2024.01.23 あいおいニッセイ同和損保 顧客が安心して入庫できる態勢再構築、「新まごころ工場」制度を運用開始

あいおいニッセイ同和損保は自動車事故に遭った顧客に自動車修理工場を紹介する「まごころ工場」制度で紹介する修理工場の品質基準を改定し、この1月から「新まごころ工場」制度として運用を開始した。

同社では、事故で修理が必要となり修理依頼先が未定の顧客に対して、高品質な工場設備を有し、無料の代車貸与、納車・引取サービスなど、顧客に利便性の高い高品質なサービスを提供できる修理工場を、顧客の希望に応じて「まごころ工場」として紹介してきた。昨年、大手中古車販売会社による不適切な保険金請求が明らかになったことを踏まえ、これを厳粛に受け止め、顧客が安心して入庫できる態勢を再構築するため、「透明性確保」「不正防止」「整備の高度化」の実現に向け、「まごころ工場」の認定に必要な品質基準を改定し運用を開始したもの。
品質基準・運用の改定ポイントは、①作業の透明性確保②顧客対応品質③研修④CSV×DX項目―の4点。
「作業の透明性確保」では、工場内へのカメラ設置・修理工程管理システム(注1)の導入と顧客への作業内容・進捗状況の連絡、修理箇所の説明を徹底させる。また、顧客の事故車両引取り時・修理作業中の画像を保険会社へ送付させ、不明瞭な修理箇所については作業中の画像を保険会社へ送付し、併せて視界共有システム(注2)を活用したあいおいニッセイ同和損保アジャスターによる確認を実施する。
「顧客対応品質」では、近年の自動車技術の電子化・高度化に伴う車両の修理に必要な特定整備認証(注3)(分解整備+電子制御装置整備)を取得させる。
「研修」に関しては、見積品質・顧客対応品質等の強化・維持の実現に向け、同社が新たに実施する研修の受講を要件とする。
また、「CSV×DX項目」では、リサイクル部品の積極的な利用や代車に電動車HEV・PHEV・BEV・FCEVを用意するなど、SDGs・ESGへ積極的な経営体制を確立していることを要件とする。
あいおいニッセイ同和損保では今後、改定した品質基準を満たした自動車修理工場を「新まごころ工場」として同社提携修理工場に登録し、この1月から自動車修理工場の紹介を希望する顧客への案内を開始する。また、4月からは自動車事故に遭った顧客自身が新まごころ工場を検索・選択できるウェブサイトをリリースする予定。
同社では今後も、こうした取り組みを通じて、「顧客に安全・安心なカーライフを提供できる環境を構築していくとしている。
(注1)修理工場が鈑金作業の各工程の写真をシステムへアップロードし、顧客と画像を共有できるシステム。
(注2)あいおいニッセイ同和損保側アジャスターとオンライン接続し、リアルタイムで損害確認ができるシステム。
(注3)従来の分解整備(エンジン・ブレーキ等)に加え、電子制御装置整備(自動ブレーキ機能に必要なカメラやレーダー等)を加えた新たな認証制度の名称。