2020.06.11 ■SBI生命 コロナ禍の下ネット契約好調、前年比300%超を記録[2020年]

 新型コロナの影響で巣ごもり生活・在宅勤務が継続した今春、SBI生命の保険販売が大幅に伸展している。インターネット申込専用定期保険「クリック定期!Neo」や昨年12月に販売開始した就業不能保険「働く人のたより」などが好調で、特にインターネット申込専用定期保険の「クリック定期!Neo」は、2月、3月は前年同月比200%、4月には同300%超を記録。関心が高まっている理由について同社は、「新型コロナウイルスの感染拡大に伴い死亡ニーズや入院ニーズが喚起される中、インターネットを通し、非対面で手頃な保険商品に申し込みができるという点に魅力を感じていただいたのではないか」と分析している。

 両商品とも、保険料の安さに加え、ニーズに合わせて保障内容を選べることが特長で、インターネットによる申し込みが可能。同社では、「インターネット販売が増加している背景には、緊急事態宣言下で営業職員の訪問営業自粛や、対面申込を避けるお客さまが増加されたことなどの要因が重なったことがあるのではないか」と話す。
 申し込みのツールとして、以前はスマートフォンが主流だったが、今年はパソコンが増加。また、日中時間帯の申し込みが増えている。これらの変化については、「感染拡大に伴い死亡・入院ニーズが喚起される中、在宅勤務者が増加したことによる影響が大きい」とみている。
 「クリック定期!Neo」のインターネット申込の件数は、前年同月比で2月が257%、3月が240%、4月が380%、5月は211%となっている。また、「働く人のたより」は1月を100%とした場合で、2月117%、3月131%、4月164%、5月135%と着実に伸びている。
 2016年に発売した「クリック定期!」には、「業界最安水準の保険料」「最短5分で簡単かつスピーディーに申し込みが可能」「保険金額は300万~1億円まで、ニーズに合わせて選べる」「保険金支払いは最短で即日」「契約者限定の無料付帯サービスが充実」などの特長がある。19年4月にバージョンアップした「クリック定期!Neo」は、これらの特長に加え、保険期間・保険料払込期間を、それまでの10年間から、年満了(10・15・20・25・30年)・歳満了(55・60・65・70・75・80歳)の11種類に大幅に拡大したことも好評だ。また、24時間365日(注)、健康・医療や相続等に関する相談に無料で答える「SBI安心健康サービス」、被保険者に万が一のことがあった際に役立つ「保険金支払即日サービス」を提供している。
 一方、「働く人のたより」の特長は、「業界最安水準の保険料」「保障するリスクを3タイプから選択可能」「(全疾病型を選択すれば)精神疾患も保障」「給付金の受け取り方の選択が可能」「主婦(主夫)でも就業不能給付金月額を15万円まで設定可能」「メンタル相談サービスが無料」など。中でも、「全疾病型」「3疾病型」「がん保障型」の3タイプから保障タイプを選択できる点や、「給付金の受取」の2タイプ(満額タイプ、ハーフタイプ)も喜ばれている。
 同社は、「感染拡大に伴う申込件数の急増は、いったんは落ち着いたものの、今後は、実体経済が一層厳しくなり、消費者の節約志向が強まることが見込まれる。当社の死亡保険『クリック定期!Neo』や就業不能保険『働く人のたより』は、保険料の安さで高い競争力を持っているため、申込数は着実に伸展していくのでは」との見通しを示している。
 (注)一部サービスは相談時間が異なる。