2021.07.28 三井住友海上プライマリー生命 通貨選択利率更改型逓増終身保険を改定

 三井住友海上プライマリー生命は7月1日、通貨選択利率更改型逓増終身保険「おおきな、まごころ2」と、目標設定特則付一般勘定移行型変額終身保険「げんき、ささえる」の2商品を発売した。「おおきな、まごころ2」は外貨建終身保険「おおきな、まごころ」をリニューアルし、一時払保険料を上回る部分を自由に引き出して使える機能等を追加した商品。「げんき、ささえる」は変額終身保険「かがやき、つづく2」の後継商品として、介護に備える機能を追加した商品となっている。

 2018年11月に販売開始した「おおきな、まごころ」は、契約の1年後から3年後まで、毎年死亡保険金(契約通貨建)が大きくなるのが特長の短期間で「ふやして、のこせる」外貨建終身保険。特約を付加することで、死亡保障が増加する初めの3年間に円建の最低保証を付けることもできる。今回のリニューアルでは、従来の商品内容を引き継いだ「基本コース」に加え、新たに追加した「引出コース」の二つのコースを設定。
 「引出コース」は、一時払保険料(契約通貨建)を死亡保険金として残しつつ、契約の1年後から一時払保険料を上回る部分を自由に引き出すことが可能で、これにより「家族にのこすニーズ」だけでなく「自分でつかうニーズ」にも応えられるようにした。
 また、円建商品への顧客ニーズに応えるため、契約通貨に米ドル・豪ドル・ニュージーランドドルに加え「円」を追加。両コースとも、特約を付加することで、終身の死亡保障にかえて、解約払戻金額を原資とした介護年金に移行することができる。
 一時払保険料の最低額は外貨の場合1万契約通貨(1契約通貨単位、円入金特約を付加した場合は最低100万円〈1万円単位〉)、円の場合100万円(1万円単位)、最高額は基本保険金額が10億円となる保険料または基本保険金額と引出部分投入額の合計が10億円となる保険料。契約年齢は契約日の満年齢で40歳~90歳。積立利率適用期間は、米ドルが30年、豪ドルが20年、ニュージーランドドルが15年、円が30年。ただし、契約日または更改日における被保険者の年齢が81歳以上の場合、契約通貨にかかわらず10年となる。保険期間(終身)は、第1保険期間が契約日から3年、第2保険期間が第1保険期間満了後、最初の積立利率適用期間満了まで、第3保険期間が第2保険期間満了後、終身となる。保険料の払込方法は一時払のみ。
 15年10月1日に販売開始した「かがやき、つづく2」の後継商品である「げんき、ささえる」は、株式と債券の2資産から構成された特別勘定で運用を行う円建の変額終身保険。「かがやき、つづく2」の特長の特別勘定での運用実績にかかわらず一時払保険料の100%を死亡保険金として最低保証する点に加え、新たに「介護年金移行特約」「年金移行特約」を付加することで、介護や老後の備えとして利用することが可能となった。

 死亡保険金として一時払保険料の100%を最低保証する他、移行日(契約日から20年後の契約応当日)前日の積立金額が一時払保険料を下回った場合でも、移行額として基本保険金額の100%を最低保証する。移行日以後は一般勘定で運用され、死亡保険金は移行額よりも大きくなる。
 介護年金移行特約を付加することで、被保険者が要介護2以上と認定されている場合、契約日から1年経過以後であれば解約払戻金を原資とした介護年金に移行することが可能。また、年金移行特約を付加することで、契約日から1年経過以後に解約払戻金を原資とした年金に移行することができる。
 一時払保険料(基本保険料金額)は200万円以上5億円以下(1万円単位、同一被保険者で同社の変額商品の契約がある場合は合算で5億円まで)。契約年齢は契約日の満年齢で15歳~80歳、特別勘定運用期間は20年、保険期間終身。保険料の払込方法は一時払のみとなっている。