
保険料円払込金額は、最低で月額1万円(1000円単位)から。ただし、保険料円払込金額の総額(保険料円払込金額×12カ月×保険料払込期間)が300万円以上となる必要がある。最高は月額40万円(クレジットカード払いの場合は月額3万円が上限)まで。
契約年齢(契約日における被保険者の満年齢)は0~80歳。
保険料払込方法は月払のみで、保険料円払込金額の払込プランは月払プラン、半年払プラン、年払プラン、前納がある。
保険料払込期間は10年以上50年以下で、契約年齢により指定できる保険料払込期間が異なる。なお、保険料払込期間を契約後に変更することはできない。
年金種類と年金支払開始年齢範囲は次の通り。
▽確定年金:10~90歳 ▽年金総額保証付終身年金:10~90歳
▽保証期間付終身年金:10~90歳
付加できる主な特約は、個人年金保険料税制適格特約、遺族年金支払特約、円支払特約、年金円支払特約、指定代理請求特約がある。
増額および一部解約は取り扱っていない。
三井住友海上プライマリー生命では今後も、同社が掲げる「お客さま第一の業務運営に関する方針」にのっとり、顧客の多様なニーズにきめ細かく応えられる魅力的な商品・サービスの提供に努めていくとしている。