2021.06.25 ダイレクト自動車保険 21年3月期決算、元受正味保険料は8%増
ダイレクト自動車保険7社(ソニー損保、アクサ損保、セゾン自動車火災、チューリッヒ保険、SBI損保、三井ダイレクト損保、イーデザイン損保)が発表した2020年度(21年3月期)決算によると、7社の自動車保険の元受正味保険料等の合計は前年同期比8.0%増の3806億円と前年同期実績を上回った。7社全社が前年同期比で増収となった。
ソニー損保の自動車保険は、契約件数が伸びた結果、元受正味保険料は前期比8.1%増の1162億円と引き続き堅調に推移した。同社全体の正味収入保険料は同8.6%増の1296億円、経常収益は同8.8%増の1324億円となった。経常利益は同82.0%増の146億円で、当期純利益は同74.9%増の101億円となっている。
アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同1.7%増の528億円と前期実績を上回った。同社全体の正味収入保険料は同1.6%増の551億円、経常利益は同19.0%増の53億円、当期純利益は同37.1%増の37億円となっている。
セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は同12.6%増の513億円と2桁の伸びを示した。同社全体の正味収入保険料は同11.0%増の550億円、経常利益は同20億円増益の2億円、当期純利益は同38億円増益の16億円となっている。
チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は同11.6%増の483億円と伸展した。年間を通して新規契約、継続契約ともに好調だった。同社の収入保険料は同8.2%増の1041億円となった。経常利益は67億円。当期純利益は76億円だった。長期的かつ安定的な収益確保を目指し、同社は19年度に傷害保険の出再スキームを抜本的に見直し最適化。それにより事業費率と損害率の改善を実現した。また、新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響で自動車事故件数が減少したことなどにより損害率が低下し、経常利益、当期純利益共に利益を計上した。
SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同16.7%増の428億円となった。
三井ダイレクト損保の自動車保険の元受正味保険料は同0.5%増の361億円だった。
イーデザイン損保の自動車保険の正味収入保険料は同4.6%増の331億円だった。