2021.04.14 大樹生命 引受基準緩和型がん保険を新発売、4項目の告知で申し込み可能に
大樹生命は5月6日から、引受基準緩和型のがん保険「おまかせ・がんのほけん」(無配当保障セレクト保険)を発売する。「引受基準緩和型がん三大治療特約」を付加し、がん罹患の経験や持病や既往症などがあっても、契約時に四つの告知事項がすべて「いいえ」であれば申し込みできる終身保障のがん保険。がんによる入院や三大治療(手術・放射線治療・薬物療法)を保障し、オピオイド鎮痛薬によるがんの疼痛(とうつう)緩和療養も保障する。また、所定の期間に給付金の支払いが発生しなかった場合には「がん無事故給付金」を支払う。
近年、がん罹患者数は高齢化を主な背景として、男女ともに年々増加傾向にある。一方で、がん診断後の5年生存率は、早期発見や治療の進歩などにより年々向上している。一般的に行われているがんの治療法には、がんの三大治療、手術・放射線治療・薬物療法(抗がん剤治療等)の三つがあり、病状などに応じて組み合わせて行われることもある。また、がんの治療には痛みを伴うことが多く、がん自体が直接の原因となる痛みや、がん治療に伴って生じる痛みなどのがん疼痛を和らげる方法として、疼痛緩和療養があるが、この疼痛緩和療養は、がん治療の早期の段階でも実施されている。これらを踏まえ、大樹生命は、がんを経験した人や既往症などの健康上の理由により、これまでがん保険への加入をあきらめていた人でも所定の要件を満たせば加入できる一生涯保障のがん保険を開発した。
「おまかせ・がんのほけん」は、健康状態が所定の範囲内であれば医師の審査なしに簡易な告知のみで加入できるように設計した引受基準緩和型保険。契約申し込み時の告知事項は、①入院・手術・放射線治療・先進医療による療養を医師から勧められているか(治療方法の一つとして説明を受けている場合を含む)②過去2年以内に、入院・手術・放射線治療・先進医療による療養を受けたことがあるか③過去5年以内に、がん(肉腫、白血病、悪性リンパ腫を含む)・上皮内がん(子宮頚部等の中等度・高度異形成を含む)で入院・手術・抗がん剤治療・放射線治療・先進医療による療養を受けたことがあるか④現在、がん・上皮内がん(疑いも含む)、肝硬変または慢性肝炎で医師の診察・検査・薬の処方を受けているか(一定期間後に診察・検査を勧められている場合を含む)―の四つのみとなっている。
商品の仕組みとしては、引受基準緩和型がん三大治療特約(入院給付日額1万円)を契約した場合、①がん入院給付金(日帰り入院含む、支払日数無制限):契約日から1年間は1日につき5000円、2年目以降1日につき1万円②がん手術給付金(支払回数無制限):契約日から1年間は入院中の手術10万円、入院中以外の手術5万円、2年目以降で入院中の手術20万円、入院中以外の手術10万円③がん放射線治療給付金(60日に1回):契約日から1年間10万円、2年目以降20万円④抗がん剤治療給付金(同一月に1回):契約日から1年間10万円、2年目以降20万円⑤がん疼痛緩和オピオイド給付金(同一月に1回):契約日から1年間5万円、2年目以降10万円―以上を保障する。
また、対象となる5年間に前記①~⑤の支払いがなかった場合、5年ごとにがん無事故給付金を10万円支払う。その他、死亡返還金として、被保険者が死亡した場合は、契約日から1年間は5万円、2年目以降は10万円を支払う。
オプションで引受基準緩和型先進医療特約を付加した場合は、ケガや病気で先進医療による療養を受けたとき、先進医療給付金として被保険者が負担した先進医療の技術に係る費用相当額を1回・通算ともに1000万円まで保障する。
保険期間・保険料払込期間終身、引受基準緩和型がん三大治療特約入院給付日額1万円の保険料例(口座振替月払)は、30歳男性6230円、同女性7470円、40歳男性7740円、同女性9370円、50歳男性1万130円、同女性1万1010円、60歳男性1万3430円、同女性1万2190円、となる。
なお、引受基準緩和型がん三大治療特約は、大樹生命商品の「おまかせセレクト」に付加することもできる。