2019.07.08 明治安田生命・東京海上HD リンクアンドコミュニケーションと資本業務提携

 明治安田生命と東京海上ホールディングスは6月25日、㈱リンクアンドコミュニケーションとそれぞれ資本業務提携したことを発表した。明治安田生命は、リンクアンドコミュニケーションへの出資を行うとともに、同社と健康増進サービスの展開に向けた業務提携を行うことで合意。企業・団体の「健康経営」の実践に向けた課題解決と、ICT、ヘルスケアデータを活用した新たなサービスの開発に取り組む。東京海上HDは、同社と最先端のテクノロジーやデジタルを駆使したヘルスケアサービスの開発において提携し、「健康でありたい」という顧客のニーズに応え、疾病の発症リスクを低減させるサービスの提供を通して、誰もが健康に安心して暮らせる社会の創造を目指す。

 リンクアンドコミュニケーションは、「社会の健康課題を解決し、自然に健康になる世界を創る」をミッションとして、食・健康・ヘルスケア分野において新たな価値・新たな事業を創造し続けているヘルステック企業。主力事業として毎日の食事や運動をAIがアドバイスする健康アドバイスアプリ「カラダかわるNavi」シリーズ、「カロリーママ」を開発、企業の健康経営支援や、スポーツクラブやコンビニエンスストアと連携した健康管理サービスの提供を行っている。
 明治安田生命では、「みんなの健活プロジェクト」における重要な柱として、4月から順次、「企業・団体向け健康情報活用商品・サービス」を提供し、企業・団体の健康経営の取り組みを支援している。同サービスにおいて提供している各種健康増進サービスのラインアップの一つとして、リンクアンドコミュニケーションが提供するスマートフォンアプリ「カラダかわるNavi」を案内している。
 明治安田生命は、同社の第三者割当増資における株式購入とともに、健康増進アプリの導入や、従業員・所属員の健康づくりへの活用に関するサポートなど、企業・団体の健康増進への取り組みを支援することで同社と提携。企業・団体のニーズを踏まえたアプリケーションメニューの拡充、従業員・所属員の健康増進や疾病予防に向けた新たなサービスや商品の開発など、ヘルスケアデータの共同活用による企業・団体の健康経営推進に関する研究に取り組む。
 東京海上HDは、ヘルスケア領域における取り組みを一層進めることを目的に、同社との資本業務提携を締結した。
 近年、ヘルスケア領域におけるテクノロジーの進展は著しく、医療技術の進化によって治療の選択肢が多様化し、患者の状態に応じた最適な治療を求めるニーズが高まっていくことが想定される。また、疾病の診断技術や予防サービスが進展し、顧客のニーズは治療の領域から疾病発覚前の早期診断や予防サービスの領域に拡大していくと考えられる。
 東京海上HDでは、生命保険や医療保険の保険金支払いにとどまらず、「リスクの測定」や「リスクのコントロール」といった視点から、デジタルを活用したヘルスケアサービスを提供することを目指している。
 また、顧客の健康を支援するためには、まず自らが健康でなくてはならないとの思いの下、東京海上グループ内においても戦略的な健康投資を行い、社員の活力向上による組織活性化だけでなく、企業価値を向上させることを目指している。今後、同グループではグループ健康憲章を策定し、国内外のグループ会社へ浸透させていくとしている。
 リンクアンドコミュニケーションの概要は次の通り。
 ▽本社所在地:東京都新宿区神楽坂3丁目2番地 神楽坂Kビル4階
 ▽代表:代表取締役社長渡辺敏成
 ▽主な事業内容:ヘルスケア関連事業
 ▽従業員数:30人(2019年6月現在)
 ▽設立年:2002年7月