2023.12.13 日本生命 医療事務受託・介護・保育事業を活性化 ニチイHDの買収を発表

日本生命は11月29日、㈱ニチイホールディングス(森信介代表取締役社長)の株式の99.6%分を取得することについて関係先と合意したと発表した。買収金額は約2100億円を予定しており、手元資金で対応する。今後、関係当局等の認可・承認手続きを進めていくとしている。

株式の取得は、 Bain Capital Private Equity,LP が投資助言を行うファンドが間接的に保有する BCPE Color Cayman,L.P.および Color Cayman Investments,LLC 等との間で、ニチイホールディングスの全株式を保有する㈱BCJ―43(東京都千代田区、杉本勇次代表取締役)の発行済株式99.6%分を取得することについて、11月28日付で合意したもの。買収金額はBCJ―43の今年3月末の株式価値に、取得日までの間の同社の資産・負債等の変動に応じた調整を行ったうえで最終決定する予定。
日本生命では買収の背景・狙いについて、「当社は、国民生活の安定と向上への寄与を経営基本理念に掲げる中、サステナビリティ経営を前進させ、人生100年にわたる安心・安全の提供、希望に満ちた未来世代の育成、活力あふれる地域社会の創出等を行うべく、子育て支援・ヘルスケア・シニア事業を通じ、保険だけではカバーできない顧客ニーズやリスクに対応してきた。一方、ニチイホールディングスは、1968年の創業以来、医療事務受託・介護・保育事業を展開する㈱ニチイ学館を中核企業とし、各マーケットで長期にわたり代表的ポジションを築いている。両社は99年の業務提携以降、幅広い領域で協業してきたが、本件を通じた当該事業の活性化や生産性・持続性向上により、これまで以上に顧客へ提供する安心を拡大し、あらゆる世代が安心して暮らせる社会を実現していく」としている。