2021.09.22 三井住友海上プライマリー生命 一時払変額終身発売、三井住友信託銀と共同企画・開発

三井住友海上プライマリー生命は9月1日から、三井住友信託銀行と共同で企画・開発した一時払変額終身保険「えらんで、そなえる」(災害保障型変額終身保険)の販売を同銀行で開始した。顧客のニーズにより四つの保障コースから選択、また、運用スタイルに合わせて14種類の特別勘定から運用方法を選ぶことができ、幅広い世代のさまざまな顧客ニーズに応えられることが特徴。

 低金利環境が継続する中、長期・分散の資産運用の力を活用して資産形成を図るために、マーケット環境に応じて運用資産の投資先を多様な中から選択することが重要とされている。また、高齢化の進展に伴い、認知症や他の病気によって顧客自身で資産管理ができなくなるケースや相続・贈与にも備えたいといった声が高まっている。「えらんで、そなえる」は、こういったさまざまなニーズに応え、運用効率を重視するベーシックな「基本コース」に加え、「死亡保障コース」「介護・認知症保障コース」、生存給付金を支払う「生存給付コース」の四つのコースから選んで備えることができる。「死亡保障コース」「介護・認知症保障コース」は、契約日から2年経過以後に基本保険金額(一時払保険料)の10%の保障を積立金額に上乗せするもので、基本保険金額に一定率をかけた保障を積立金額に上乗せする機能がある一時払変額保険は業界初となる(同社発表による)。
 取り扱い内容は、保険期間終身、契約通貨は円、保険料の払込方法は一時払のみ。一時払保険料(基本保険金額)は、「生存給付コース」以外は100万円以上9億円以下(1万円単位)。
 「基本コース」は運用効率を重視したもので、契約年齢が0歳~90歳。死亡した場合の支払額は死亡日の積立金額、災害で死亡した場合の支払額は死亡日の基本保険金額と積立金額のいずれか大きい額となる。10万円以上で増額が可能。
 「死亡保障コース」は運用成果を期待しながら、死亡保障を上乗せして備えることができるもの。契約年齢は15歳~70歳、死亡した場合の支払額は第1保険期間が死亡日の積立金額、第2保険期間が死亡日の積立金額+基本保険金額の10%。災害で死亡した場合の支払額は第1保険期間が死亡日の基本保険金額と積立金額のいずれか大きい額、第2保険期間が死亡日の基本保険金額と積立金額のいずれか大きい額+基本保険金額の10%。

 「介護・認知症保障コース」は運用成果を期待しながら、介護・認知症や死亡の保障を上乗せして備えることができるもの。契約年齢は40歳~70歳。健康告知が必要となる。「死亡保障コース」の支払額に加えて、介護保険金として第1保険期間は支払事由に該当した日の積立金額、第2保険期間は支払事由に該当した日の積立金額+基本保険金額の10%を支払う。
 「生存給付コース」は、生存給付金の支給があり、基本保険金額の10%を上限に10万円以上1万円単位で指定することができる。運用期間中に自分の年金として受け取ることができる「自分年金」と運用期間中に家族へ資産を贈ることのできる「生前贈与」の2コースがある。一時払保険料(基本保険金額)は500万円以上9億円以下(1万円単位)。10万円以上で増額が可能。契約年齢は0歳~90歳。死亡した場合の支払額は死亡日の積立金額で、災害で死亡した場合の支払額は死亡日の基本保険金額から生存給付金累計額を差引いた額と積立金額のいずれか大きい額。
 一時払保険料の運用で選択可能な特別勘定は、バランス運用の①バランスWF②バランスSS③バランスSK④バランスPM、国内株式運用の⑤国内株式NK⑥国内株式ES、外国株式運用の⑦外国株式UG⑧外国株式DJ⑨外国株式GP、不動産投資信託(リート)運用の⑩リートJR⑪リートGR、その他⑫国内債券KP⑬外国債券GP⑭マネー―の14種類。顧客の運用スタイルに合わせて配分割合を1%単位で自由に選んで運用できる。

 運用をサポートする機能として、スイッチング(積立金の移転)により、特別勘定の運用先や種類・配分割合を変更することが可能。スイッチング時の収益に対する課税は、解約等の受取時まで繰延べられる。
 また、「オート・アセット・リバランス」(積立金配分自動調整制度)により、各特別勘定の積立金の残高の配分割合を、顧客が設定した割合に維持するよう定期的・自動的に調整する。