2021.08.24 チューリッヒ生命 短期療養や精神疾患まで保障、就業不能で新商品発売
チューリッヒ生命は、短期から長期まで就業不能状態を幅広く保障する新商品「くらすプラスZ」(正式名称:無解約払戻金型収入サポート保険)を9月2日に発売する。同商品は、入院や自宅療養などに備える「短期収入サポート」と所定の障害状態に備える「長期収入サポート」により、働けなくなった場合の収入減少を幅広く保障するもの。また、就業不能状態が長期化する傾向のある精神疾患も保障対象に加えたことで充実した保障内容を実現した。さらに、就業不能状態から仕事に復帰しても生存している限り保険期間満了まで給付金を支払いが継続することが特長となる。
「くらすプラスZ」は、病気やケガによる所定の高度障害状態や不慮の事故による所定の身体障害状態に加え、国民年金法の障害等級1級または2級と認定、精神疾患による国民年金法の障害等級1級と認定された場合に「長期収入サポート月額給付金」を支払う。
また、同一月に10日以上の入院または医師の指示を受けた自宅療養や、精神疾患によって10日以上入院した場合に「短期収入サポート月額給付金」を支払う。
「長期収入サポート月額給付金」の範囲は、10万~30万円(1万円単位、年収によって異なる)。「短期収入サポート月額給付金」の支払額は、該当した日に属する月ごとに長期収入サポート給付月額×0.5となる(通算60回限度)。
さらに、「長期収入サポート月額給付金」の支払事由に該当した場合は、就業不能状態から回復し仕事に復帰しても保険期間満了まで生存していることを条件に給付金を支払うことに加え、以後の保険料払込は不要となる。
取り扱い内容は、契約年齢が満15~65歳でインターネットチャネルの場合は満20~65歳。保険期間は55歳・60歳・65歳・70歳・75歳。保険料払込期間は、10年・55歳・60歳・65歳・70歳・75歳払済み(被保険者の契約年齢から10年以上が必要)。
月払保険料例は長期収入サポート給付金月額10万円、保険期間・保険料払込期間65歳満了、短期収入サポート月額給付金免責特則なしの場合、満30歳男性3670円、同女性2370円、満40歳男性2970円、同女性1980円、50歳男性2430円、同女性1530円。
長期収入サポート給付金月額20万円、保険期間・保険料払込期間65歳満了、短期収入サポート月額給付金免責特則なしの場合、満30歳男性7340円、同女性4740円、満40歳男性5940円、同女性3960円、50歳男性4860円、同女性30360円となる。
21年4月に改正された高年齢者雇用法により、70歳までの就業機会確保が企業の努力義務となったことから、就業機会が増加した一方で、高齢時まで働くことで、病気やケガなどで働くことができずに収入を得られなくなるリスクが増加傾向にある。
会社員や公務員は、病気やケガなどで就業ができない状態が一定期間継続すると「傷病手当金」が支給さる。一方で、治療が長期化することで治療費の支出が増加するだけでなく、収入自体も減少することから、家計への負担が大きくなる。また全国健康保険協会の調査では、傷病手当金の受給原因の約31%が精神疾患が要因となっている。
同社は、こうした点を踏まえて、精神疾患への備えが重要になっていることから、顧客が働けなくなった場合の収入減少に対して、精神疾患を含めて幅広く補てんすることを目指し、同商品の開発を進めた。
同商品について、同社チーフ・マーケティング・プロポジション・オフィサーの野口俊哉氏は、「当商品は、顧客から寄せられた声に応えるように開発を進めた。当社の新たな商品ラインナップに加わったことで、販売を促進し、就業不能保険分野でナンバーワンを目指したい」と述べている。