2022.05.12 東京海上HD シード・アーリーステージ期への投資を加速、CVCファンド本格稼働開始

 東京海上ホールディングスは4月21日、コーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Tokio Marine Future Fund」が米国シリコンバレーで4月から本格稼働したことを発表した。CVCファンドを通じて自律的かつ機動的な投資を加速させ、最先端の技術やビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業との連携・共創をこれまで以上に推進する。

 東京海上HDは、2016年11月の米国シリコンバレーを皮切りに、世界7拠点でデジタルラボを展開し、オープンイノベーションを通じた新たな商品・サービス、ビジネスモデルの開発を進めてきた。また、WiL,LLC(伊佐山元CEO、以下、WiL)をはじめとするベンチャーキャピタル等とも連携し、革新的な技術・イノベーションに関する情報収集やスタートアップ企業との協業・提携を日本国内だけではなく海外においても進めている。
 WiLは米国シリコンバレーと東京に拠点を置くベンチャーキャピタルで、日米を中心に有望なベンチャー企業の発掘・育成・投資を行っている。また、日本国内の大手企業とパートナーシップを組みながら、スピンアウトベンチャーの創出や企業内起業家育成等のオープンイノベーション推進にも積極的に取り組んでいる。
 このような中、東京海上HDでは、スタートアップ企業への投資を通じて新たなビジネスモデルの探索・事業開発を加速させるため、21年10月にCVCファンド「Tokio Marine Future Fund」を米国シリコンバレーを拠点に設立。この4月からグループのデジタル戦略を支える基盤の一つとして、独立系ベンチャーキャピタルとして実績のあるWiLが運用を担い投資案件の発掘・投資実行や投資後の支援を行うことで、同ファンドを本格稼働させた。
 同ファンドの出資総額は4200万ドル(約48億円)で、運用期間は10年間。シード・アーリーステージ期のスタートアップ企業を対象に、インシュアテック、フィンテック、モビリティ、ヘルスケア、サイバーセキュリティ、サステナビリティ、ディープテック(日常生活に大きな変化をもたらし、社会課題解決に資する技術)等の分野で投資を行う。
 東京海上HDでは、これまで取り組んできたミドル・レイターステージを中心とした戦略的な投資に加えて、CVCファンドを通じたシード・アーリーステージへの機動的な投資を加速させることで、潜在的な成長市場を見極めるとともに、将来の事業戦略パートナーとなり得るスタートアップ企業との早期の接点強化・関係構築を進める。
 今後は、世界7拠点のデジタルラボと連携してグローバルなデジタルシナジーを追求しながら、CVCファンドを通じて投資するスタートアップ企業の持つ新たな技術やソリューションを活用して、革新的な商品・サービスを国内外で提供するとし、積極的にスタートアップ企業への投資・協業・提携を行うことで、日本国内ならびに米国シリコンバレーを中心としたオープンイノベーションの発展にも貢献するとしている。