2018.03.19 明治安田生命 健康増進へ新たな展開、「3カ年プログラムの中核取組み」
明治安田生命は、昨年4月にスタートした3カ年プログラム「MYイノベーション2020」の中核となる取り組みとして、従来の商品・サービスの枠を超えて「顧客(個人、企業・団体)」「地域社会」「働く仲間(自社従業員)」の継続的な健康増進を支援する新たなプロジェクトをスタートする。加入後の健康維持・改善の結果に対してインセンティブを提供する「商品」と、病気の予防・早期発見のためのプロセスを支援する加入者向けの「サービス」、未加入者を含めた地域社会の顧客を対象とする「アクション」の3分野で展開。健康増進を支援する新商品の発売も、来年4月に見込んでいる。プロジェクトを通して「病気にならないため」「病気を早期発見するため」の取り組みを支援し、「病気になったときのため」の保障にとどまらない“新たな価値”の創造・提供を目指す。
「MYイノベーション2020」では、「イノベーション」を通じた新たな価値の創造に挑戦しつつ、企業ビジョン「信頼を得て選ばれ続ける、人に一番やさしい生命保険会社」の実現に向けて、顧客、地域社会、働く仲間との三つの絆を大切にする企業風土の醸成に取り組む。
新健康増進プロジェクトでは、「顧客」「地域社会」「働く仲間」を対象に、加入者に限らず、幅広い顧客の健康増進の取り組みを支援。主な柱として、「“日常的な運動(予防)”の支援」と「“定期的なけんしん(健診・検診)”の促進」を掲げ、「健康増進商品」「健康増進サービス」「健康増進アクション」の3分野で新たな価値を提供する。「けんしん」には、定期健康診断・特定健診等の「健診」の他、がん検診・血液検査等の「検診」も含む。
サービス等の提供に際しては、最新のITを有効活用しながら、営業職員や法人営業担当による顧客との「対面」でのアクセスを重視することで、より実効性の高い支援活動を展開する。
来年4月には、健康増進に向けた顧客の継続的な取り組みを支援する新商品を発売する予定。新商品では、標準生命表の改定(死亡率の改善)等を踏まえた保険料率を適用した上、加入後は毎年の健康診断等の結果に応じたメリット(健康増進インセンティブ)を顧客に提供する。新商品の発売に合わせて、料率改定も実施し、料率改定前の有配当契約の加入者に対しては、同様に死亡率の改善等を踏まえた危険差配当率の引き上げを検討する。
加入者向けの「健康増進サービス」と、未加入者を含めた地域社会の顧客を対象とした「健康増進アクション」としては、病気の予防から早期発見まで、「情報提供・アドバイス」「運動」「けんしん」「先進検査」の4領域でメニューをラインアップし、18年度から順次展開する。主なメニュー例としては、Jクラブとの協働によるウオーキングイベントの開催や受診勧奨と“セルフ健康チェック”機会の提供、健康増進セミナー等を通じた先進検査の情報提供など。メニューは今後も追加・拡充する予定。
また、基幹機能の高度化も図り、グループ内の研究機関や外部機関等とも連携して、健康・医療関連データの蓄積・分析等を進め、アンダーライティングの高度化や商品開発等に活用していく。
社内推進体制等についても、16年4月に新設した「イノベーション調査室」の研究成果を取り入れながら、組織横断的な「特別プロジェクトチーム」での全社的な検討を加速。自社従業員の健康づくりに関しても、「サービス」「アクション」として展開する四つの領域を中心に、健康増進の取り組みをいっそう推進していく方針だ。