2021.12.27 ネオファースト生命 「認知症保険toスマイル」発売、歯の健康度で保険料割引導入
ネオファースト生命は12月1日から、無解約返戻金型認知症保障保険「認知症保険toスマイル」の販売を開始した。認知症を発症し介護が必要となった場合の保障だけでなく、業界初となる「歯の健康度」による保険料割引の仕組みを導入し、特約で軽度認知障害(MCI)の診断を受けた場合も保障する。関連するサービスを商品と一体で提供することで、認知症の予防や早期発見をサポートする。
「認知症保険toスマイル」は、主契約で被保険者が認知症と診断され、かつ、要介護1以上と認定されているときに認知症保険金を支払う。軽度認知障害保障特約は、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)と診断された場合に主契約の10%を保険金として支払う。死亡保障特則を付加することで、認知症保険金の支払い前に死亡した場合に、所定の給付倍率(契約締結時に男性の場合30%、女性の場合30~60%〈10%単位〉の範囲で設定)の死亡保険金を支払う。
「歯の健康度」による保険料割引は「歯数割引特則」に基づき、被保険者の年齢が70歳となる年単位の契約応当日(割引判定日)に、被保険者の永久歯の本数(残存歯数)が20本以上である場合に適用が可能。以後の主契約および軽度認知障害保障特約の保険料を割り引く。契約年齢50歳、主契約保険金額200万円、軽度認知障害保障特約付加、保険期間・保険料払込期間:終身、月払の例で、男性の契約時保険料が2719円の場合、歯数割引が適用されると、70歳以後の保険料は2164円(555円の割引)となる。女性の場合は、同3143円が同2672円(471円割引)となる。
なお、同特則の適用には、割引判定日の2カ月前までに所定の残存歯数を証明する書面の提出が必要で、期日までに書面の提出がない場合は取り扱わない。
また、認知症の予防につながるサービスとして、歯の健康の維持・改善をサポートするウェブサービス「オーラルケアサポートサービス」を提供する。同サービスは加入者だけでなく、誰でも無料で利用できるもので、スマートフォンから利用可能。「歯の健康」に関するさまざまな情報や、毎日の歯みがきを楽しみながら習慣化できるコンテンツとなっている。
主契約の無解約返戻金型認知症保障保険の契約年齢は40歳から85歳(死亡保障特則を適用する場合は55歳~85歳)で、保険期間と保険料払込期間は終身。
認知症保険金額200万円、死亡保障特則なし、月払、終身払の保険料例(カッコ内は歯数割引特則適用後の70歳以降の保険料。70歳以上で加入した場合は同特則の適用なし)は、40歳男性1280円(898円)・同女性1596円(1258円)、50歳男性1898円(1514円)・同女性2364円(2020円)、60歳男性3160円(2760円)・同女性3856円(3490円)、70歳男性5370円・同女性6690円、80歳男性1万322円、同女性1万2792円―となる。
歯数割引を開発した背景として同社では、「近年、口腔環境とさまざまな全身の疾病に相関関係があり、口腔衛生を維持・改善することが健康寿命の延伸につながることが明らかになってきている。認知症も『歯の健康』との関連が深い疾病の一つであり、『歯の健康』を維持・改善することが認知症の予防につながるといわれている。さらに、歯には、食べ物を噛み砕く以外にも、発声・発音を助けることのほか、顔の形を整え表情を作る、姿勢を整えるといった役割もあり、『歯の健康』を維持することはQOLの高い生活の実現に直結する。今回、この点に注目し、『歯の健康』の維持・改善による将来の認知症予防、またその結果としてのQOLの高い生活の実現につなげてもらえるよう、『歯の健康度』による保険料割引の仕組みを導入した。また、楽しみながら、正しい方法で『歯の健康』の維持・改善に日常的に取り組めるよう、ウェブサービス『オーラルケアサポートサービス』もあわせて提供を開始した」としている。