2021.04.09 住友生命 「インシュアランスモビリティ」開始、移動型店舗でコロナ禍の新たな顧客接点に
住友生命は、日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する㈱Mellow(東京都千代田区、代表者:石澤正芳・森口拓也、以下、メロウ)とモビリティビジネスについて業務提携し、ウェルネス体験を通じて保険との出会いを創出する保険×モビリティ「インシュアランスモビリティ」の実証実験を3月22日から開始した。
メロウの「SHOP STOP」は、フードトラックをはじめとする個性豊かなショップ・モビリティの停留所のことで、オフィス街、マンション、病院、大学などの空きスペースを利用し、現在、首都圏、関西、九州エリアを合わせて380カ所で稼働している。
今回の実証実験は、「保険が街に出かけていく」をコンセプトに、人々の生活の場の近くで、顧客との新しい出会いや体験を創出する試み。「保険を身近に」という思いの下、日ごろ保険に触れる機会が少ない人に、保険との出会いを通じて安心を届けるために開始した。保険の簡易的な相談スペースを車内に設けた専用車両である「インシュアランスモビリティ」が人々の生活の近くに移動していくことにより、コロナ禍でも日常の生活圏から出ることなく、安全に保険に触れる機会を提供する。
実証実験は、住友生命の子会社、いずみライフデザイナーズ㈱の職員がインシュアランスモビリティを活用し、「SHOP STOP」を展開するオフィス、住宅街、商業施設などで、さまざまな健康意識を高める体験を提供する。保険に興味を持った人に保険商品の簡単な紹介を行い、詳細な説明を希望する場合は、実店舗「ほけん百花」への来店やオンライン相談を案内する。こうした取り組みによって顧客との新しい出会いや体験を創出する。特に時間のない都心部の会社員等に向け、隙間時間を活用した情報提供や実店舗への案内の他、オンライン面談や、非接触でのウェルネス体験等も提供していくとしている。
主な実施場所は、UR都市機構ヌーヴェル赤羽台団地(3月22日~4月10日)、品川インターシティ(4月12日~23日)、福徳の森(日本橋)(4月26日~5月14日)、ららぽーとTOKYO―BAY(5月17日~30日)。
今回の実証実験では、新型コロナウイルス感染対策として、スタッフの検温、消毒、飛沫対策を徹底し、同時間での接客は1人のみとする。また、使用後の設備消毒を徹底するとともに、顧客への検温設備やマスクを用意し車の換気を徹底する。実証実験の実施場所、期間は新型コロナウイルス感染拡大の状況により変更となる可能性があるとしている。
なお、住友生命では実証実験開始に当たって、全国の20代から50代の男女1054人を対象に「コロナ禍における保険相談に関するアンケート」を実施した。コロナ禍における新しい生活様式においても、約3割の人がリアルでのコミュニケーションを、またオンラインも含めると約4割の人が顔を合わせたコミュニケーションを希望していることが分かったとしている。「相談しない」「わからない」と回答した人を除いた590人の中では、約6割の人がリアルでのコミュニケーションを、またオンラインも含めると約7割の人が顔を合わせたコミュニケーションを希望している。こうしたニーズに応え、ウィズコロナ・ポストコロナ時代の新しい「保険体験」を安全に提供できるよう、両者は「インシュアランスモビリティ」を活用した取り組みを進めていくとしている。