2016.12.13 ダイレクト自動車保険9社16年度第2四半期業績
ダイレクト自動車保険9社(ソニー損保、アクサ損保、三井ダイレクト損保、チューリッヒ保険、SBI損保、セゾン自動車火災、イーデザイン損保、そんぽ24、アメリカンホーム)の2016年度第2四半期(16年4月1日~9月30日)業績によると、9社合計の元受正味保険料(イーデザイン損保は正味収入保険料)は前年同期比6.6%増の1602億円と堅調に推移した。9社中7社が前年同期実績を上回った。
ソニー損保の自動車保険の元受正味保険料は前年同期比3.2%増の438億円と堅調な伸びを示した。保有契約件数は、主力の自動車保険とガン重点医療保険を合わせ、16年9月末で182万件となった。アクサ損保は自動車保険の元受正味保険料が同5.1%増の249億円だった。自動車保険の特約比例再保険の出再率の引き下げにより出再手数料が減少したものの、堅調な元受正味保険料の伸び、および広告宣伝費の投資効率改善による費用削減効果により、前年同期を上回る収益を達成した。
三井ダイレクト損保は自動車保険の元受正味保険料が同2.7%増の183億円と前年同期比プラスで推移した。チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は同1.1%増の181億円となった。成長戦略はほぼ計画に沿って進捗(しんちょく)しており、傷害保険と自動車保険で元受保険料が増収した。傷害保険の元受正味保険料は同7.3%増の185億円だった。
SBI損保、セゾン自動車火災、イーデザイン損保の3社は増減率が2桁の伸びを示した。SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同12%増の160億円で、保有契約件数は約86万件と15年9月末比11%増加した。セゾン自動車火災は自動車保険の元受正味保険料が同30.6%増の159億円と大幅な伸びを持続。イーデザイン損保の正味収入保険料は同26%増の121億円だった。
そんぽ24は自動車保険の元受正味保険料が同2.6%減の64億円だった。アメリカンホームの元受正味保険料(収入積立保険料を含む)は、保険商品の新規契約の販売活動の終了により、収入の約9割を占める傷害保険・医療保険の分野では同5%の減収となり、自動車保険は同20.3%の減収となった。