2021.01.08 ■ダイレクト自動車保険 20年第2四半期決算、元受正味保険料は9.6%増[2020年]

 ダイレクト自動車保険7社(ソニー損保、セゾン自動車火災、アクサ損保、チューリッヒ保険、SBI損保、三井ダイレクト損保、イーデザイン損保)が発表した2020年度第2四半期決算によると、7社の自動車保険の元受正味保険料などの合計は前年同期比9.6%増の1944億円と前年同期実績を上回った。全社が前年同期比で増収を確保し、セゾン自動車火災、チューリッヒ保険、SBI損保の3社で2桁の伸びを示した。
 ソニー損保の自動車保険は、保有契約件数が伸びた結果、元受正味保険料は前年同期比8.1%増の580億円と引き続き堅調に推移した。同社全体の正味収入保険料は同8.7%増の644億円、経常収益は同10.9%増の673億円となった。経常利益は同81.9%増の104億円で、中間純利益は同84.0%増の75億円となっている。
 セゾン自動車火災の自動車保険の元受正味保険料は同17.0%増の296億円と2桁の伸びを示した。経常収益は同15.4%増の314億円で、経常利益は同12億円増益の▲3億円。中間純利益は同13億円増の▲3億円だった。
 アクサ損保の自動車保険の元受正味保険料は同1.9%増の269億円と前期実績を上回った。同社全体の正味収入保険料は同1.7%増の280億円、経常利益は同12.6%減の22億円、中間純利益は同12.9%減の16億円となっている。
 チューリッヒ保険の自動車保険の元受正味保険料は同12.8%増の242億円と伸展した。新規契約、継続契約ともに好調を維持したことが要因。同社の収入保険料は同9.0%増加し514億円となった。経常利益は23億円。当期純利益は20億円だった。同社は19年12月期に四半期ごとに変動する収益を平準化し、かつ、長期的に安定的な収益確保を目指し、傷害保険の出再スキームを抜本的に見直し最適化。これにより事業費率改善を実現し、また、新型コロナウイルス感染症による外出控えなどから事故件数が減少したこと等により損害率が低下したことから、増益を確保した。
 SBI損保の自動車保険の元受正味保険料は同21.7%増の213億円となった。