2017.09.05 ダイレクト自動車保険 17年度第1四半期決算、元受正味保険料6%増加(9社合計)
ダイレクト自動車保険9社(ソニー損保、アクサ損保、セゾン自動車火災、チューリッヒ保険、三井ダイレクト損保、SBI損保、イーデザイン損保、そんぽ24、アメリカンホーム)が発表した2017年度第1四半期決算によると、9社の元受正味保険料などの合計は前年同期比6.0%増の889億円となった。7社が前年度実績を上回り、そのうち3社は2桁の伸び率を示すなど好調だった。
ソニー損保の自動車保険の元受正味保険料は前年同期比11.1%増の250億円と堅調だった。自動車保険と医療保険を合わせた保有契約件数は17年6月末で195万件となった。主力商品である自動車保険の保有契約件数が伸びた結果、全体の正味収入保険料は同10.0%増の275億円、経常収益は同7.7%増の280億円。また、増収に加え、自動車保険の事故率が低位で推移したこともあり、正味損害率は同3.3ポイント低下して50.8%となった。
アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同3.7%増の134億円だった。主力の自動車保険を中心とした保有契約件数の増加等により、全体の元受正味保険料は同4.3%増の141億円。一方、正味収入保険料は、自動車保険の特約比例再保険の出再率の引き下げにより出再保険料が減少した結果、同6.4%増の138億円となった。
セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は、同21.8%増の114億円と昨年同様に大幅な伸びを示した。全種目計の正味収入保険料は同19%増の126億円、正味損害率は同0.5ポイント上昇で48.0%となっている。
チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は、新規契約・継続契約が前年並みに安定的に推移した他、会計処理の一部変更によって同9.3%増加し、102億円だった。一時的な増加分については、年度内で解消する見込み。
三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は、同1.2%増の93億円と前年度実績を上回った。
SBI損保の自動車保険は、元受正味保険料が同7.0%増の90億円となり、保有契約件数は約93万件と同10.7%増加するなど好調に推移した。
イーデザイン損保は、正味収入保険料が同15.3%増の72億円と前年同期実績を大きく上回った。
そんぽ24の自動車保険の元受正味保険料は、同5.9%減の32億円。
アメリカンホームは、16年12月1日以降の自動車保険の契約更改を終了している。