2021.12.10 3メガ損保 21年度第2四半期(上半期)決算、各グループ大幅な増益示す
11月19日に発表された損保大手3グループの2021年度第2四半期決算によると、連結の中間純利益は、東京海上ホールディングス(東京海上HD)が前年同期比331.6%増の2692億円、MS&ADインシュアランスグループホールディングス(MS&ADHD)が同29.2%増の1248億円、SOMPOホールディングス(SOMPOHD)が同230.0%増の1307億円とそれぞれ大幅な増益となった。通期の当期純利益について、東京海上HDは年初の予想3150億円から300億円引き上げ3450億円に上方修正し、SOMPOHDも同じく年初の予想1250億円から530億円引き上げ1780億円に上方修正した。MS&ADHDは当期純利益について年初予想どおり過去最高益となる2300億円の予想を維持している。(2面に3グループ各社とAIG損保、共栄火災の種目別保険料・保険金の一覧表を掲載)
東京海上HDの21年度第2四半期の連結修正純利益は3181億円で、年初予想対比の進捗率は75.0%と良好に推移している。内訳は、東京海上日動が1318億円、東京海上日動あんしん生命が227億円、海外保険が1276億円、その他が360億円。連結修正純利益は年初予想4240億円から660億円引き上げ、4900億円に上方修正した。
MS&ADHDのグループ修正利益は、526億円の増益となり1837億円となった。年初予想3000億円に対する進捗率は61.2%。内訳は、国内損保事業が1386億円、国内生保事業が296億円、海外事業が138億円、金融サービス事業/リスク関連事業が14億円。海外事業については、下半期は損害率の良化などを見込み、通期で500億円の利益を見込むとしている。
SOMPOHDの修正連結利益は1487億円で、前年同期比537億円の増益だった。内訳は国内損保事業が916億円、海外事業が351億円、国内生保事業が185億円、介護・シニア事業が25億円、デジタル事業等が8億円。修正連結利益は期初予想を50億円引き上げ、2100億円を見込むとしている。