2021.04.08 SOMPOひまわり生命 非喫煙者限定がん保険発売、ネット完結で合理的な保障提供

 SOMPOひまわり生命は3月22日、非喫煙者のみを対象としたがん保険「吸わんトクがん保険(正式名称:終身がん保険(C1〈シーイチ〉)」を発売した。コロナ禍で非対面で保険に加入したいというニーズに対応したインターネット申込専用商品で、24時間申込可能。非喫煙者のみを対象としたネット完結のがん保険は業界初(同日時点、同社調べ)となる。喫煙率の低下を促すことによって健康な社会の実現にも貢献するとしている。

 喫煙者の発がんリスクは、非喫煙者の約1.5~1.6倍、中でも肺がんのリスクは男性で約4.5倍、女性で約4.2倍とされている(国立がん研究センター「多目的コホート研究の成果」による)。そこで、SOMPOひまわり生命は健康応援企業として、顧客の健康維持に貢献するために、Insurhealth(R)(インシュアヘルス)商品第8弾として「吸わんトクがん保険」を開発した。疾病罹患のリスクが低いとされる非喫煙者に向けた新しい保険で、タバコを吸わない人に限定すること、高額療養費制度を踏まえた合理的な保障を提供することによって、手ごろな保険料を実現した。
 「吸わんトクがん保険」では、がん治療の技術の進化に伴う治療の多様化と長期化に幅広く備えるため、「がん診断給付金」「がん治療給付金」「自由診療抗がん剤・ホルモン剤治療給付金」「自由診療乳房再建給付金」の4種類の保障を提供する。
 がん診断給付金は、初めてがんと診断確定したときに最大100万円(1年に1回)を支払う。その後1年経過以降、新たにがんと診断確定したとき(再発・転移含む)やがん治療が継続している場合にも同額の保険金額を支払う(回数無制限)。上皮内がんの場合も同額を給付。再発や転移に限らずがんの治療が継続していれば、1年に1回最大100万円を保障するため、まとまった出費に加え、「収入が減少するリスク」にも備えることができる。
 がん治療給付金は、がんの治療を直接の目的として、①手術②放射線治療③抗がん剤治療・ホルモン剤治療(がんゲノムプロファイリング検査〈がん遺伝子パネル検査を含む〉)④緩和療養⑤入院―の五つに該当した場合、該当した月ごとに最大10万円を支払う(通算120カ月限度)。通院治療の場合も給付する。
 自由診療抗がん剤・ホルモン剤治療給付金は、所定の抗がん剤治療・ホルモン剤治療を受けたときに該当した月ごとに最大20万円を支払う(通算12カ月限度)。
 自由診療乳房再建給付金は、所定の乳房再建術を受けたとき1乳房につき1回、最大10万円を支払う。
 契約年齢の範囲と保険金額はプランにより異なり、プラン1は20歳~69歳、プラン2は40歳~69歳、プラン3は60歳~69歳となっており、がん診断給付金の保険金額は、プラン1が100万円、同2と同3が50万円、がん治療給付金の保険金額は、プラン1と同2が10万円、同3が5万円、などとなっている。
 保険料例(月払)は、プラン1で20歳男性1620円、同女性2010円、30歳男性2250円、同女性2770円、40歳男性3250円、同女性3630円、50歳男性4970円、同女性4180円、60歳男性7660円、同女性4810円。プラン2で40歳男性2190円、同女性2630円、50歳男性3340円、同女性2980円、60歳男性5150円、同女性3350円。プラン3で60歳男性3830円、同女性2405円となっている。
 同商品は、顧客ががんに罹患した場合の経済的な保障だけでなく、予防・早期発見・早期治療・罹患後ケアをトータルでサポートする新たな価値も提供する。
 がんの罹患前から罹患後をサポートする新たなサービス(有料)として、がんリスク検査「サリバチェッカー」とがん患者向けオンライン運動個別レッスンを提供する。「サリバチェッカー」は、自宅で唾液を採取することでがんリスクが判定できる検査で、㈱サリバテックが提供。一度の検査で複数のがん(男性は、肺がん、大腸がん、膵臓がん、口腔がんの4種類、女性はさらに乳がんを加えた5種類)の現在の罹患リスクを検査することができる。がん患者向けオンライン運動個別レッスンは、㈱ルネサンスが提供するもので、がん専門運動指導員がマンツーマンオンラインレッスンをがん患者へ案内する。マンツーマンのオンラインなので自宅で都合の良い時間に利用できる。
 また、生活習慣維持・改善サービスとして、同社契約者・被保険者専用の健康増進アプリである「リンククロス健康トライ」「リンククロススコア」を提供する。