アフラックは、最新のがん治療保障とがんの悩みや不安の解消をサポートするサービスを組み合わせた新商品「「生きる」を創るがん保険ＷＩＮＧＳ」の販売を８月２２日から開始した。同社はがんとの共生という社会的課題の解決に向けて、プラットフォーム「キャンサーエコシステム」の構築に取り組んでいるが、その取り組みの一環となる。

「「生きる」を創るがん保険ＷＩＮＧＳ」は、２０２０年３月に発売した「生きるためのがん保険Ｄａｙｓ１　ＡＬＬｉｎ」に、「がん特定治療保障特約」「がん要精検後精密検査保障特約」の新設特約を付加可能とし、「がん治療保障特約」「がん先進医療特約」の改定を行うことで、より充実した保障を提供するもの。
がん治療保障特約（２０２２）の改定では、保険期間で１０年のほかに「終身」を新たに加え、手術・放射線治療に対する支払限度を無制限に改定した。
新設の「がん特定治療保障特約」は、保険適用外の診療やがんゲノムプロファイリング検査を保障するもので、がん診療連携拠点病院等で特定保険外診療によって、①手術②放射線治療③抗がん剤治療・ホルモン剤治療―のいずれかを受けたとき特定保険外診療給付金を、所定のがんゲノムプロファイリング検査を受けたときがんゲノムプロファイリング検査給付金を、支払事由に該当する月につき１回支払う。保険期間は１０年。特定保険外診療給付金についてはすべての保険期間を通じて支払限度１２回となっている。
「がん先進医療・患者申出療養特約」の改定では、先進医療のほか、所定の患者申出療養を受けた時を支払事由に加えた。
新設の「がん要精検後精密検査保障特約」は、所定のがんの検診で「要精密検査」の判定を受けたあと、精密検査を受けた場合に給付金を支払うもの。①▽胃がん▽子宮頸がん（女性のみ）▽肺がん▽乳がん（女性のみ）▽大腸がん―のいずれかのがんについて、所定のがんの検診を受診し医師により要精密検査の判定を受けたこと②所定のがんの検診を受けた翌日から１８０日以内に①の判定に基づき治療を目的として入院または通院により公的医療保険制度において保険給付の対象となる精密検査を受けたこと―の①②いずれにも該当したとき、要精検後精密検査給付金を検診ごとに１保険年度に１回、すべての保険期間を通じて２０回を限度に支払う。保険期間は１０年。
新商品の２番目の特長は、がんに関するさまざまな問題、悩みの解消をサポートするサービスの提供。豊富な経験と公的な専門資格を有した「アフラックのよりそうがん相談サポーター」が相談窓口となり、がん患者や家族の悩みを傾聴し、状況に応じた各種サービスを案内することで、悩み・不安の解消をサポートする。①経済サポート②情報サポート③治療サポート④生活サポート⑤精神サポート―が概要で、サービス提供会社はＨａｔｃｈ　Ｈｅａｌｔｈｃａｒｅ㈱。提供開始は２０２３年１月２３日を予定している。利用対象は「「生きる」を創るがん保険ＷＩＮＧＳ」および所定のがん保険に契約中の被保険者で、被保険者本人のがんに関する相談について、家族（原則配偶者および一親等親族で、被保険者の同意がある人）の利用も可としている。
新商品の３番目の特長は、所定のがんにおける症状悪化のリスクが低い状態、もしくはそれらのがんの疑いの状態で、特定疾病不担保の導入によって該当のがん・上皮内新生物を不担保とすることにより、標準体保険料率での引受を可能としたこと（告知内容等によっては特別保険料率での引受となる場合がある）。対象となる疾病は、▽前立腺の悪性新生物・上皮内新生物▽甲状腺の悪性新生物・上皮内新生物▽子宮頸部の悪性新生物・上皮内新生物（異形成を含む）―となる。同社では、「がんに罹患したことがある人は、これまでは、がん経験者向け専用商品で加入可能な場合を除き、がん保険に加入できなかった。また、がんの疑いのある人も、がん保険の加入が難しい場合があった。今回、がん保険のパイオニアとして、より多くの人々に充実した保障を届けられるように、一部のがんについては条件付きで最新のがん保険に加入できるようにした」としている。
同社では、がん診断前から診断後まで幅広く備える保障を提供する推奨販売プランとして、６９歳以下向けと７０歳以上向けの２プランを示している。このうち、６９歳以下向けプランは、主契約の診断給付金５０万円、同入院給付金１万円、同通院給付金１万円、特約のがん治療保障特約（２０２２）（終身）給付金１０万円（ホルモン剤治療は５万円）、がん特定治療保障保障特約付加、特定診断給付金特約５０万円、診断給付金複数回支払特約（２０１８）５０万円、がん先進医療・患者申出療養特約付加、がん要精検後精密検査保障特約付加、特定保険料払込免除特約あり／なし、外見ケア特約付加（オプション）―というもので、個別・月払・定額タイプ・標準体保険料率・解約払戻金なしタイプで保険料払込免除ありの場合、保険料は、２０歳男性２８４８円、同女性３１６９円、３０歳男性３９２８円、同女性４２６９円、４０歳男性５７３３円、同女性５８５０円、５０歳男性８６５３円、同女性７０６４円、６０歳男性１３５７５円、同女性８５４２円―となっている。