2017.09.13 SOMPOHDグループ/アイアル少短 高齢者の自立を応援「明日へのちから」

 SOMPOホールディングスグループとアイアル少額短期保険は9月1日、介護度改善を応援する国内初の専用保険「明日へのちから」の提供を開始した。公的介護保険制度で要支援・要介護認定を受けている人が、自助努力等によって保険期間中に要支援・要介護状態区分を改善した場合、所定の金額のお祝い金(介護改善保険金)を支払う。SOMPOケアグループの利用者専用の保険で、SOMPOケアメッセージとSOMPOケアネクストの入居者・利用者へ順次展開していく考えだ。

 「明日へのちから」は、アイアル少短が開発、公的介護保険制度で要支援・要介護認定を受けた人(要支援1から要介護5まで)を被保険者とする。
 新規契約の加入年齢は40歳以上で、契約の申し込み(契約者)は2親等以内の親族も可能となっている。
 被保険者が、責任開始日からその日を含めて90日を経過した日以後の保険期間中に、要支援・要介護認定の更新または状態区分の変更の認定を申請し、かつ、改善したと認められたときに、お祝い金(介護改善保険金)を支払う。改善の認定には、要支援・要介護状態から非該当(自立)となる場合を含む。
 保険期間は1年で、お祝い金の支払いは保険期間中に2回が限度。アイアル少短が引受保険会社となる。
 保険料は年齢、要支援・要介護状態区分を問わず一律で、保険金額と年間保険料のパターンは、Aプランが保険金額2万5000円・保険料5000円、Bプランが同5万円・1万円、Cプランが同10万円・2万円となっている。
 日本では、高齢化の進展によって要支援・要介護認定者数が増加するとともに、公的介護保険制度における介護給付額が増加。一方で、高齢者の「自分らしい暮らし」の実現に向けた自立、介護度改善の取り組みは、重要性を増しており、この取り組みを推進することは、高齢者の介護サービス利用に関わる自己負担額の削減につながると同時に、介護給付額の抑制にもつながると見込まれている。こうした状況の中、両社は、共同で保険商品の介護予防への貢献に関する研究を実施することについて合意。今回の開発が実現した。
 アイアル少短では、「明日へのちから」を、SOMPOホールディングスグループの介護・ヘルスケア事業であるSOMPOケアメッセージとSOMPOケアネクストの入居者・利用者へ順次展開する予定で、その後、販売状況を踏まえ、SOMPOホールディングスグループ以外の介護施設等の入居者・利用者へも提供範囲を拡大することを検討していく。
 また、SOMPOホールディングスグループは、「明日へのちから」を通じて、保険を活用した自立、介護度改善等への寄与について検証し、今後の事業戦略の立案に活用していくとしている。