2024.01.22 住友生命 単独で定年までカバー、10年タイプのまま更新可能に 「スミセイDC年金10年NEO」発売

住友生命は4月から、企業の新しい働き方ニーズに対応した確定拠出年金向けの新商品「スミセイDC年金10年NEO」(利率保証型積立生命保険)を発売する。①定年年齢の引上げ等の制度変更に際しても同商品単独で定年年齢までカバー②単独提供によって加入者から見た商品選択の利便性が向上―が特長で、社会環境の変化の中、各企業で定年年齢の引上げ等が行われるとともに企業年金制度についても時代に合わせた制度変更が進んでいることなどを踏まえ、確定拠出年金向け元本確保型商品として開発したとしている。

昨今、高年齢者の就業を支援する環境整備が進みつつある。2021年4月の高年齢者雇用安定法の改正により、従来の65歳までの雇用確保義務に加え、70歳までの就業機会を確保することが企業の努力義務となった。これを受け、確定拠出年金制度においては、企業型確定拠出年金の加入可能年齢が22年5月に65歳未満から70歳未満まで延長され、受給開始上限年齢については22年4月に70歳から75歳に延長されている。
こうした中、同社の現行商品「スミセイDCたのしみ年金10年」は60歳定年を念頭に置いた商品であるため、55歳以上になると「スミセイDCたのしみ年金5年」へ移行する必要があり、10年タイプと5年タイプの両商品を採用(セット提供)することが必要だった。加入者の商品選択利便性という点で課題があったほか、5年タイプは運用期間が短期になる分、保証利率が10年タイプよりも低くなっていた。
「スミセイDC年金10年NEO」では、雇用環境の変化や企業の雇用制度に対応すべく、55歳以上になっても10年タイプのまま更新可能とした。「各企業が定年年齢の引上げ等の制度変更を行う中、5年タイプより利回りの良い10年タイプである本商品単独で定年年齢までご提供することができる」という。
さらに、同商品で適用する市場価格調整(解約時の市場金利情勢によって、保険料積立金の減算だけではなく、加算する場合もある)では、市場金利によっては保証利率以上の年金資産を還元できる仕組みを採用している。
「スミセイDC年金10年NEO」は、前記の通り本商品1本のみでの単独提供が可能(「スミセイ積立年金シリーズ(01年発売)」「スミセイDCたのしみ年金シリーズ(10年発売)」の従来の10年タイプ商品は、5年タイプとのセット提供が必要となる)。接続するレコードキーピング会社は、日本レコード・キーピング・ネットワーク㈱、日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー㈱。設定開始日は24年4月1日。保証利率(23年12月時点の試算)は0.545%で、毎月保証利率を公表し、当該月に購入する単位保険に10年間その保証利率で設定・運用する。
給付は、一時金受取または年金受取。年金受取は規約の定めによるが、保証期間付終身年金、確定年金(5年、10年、15年、20年)、分割支払い年金となる。