2020.06.10 ■ファイナンシャル・アドバイザー協会 会員45社、IFA約650人が加入[2020年5月29日]
独立系ファイナンシャル・アドバイザー(IFA)の業界団体で、今年1月に設立した一般社団法人ファイナンシャル・アドバイザー協会は5月29日、オンライン会議システムZoomを使用し、協会会員の加入状況や本年度の事業計画などに関する報道関係者向けの説明会を開催した。説明会は、新型コロナウイルス感染症拡大の防止を踏まえて記者向けにZoom上で実施。中桐啓貴理事長(GAIA㈱代表取締役社長兼CEO)が、発足以降の協会会員の加入状況や審査プロセスと本年度の事業計画を説明し、日本でのIFA認知度をより向上させる考えを示した。
同協会は、IFAが顧客の立場に立ちアドバイスを行うための支援と、日本におけるIFAの普及促進などを目的とし、今年1月に設立し4月に発足した。
協会会員は5月29日時点で総勢45社が加入しており、その内訳は正会員(金融商品仲介業者)15社、法人アソシエイト(金融商品仲介業者)2社、委託正会員(証券会社)7社、法人賛助会員(運用会社など)21社となっている。また、日本のIFA総数の約2割に当たる約650人のIFAが所属している。
正会員の審査プロセスは、調査票審査とヒアリングから構成され、調査票審査の項目は定量項目(経歴や従業員数などの基本事項、過去3年間の顧客年齢別の口座数や預かり資産残高など)と、定性項目(企業理念やビジネスモデル、顧客マーケティング手法など)から審査する。
ヒアリングは審査委員2人が代表者面談を実施し、調査票記載の定量・定性項目を踏まえた対策など、顧客本位の業務運営に向けた取り組みを聞く。ヒアリング実施後は、申請者の正会員としての加入可否を審査委員が判定し、理事会に対して結果と意見を答申した後、理事会で最終判断を行う。
正会員は、入会に際して同協会が制定した倫理綱領や諸規程を順守する旨を誓約する他、調査票で定量・定性の情報を同協会に定期的に提出し、運営状況の確認を継続して受ける。
説明会では、中桐理事長が本年度の事業計画について説明し、①協会の体制固め(規程や会員審査体制の整備、ウェブサイトの構築など)②会員の営業実態の把握・見える化(正会員の運営状況のモニタリング、指標化)③会員の専門性向上(研修・カンファレンスの実施など)④会員の認知度向上(ウェブサイトの活用など)⑤他協会との連携(広報や研修、情報収集などでの連携・協働)⑥会員の業務支援(採用や資金調達などのノウハウ共有、士業や営業ツールの紹介など)⑦会員間の情報共有(市場動向や法制度などの情報共有、各会員の活動状況の紹介など)―の7項目を掲げ、5月末までに同協会の体制固めを進め、6月以降は順次他の事業計画に取り組む考えを示した。
その後の記者との質疑応答で中桐理事長は、「米国をはじめとする海外では資産運用でIFAが大きな役割を果たしており、当協会は日本でもIFAの認知度をさらに向上させるべく活動していく」と話した。
協会会員は以下の通り。
【正会員15社】▽㈱アイ・パートナーズフィナンシャル▽SBIマネープラザ㈱▽GAIA㈱▽㈱クレストコンサルティング▽㈱財コンサルティング▽CSアセット㈱▽嶋田商事㈱▽㈱だいとく投資ビレッジ▽㈱長野フィナンシャル▽ファイナンシャルスタンダード㈱▽㈱Fan▽㈱フィナンシャルリンクサービス▽㈱名南財産コンサルタンツ▽㈱リスクマネジメント・ラボラトリー▽㈲ワンズプロジェクト
【法人アソシエイト2社】▽㈱バリューアドバイザーズ▽㈱YSKライフコンサルタンツ
【委託正会員7社】▽藍澤證券㈱▽ウェルスナビ㈱▽エース証券㈱▽㈱SBI証券▽東海東京証券㈱▽PWM日本証券㈱▽楽天証券㈱
【法人賛助会員21社】▽アセットマネジメントOne㈱▽auカブコム証券㈱▽岡三アセットマネジメント㈱▽コムジェスト・アセットマネジメント㈱▽ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント㈱▽JPモルガン・アセット・マネジメント㈱▽㈱GCIアセット・マネジメント▽セゾン投信㈱▽第一フロンティア生命保険㈱▽大和アセットマネジメント㈱▽東京海上アセットマネジメント㈱▽日興アセットマネジメント㈱▽㈱日本資産運用基盤グループ▽野村アセットマネジメント㈱▽ピクテ投信投資顧問㈱▽フィデリティ投信㈱▽三井住友DSアセットマネジメント㈱▽三井住友トラスト・アセットマネジメント㈱▽三菱UFJ国際投信㈱▽モーニングスター㈱▽レオス・キャピタルワークス㈱