2022.01.11 ダイレクト自動車保険 21年第2四半期決算、元受正味保険料は4.8%増
ダイレクト自動車保険7社(ソニー損保、セゾン自動車火災、アクサ損保、チューリッヒ保険、SBI損保、三井ダイレクト損保、イーデザイン損保)が発表した2021年度第2四半期決算によると、7社の自動車保険の元受正味保険料等の合計は前年同期比4.8%増の2036億円と前年同期実績を上回った。7社中6社が前年同期比で増収となった。
ソニー損保の自動車保険は、契約件数が堅調に推移し、元受正味保険料は前年同期比7.1%増の621億円だった。同社全体の正味収入保険料は同7.8%増の694億円で、自動車保険の構成比は89.2%となっている。全体の経常利益は同38.7%減の64億円で、中間純利益は同39.2%減の46億円となっている。
セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は同5.9%増の313億円だった。同社全体の正味収入保険料は同5.2%増の330億円、経常利益は同3億円減益の▲6億円、中間純利益は同3億円減益の▲7億円となっている。
アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同1.5%増の273億円と前期実績を上回った。同社全体の正味収入保険料は同1.3%増の284億円、経常利益は同36.0%増の31億円、中間純利益は同39.3%増の22億円となっている。
チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は同7.3%増の260億円と伸展した。年間を通して新規契約、継続契約ともに好調だった。同社の収入保険料は同5.7%増の543億円となった。経常利益は同29.2%増の30億円。中間純利益は同39.3%増の28億円だった。
SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同6.4%増の227億円となった。積極的なテレビCM出稿やデジタル広告等の運用効率改善への取り組みが奏功した他、5月には損保業界で初めて(同社による)自動車保険料の支払いにTポイントが利用できるサービスを開始、9月には自動車保険のリアルタイム見積もりサービス「カシャッピ?を大幅リニューアルするなど、「顧客中心主義」に基づいたDX推進・CX追求を推進。そのほか、先進安全自動車に搭載された電子制御装置整備を全国で可能とするネットワークを損保業界で初めて(同社による)構築するなど、外部パートナー企業との提携も積極的に進め、より充実したサービスを提供してきたことなどによるもの。
三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は同3.1%減の173億円だった。
イーデザイン損保の自動車保険の正味収入保険料は同3.2%増の169億円だった。