2018.08.29 チューリッヒ生命 医療保険の販売好調、30~40歳代に人気、代理店支援強化も奏功

 チューリッヒ生命が昨年9月に改定した医療保険「終身医療保険プレミアムDX」の販売が好調だ。今年4~7月の販売件数は前年同期比の約4倍を記録。同社がメーンターゲットとしている30~40歳代(働き盛り)の契約が5割超を占めていることも想定通りで、販売チャネルの主軸である代理店に向けた支援強化も奏功している。

 「終身医療保険プレミアムDX」の人気のポイントについて同社では、保険料と保障内容のバランスの良さ、自由設計可能というコンセプト(特約を選んで設計できること)、ストレス性疾病を含む就業不能特約を付加できる点、保険料払込免除特約の優位性(「入院」だけで払込免除になるなど)、1回の入院365日型の選択が可能、といった特徴を挙げる。
 また、代理店サポートに関しては、「代理店向けコールセンター」と「代理店販売支援システム(Z―Navi=ゼットナビ)」が大きな特徴。コールセンターは約50人の体制で、平日は夜7時まで、土日祝日も夜6時まで対応し、受電率は95%以上を保っている。オペレーターの教育にも注力しており、さまざまな用件に対応できる準備をし、最も問い合わせの多い「引受基準」に関してもワンストップで応えられるよう事前の学習を徹底させている。
 また、ゼットナビについては、募集人の意見を取り入れて画面構成や使い勝手を日々改良しており、本年度からスタートしたペーパーレスの仕組みについても画面の遷移や構成の分かりやすさを追求したという。さらに、支社を持たない同社は、営業担当者が東京の本社から各地に出張してサポートしている。
 一方同社では、今年4月に発売した、がん治療の選択肢を広げた「終身ガン治療保険プレミアムDX」と「3大疾病保険プレミアムDX」の販売も順調で、「旧商品で対象とならなかった公的医療保険適用外のうち、欧米で承認された国内未承認抗がん剤が保障対象となる点、就業不能特約を付加できる点などの特徴について認知が進めば、さらなる契約伸展が期待できる」としている。
 これらの商品の販売が業績をけん引しており、18年度第1四半期の全体の新契約件数は5万6263件で前年同期比128.5%、新契約年換算保険料は21億8400万円で前年同期比134.2%となった。第2四半期も同様のペースを維持しているという。
 今後について、チーフディストリビューションオフィサーの佐藤徳之氏は、「当社は、代理店支援に強みがある。銀行窓販も伸びており17年度は前年度比180%を記録し、インターネット経由の契約も拡大している。医療技術の進化は著しいため、医療保険見直しの重要性もアピールしてさらに契約を伸展させたい」としている。
 商品のPRについては、HPでの動画やウェブ動画に注力する他、協賛する9月開催の東レ・パンパシフィックオープンテニストーナメント会場でのがん検診の啓蒙(けいもう)やピンクリボン活動の支援などでも同社の取り組みを発信し、認知度を高めていく方針だ。