メットライフ生命は１１月２日から、新商品の「ドルアドバンス」（正式名称：災害保障期間付利率変動型終身保険（低解約返戻金型米ドル建））と、医療保険「マイフレキシィ」「マイフレキシィゴールド」に付加する新特約「三疾病治療月払給付特約」「ガン治療月払給付特約」「新三疾病一時金特約」「新三疾病保険料払込免除特約」の販売を開始した。「ドルアドバンス」は基準利率に米国金利を反映させることで効率的な資産形成を可能にする。「三疾病治療月払給付特約」と「ガン治療月払給付特約」は、三大疾病やがんによって所定の治療を受けた場合に毎月給付金を支払う。

「ドルアドバンス」は、ライフステージに合わせて必要な保障を確保しながら資産形成ができる米ドル建て平準払いの終身保険。米国金利を反映させた基準利率（毎月の基準利率は年２．００％を最低保証）を設定することに加え、保険料払込期間中の死亡保険金などの保障や解約返戻金の抑制により、効率のよい資産形成を可能にして、保険料払込期間経過後、解約返戻金を教育資金やセカンドライフ資金に活用できることが特長となっている。
また、加入診査を簡易告知のみとし、申し込み手続きをシンプルにした他、将来の介護リスクに備える介護給付特則も付加できる。
契約事例は、基本保険金額５万米ドル、契約年齢３０歳男性、保険期間終身、１０年払込満了、月払保険料（口座振替）２１０．１５米ドルで介護給付特則を付加しない場合、経過年数３０年で払込保険料総額２万５２１８米ドル、基準利率年２．００％の解約返戻金は３万３７６０米ドルで返礼率１３３．８％、基準利率年３．００％の解約返戻金は４万４３６３米ドルで返戻率１７５．９％となる。
発売に先駆け１０月２４日に行われたオンライン説明会では、同社ライフプロダクトグループＡＶＰグループ長の籾井康弘氏が、新商品の開発背景について、「若年層の資産形成意向の高まりや米国金利の上昇などの社会環境と、簡単な手続きで万一に備えたいという顧客の要望に対応した結果、簡易な告知で保障準備と資産形成を同時に実現する商品を開発した」と説明した。
「三疾病治療月払給付特約」「ガン治療月払給付特約」は、三大疾病またはがんによる所定の治療に対し、治療が続く限り毎月給付金が支払われることが特長で、多様化する三大疾病の治療方法に対応するため、在宅医療やがんによる入院・ホルモン剤治療・緩和療養も支払対象にするなど保障を拡充した。
また、従来商品に比べて保険料を抑えていることに加え、長期の治療にも備えられるよう支払回数を無制限に設定し、治療期間に応じた合理的な保障の提供を可能にした。
「新三疾病一時金特約」と「新三疾病保険料払込免除特約」では、入院日数の短縮傾向に対応し、急性心筋梗塞以外の心疾患と脳卒中以外の脳血管疾患の入院日数要件を現行の「継続２０日以上」から「１日以上」に緩和した。
保険料例（月払・口座振替、保険期間・保険料払込期間終身）は、「三疾病治療月払給付特約」で月額給付金額１０万円の場合、３０歳男性が１２００円、同女性が１４６０円（マイフレキシィ）、６０歳男性が７７４０円、同女性が７０００円（マイフレキシィゴールド）、「新三疾病一時金特約」で特約一時金５０万円の場合、３０歳男性が１５３０円、同女性が１７３５円（マイフレキシィ）、６０歳男性が９６９０円、同女性が６８９０円（マイフレキシィゴールド）となる。
同社Ａ＆ＨプロダクトグループＡＶＰグループ長の平田一晃氏は、月払給付特約について、「過不足がない効率的で効果的な保障の提供を目指し、保険料を絶対的に抑えるという観点で開発に取り組んだ」と述べた。
この他、サービスの専門性と利便性の強化を目的に、２０種類を超える健康相談専門デスクに「ガン治療ＱＯＬ相談デスク」と「アピアランスケア紹介デスク」を追加するとともに、女性専門相談窓口の「女性相談コンシェルジュ」を新設した。
「ガン治療ＱＯＬ相談デスク」は、相談者のＱＯＬ（生活の質）の維持・向上に向けて、がん治療の副作用や後遺症に関する悩みへの対応、手術後に多い「リンパ浮腫」の相談に対し医療用弾性ストッキングを紹介するといった医療関連製品の購入サポートを行う。
「アピアランスケア紹介デスク」は、がん治療の副作用や後遺症によるアピアランス（外見）の変化に関する悩みに対し、抗がん剤の副作用には医療用ウィッグや帽子、痛みやかゆみといった肌の悩みには着脱しやすい機能性肌着や低刺激肌着を紹介するなど、がん経験者の意見を基に選んだ利便性とデザイン性を兼ね備えたケア用品を提案する。
また、育児や介護、乳がん検診などの女性特有の相談に女性のヘルスカウンセラーが対応する「女性相談コンシェルジュ」は、専門デスクの分野を一つの窓口でカバーしており、女性のさまざまな悩みに対する包括的なサポートを可能にしている。