2021.12.16 損保ジャパン、Mysurance 学校配布端末のトラブル補償「親子のあんしん賠償プラン」発売

損保ジャパンとMysuranceは11月11日から、文部科学省のGIGAスクール構想によって学校で配付されるタブレットやパソコン等(以下、学校配布端末)の破損等のトラブルに備えて、保護者が任意で加入することが可能なデジタル完結型の保険商品「親子のあんしん賠償プラン」の提供を開始するとともに、親子で学べる対話型教材「学校配布タブレットとの上手なつきあい方」を開発した。

 GIGAスクール構想は文科省が打ち出した5年間の計画で、義務教育を受ける児童生徒のために1人1台の学習者用タブレットやパソコンと高速ネットワーク環境などを整備するというもの。全国各地で学校配布端末が配布されているが、これを補償できる保険商品について、顧客から損保ジャパンへの問い合わせが本年から急増していたという。
 「親子のあんしん賠償プラン」は、Mysuranceが提供している家財を補償する保険に、損保ジャパンが提供する個人賠償責任補償特約と傷害総合保険をセットした「モノの保険 生活総合ライトプラン」のペットネームで、デジタル完結型の保険商品。個人賠償責任補償特約の補償を拡充し、学校配布端末を家庭で利用中に発生した破損や汚損、盗難などによって、保護者が賠償責任を負った場合の費用も補償する(自己負担1万円)。
 個人賠償責任補償特約は、学校配布端末のほか自転車事故の賠償にも対応し、支払限度額は無制限。傷害総合保険は交通事故等による家族のケガについて、死亡・後遺障害80万円、入院日額1000円、手術(入院時)1万円、同(外来時)5000円を補償する。家財の補償の保険金額は100万円(水災は10%限度)。そのほか、ネットいじめや不適切なサイト閲覧、著作権の侵害など、子どものインターネット利用に伴うトラブルが発生した場合に、弁護士に無料で電話相談できる「くらしのサポートサービス」をセットしており、月額保険料は480円となっている。
 また、両社が小中高生の保護者149人に対して学校配布端末に関する意識調査を実施したところ、多くの人が端末の破損や紛失のトラブル以外にもさまざまな不安を感じていることがわかった。そこで、端末のトラブルに対する補償だけでなく、適切な利用方法を学ぶことにより、子どもがトラブルに遭わないように、Mysuranceと産学連携共同研究の実績を持つ静岡大学教育学部塩田研究室と連携し、親子で学べる対話型教材「学校配布タブレットとの上手なつきあい方」を開発した。
 「学校配布タブレットとの上手なつきあい方」は、リーフレット形式の教材で、保護者と子どもが対話をしながら学校配布端末の適切な利用方法を学び、家庭での利用ルールを一緒に考えられる内容となっている。教材は無償でMysuranceの公式ウェブサイトからダウンロード可能となっている。