2017.04.20 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命、「リンククロス コインズ」販売加速
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命が昨年9月に提供を開始した、月々500円の保険料で加入できるネット専用商品「Linkx coins(リンククロス コインズ)」(正式名称:臓器移植医療給付金付先進医療保険)の販売が、今年に入って加速してきた。実際には、想定していた加入層(30~40歳代)に加え50~60歳代の加入も多く、親子・夫婦・家族などで同時加入する例が増えていることも分かった。健康サービスブランド「Linkx(リンククロス)」では、目標通りパートナー企業が増えてサービス網が広がっており、4月3日からは二つのアプリも加えたことで、同商品の認知度もさらに高めていく方針だ。
同商品は、経済的負担の大きい治療の保障に特化した保険。低保険料やネット加入商品ということで若年層からの契約を見込んだが、「既契約の医療保険があるが、古いタイプなので先進医療特約を付加できない。この保険をプラスし保障を充実させたい」「医療保険には未加入だが、先進医療保障だけは準備したい」などのニーズから、比較的高齢層に人気だ。
同社が9~10月に契約者向けの数百人規模のアンケートを実施したところ、大半が「500円の保険料が魅力的」「先進医療単独で加入できる点がよい」と回答したという。同商品は、先進医療と臓器移植という経済的な負担の大きい保障に特化しており、先進医療による療養を受けたときに先進医療給付金(通算2000万円まで)と一時金、所定の移植術を受けたときに臓器移植医療給付金(1000万円)を受け取ることができる。性別や年齢に関係なく保険料は一律で、保険期間は1年。健康状態にかかわらず、更新限度年齢なく自動更新される。
拡販に向けては、発売当初にテレビCMを放映し新聞広告も展開。ウェブでの広告にも力を入れている。また、リンククロスでは、昨年10月に健康活動に対する意識を高める健康情報アプリ「Linkx siru(リンククロス シル)」を提供。同アプリでは、スキマ時間で食事や運動・生活習慣を知ることができ、登録したトピックに応じた記事が配信されるなど、使えば使うほど自分専用のアプリに成長する。
事業企画部の安俊一特命課長は「中期経営計画でも病気になる前の病気予防・健康維持への注力を打ち出しており、健康サービス『Linkx(リンククロス)』では、パートナー企業との連携を積極的に行いながら健康増進のための『健康エコシステム』を構築することが目標。商品として第一弾であるリンククロス コインズの販売は着実に拡大しているが、今後さらに浸透させたい」としている。健康エコシステムとは、「健康な状態を知る→適切な食事→適切な運動→快適な睡眠→ストレスコントロール→健康になる」といった循環(サイクル)をつくりあげるために「食事」「運動」「睡眠」などに関わる企業と個別に連携し、全体で顧客の健康増進を応援しようというもの。
同部の池田百美主任は「この4月にはダイエットアプリ『Linkx reco(リンククロス レコ)』、お散歩アプリ『Linkx aruku(リンクロス アルク)』の提供を開始した。アプリのダウンロードも進んでいる」と話す。また、安特命課長は「リンククロスは、当社とお客さまが『つながる』という意味も含んでいる。アプリを追加していくことは、顧客接点を増やすこと。総合的なプロモーションの中で、商品への関心も一層高めたい」としている。