2022.03.18 あいおいニッセイ同和損保 団体総合生活補償保険の特約、八大疾病一時金補償を開発

あいおいニッセイ同和損保は、団体総合生活補償保険(MS&AD型)の特約として八大疾病を発病し診断確定された場合等に一時金を支払う「八大疾病一時金補償特約」を開発、2022年10月1日以降の保険始期契約から販売を開始する。団体契約で生活習慣病診断時に補償を提供するのは損保業界初(同社による)となる。

 団体総合生活補償保険(MS&AD型)は、①ケガ・病気・がん・賠償責任・介護など、さまざまなリスクに対応②福利厚生制度やニーズに合わせた設計が可能③団体専用の合理的な保険料―という特長を持つ商品。新特約は、同保険の「疾病補償特約」をセットした場合に付帯することができる。
 補償内容は、①がん②急性心筋梗塞③脳卒中④糖尿病⑤高血圧性疾患⑥慢性腎不全⑦肝硬変⑧慢性膵(すい)炎―を発病し、保険期間中に保険金支払要件に該当した場合に、それぞれの疾病の種類ごとに一時金を支払うというもの。
 ①がんの保険金支払回数は2年に1回で、その他は同1回のみ。支払要件は、①がん:診断確定された場合②急性心筋梗塞:発病し、60日以上の労働制限が必要と医師によって診断された場合③脳卒中:発病し、60日以上、他覚的な神経学的後遺症が継続したと診断された場合④糖尿病:糖尿病性網膜症または糖尿病性壊疽と診断された場合⑤高血圧性疾患:大動脈瘤解離または大動脈瘤と診断された場合⑥慢性腎不全:診断され、人工透析療法または腎移植手術を受けた場合⑦肝硬変:診断された場合⑧慢性膵炎:診断された場合―となる。
 保険金額は100万円を上限に任意で設定できる。保険期間:1年間、保険料払込方法:月払、割増引の適用なし、保険金額:50万円の場合で、保険料は男女同一で、35~39歳が270円、40~44歳が450円、45~49歳が750円となる。保険金額100万円の場合は、35~39歳が540円、40~44歳が910円、45~49歳が1500円。
 三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)に加え、「糖尿病」「高血圧性疾患」「慢性腎不全」「肝硬変」「慢性膵炎」の五つの生活習慣病を含めた八大疾病は、国民の7人に1人が発病しているといわれている。生活習慣病は一度発病すると完治が難しく、また、重症化するとさまざまな合併症を引き起こすリスクが高くなるとされている。さらに、投薬や人工透析療法等、通院治療が長期化する傾向にあるため治療費の負担が重くなるほか、入院した場合は退院後に日常生活に戻るまでは生活費の負担も重くなるため、生活習慣病を補償する保険のニーズや関心は年々高まっている。
 そこで同社では、「元気で長生きを支える社会」の実現を目指し、八大疾病を発病し診断確定された場合などに一時金を支払う「八大疾病一時金補償特約」を開発したとしている。