2023.06.29 ダイレクト自動車保険 2022年度(23年3月期)決算、元受正味保険料は2.6%増

ダイレクト自動車保険7社(ソニー損保、セゾン自動車火災、アクサ損保、チューリッヒ保険、SBI損保、三井ダイレクト損保、イーデザイン損保)が発表した2022年度(23年3月期)決算によると、7社の自動車保険の元受正味保険料などの合計は前年比2.6%増の4078億円と前年実績を上回った。5社が前年比で増収となった。

ソニー損保の自動車保険は、保有契約件数が堅調に拡大したことから、元受正味保険料は前年比3.4%増の1285億円と引き続き堅調に推移した。同社全体の元受正味保険料は同3.5%増の1465億円、経常収益は同3.0%増の1451億円となった。経常利益は同9.7%増の99億円で、当期純利益は同10.7%増の71億円となっている。
セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は同12.2%増の614億円。同社全体の元受正味保険料は同11.0%増の661億円、経常利益は同32億円減の▲8億円、当期純利益は同33億円減の▲9億円となっている。
アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同1.8%増の553億円と前期実績を上回った。同社全体の元受正味保険料は同1.4%増の584億円、経常利益は同18.0%増の63億円、当期純利益は同18.6%増の45億円となっている。
チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は、新規契約、継続契約ともに安定的に推移し、同3.7%増の526億円と伸展した。同社全体の収入保険料は、主力商品の傷害・医療保険と自動車保険の元受保険料が共に増収となったことから、同4.0%増の1143億円となった。経常利益は同73.9%増の119億円。当期純利益は同76.4%増の98億円だった。
SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同2.9%増の460億円となった。インターネット割引拡大や業界初のインターネット上で申し込みできる法人契約の取扱開始などの商品改定、および今年1月以降新ブランドキャラクターの芦田愛菜さんを起用したCM施策などを新たな層の顧客開拓につなげた。同社全体の元受正味保険料は、同3.0%増の496億円、経常利益は同2.5%増の13億円、純利益は同47.4%増の8億円だった。
三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は同2.3%減の342億円だった。同社全体の元受正味保険料は同2.3%減の343億円、経常利益は同13億円減の▲5億円、当期純利益は同9.0%増の8億円となっている。
イーデザイン損保の自動車保険の正味収入保険料は同11.5%減の298億円だった。経常利益は同13億円減の▲2億円、当期純利益は同12億円減の▲3億円となっている。