2019.07.10 ダイレクト自動車保険 19年3月期決算、元受正味保険料2.8%増

 ダイレクト自動車保険8社(ソニー損保、アクサ損保、チューリッヒ保険、セゾン自動車火災、三井ダイレクト損保、SBI損保、イーデザイン損保、そんぽ24)が発表した2019年3月期決算によると、8社の自動車保険の元受正味保険料などの合計は前期比2.8%増の3419億円と堅調に推移した。6社が前期実績を上回った。

 ソニー損保は自動車保険の元受正味保険料が前期比4.7%増の1027億円となった。主力商品である自動車保険で保有契約件数が伸びた結果、全体の正味収入保険料は同4.5%増の1131億円、経常収益は同4.6%増の1151億円と過去最高となった。自動車保険の保有契約件数は19年3月末に200万件を超えた。
 アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同1.9%増の510億円だった。同社は主力商品の自動車保険とペット保険の収入保険料が順調な伸びを示し、増収増益を達成。今後も堅固な収益力を基盤として、顧客への強固な支払い余力(ソルベンシー・マージン)を維持するとともに、オペレーションをデジタル化し、顧客により良いサービスを提供するのに必要な投資を行っていく。
 チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は同4.0%増の401億円と堅調に推移した。新規契約、継続契約共に好調を維持している。成長戦略は計画通り進んでおり、主力商品の傷害保険と自動車保険は共に元受保険料の増収を達成。合計収入保険料は同3.6%増の917億円となった。
 セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は同10.7%増の373億円と2桁の伸びを示した。
 三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は同3.0%減の362億円だった。
 SBI損保は自動車保険の元受正味保険料が同4.8%増の358億円となった。ネット通販損保の特性を生かし、競争力のある保険料体系等を強みとして顧客基盤の拡大に努めた。
 イーデザイン損保の自動車保険の正味収入保険料は同6.9%増の302億円と順調に伸びている。
 そんぽ24の自動車保険の元受正味保険料は、同29.3%減の86億円だった。
 なお、セゾン自動車火災とそんぽ24は7月1日に合併した。新会社は、SOMPOホールディングスグループのダイレクト損害保険会社として、顧客が「心地よい」と感じることができるよう全社一丸となって取り組み、顧客に選ばれる保険会社を目指す。