ＫＤＤＩ、ａｕ損保は３月１日から、ａｕスマートパスプレミアム会員向けに新型コロナウイルス感染症などによる入院を補償する「入院費サポートプラス感染症」（「特定感染症補償特約付スタンダード傷害保険」のプラン名称）の提供を開始した。ａｕ損保が引受保険会社、ＫＤＤＩが取扱代理店となる。
　ＫＤＤＩは、２０１９年７月からａｕスマートパスプレミアム会員向けの特典として、交通事故などによる入院を補償する「自転車・乗り物事故　入院費サポート」を無料で提供しているが、交通事故だけでなく、日常生活全般の事故や新型コロナウイルス感染症などによる入院もサポートする有償での保険の提供を開始したもの。
　「入院費サポートプラス感染症」は、日常生活中の事故によるケガで３日以上入院した場合に「入院一時金」１０万円を支払うもので、「特定感染症補償特約」により特定感染症（注）を発病し３日以上入院（医師の指示による自宅療養、宿泊療養も対象）した場合にも「入院一時金」１０万円を支払う。
　「ａｕスマートパスプレミアム」の「自転車・乗り物事故入院費サポート」ページから申し込むことができ、申し込み日時点で日本国内に居住している満１８歳以上の個人であることが条件となる。「本人タイプ」「家族タイプ」から選択することができ、被保険者本人として申し込みできるのは、保険期間の開始時点で満７４歳以下の人となる。家族タイプに申し込む場合、対象となる配偶者や親族に年齢条件はない。保険期間は１年間。
　月払保険料（１２分割１２回払）は「本人タイプ」が３４０円、「家族タイプ」が１２５０円。一時払保険料は「本人タイプ」が３７１０円、「家族タイプ」が１万３６００円となる。
　初めての契約の場合、新型コロナウイルス感染症などの特定感染症については、保険開始日（保険責任開始日）からその日を含めて１０日以内に発病した場合は、保険金は支払われない。
　ＫＤＤＩ、ａｕ損保は、万が一、顧客本人やその家族が新型コロナウイルスに感染し入院した場合に、少しでも顧客の生活の支えになればという思いから本保険を開発したとしており、保険金は、入院によって収入が減少した期間の生活費や自宅の消毒費などに充てることができるとしている。
　両者では今後も顧客にスマホを中心とした金融サービスを提供し、“お客さまに一番身近に感じてもらえる会社”として、顧客やパートナー企業とともに、新しい体験価値を創造していくとしている。
　（注）特定感染症は２１年３月現在では、エボラ出血熱、痘そう（天然痘）、ペスト、結核、重症急性呼吸器症候群（ＳＡＲＳ）、中東呼吸器症候群（ＭＥＲＳ）、鳥インフルエンザ（Ｈ５Ｎ１、Ｈ７Ｎ９）、新型コロナウイルス感染症などを指す。