2020.12.17 ■明治安田生命 実額給付の傷害保険発売、公的保障連動の入院治療費など[2020年]
明治安田生命は2021年1月2日から、生命保険会社初(生保協会加盟42社について同社調べ、20年10月末時点)となる実額給付タイプの傷害保険「明治安田のケガほけん(正式名称:5年ごと配当付組立総合保障保険)」を発売する。「かんたん保険シリーズ ライト! By明治安田生命」にラインアップする。
日常生活におけるケガは身近なリスクだ。同社の実施した市場調査では、約2人に1人が通院を、約4人に1人が入院を経験している。救急搬送されるような大きなケガをする人は、年間約150万人にも上る。また、超高齢社会の到来に伴い高齢者のケガが年々増加しているが、年齢が上がるにつれて、重症化するリスクや要介護状態となるリスクも高まる。こうした背景を踏まえ、同社ではケガのリスクの高い高齢者や、日常的にスポーツやレジャーを楽しむ人などの思いがけないケガに備える保険として同商品を発売するとしている。
保障内容は、「特定損傷給付特約」と「傷害入院治療保障特約(Ⅲ型、Ⅱ型、Ⅰ型)」が必須付加の特約。特定損傷給付特約では、特定の五つのケガ(特定損傷と呼称。①骨折②関節脱臼③腱の断裂④熱傷⑤永久歯の喪失)の治療を受けたとき、入院の有無にかかわらず、一時金(5万円または10万円)を支払う。また、傷害入院治療保障特約は公的医療保険制度に連動した実額給付タイプの保障で、傷害を直接の原因として入院をしたときの治療費(手術費を含む)の自己負担分をサポートする。傷害入院治療給付金として、Ⅲ型は入院中の療養に係る診療報酬点数×3円を支払い、Ⅱ型では同×2円、Ⅰ型では同×1円を支払う。契約時の型は、満70歳未満はⅢ型、満70歳以上満75歳未満はⅡ型、満75歳以上はⅠ型となる。
加えてこの商品では、前記以外に四つの特約の組み合わせにより、ニーズに合わせて保障を選ぶことができることも特徴。任意付加特約には、①退院後の通院をしたとき実額給付タイプで保障する「傷害退院後通院治療保障特約」②治療費以外の費用(差額ベッド代、食事代の自己負担額、入院に必要な日用品や交通費などの雑費)を日額給付タイプで保障する「傷害入院特約」③入院を伴わない手術または放射線治療を保障する「傷害外来時手術保障特約」④死亡したときや、所定の障害状態になったときを保障する「傷害特約(2021)」―がある。
取扱範囲は、契約年齢が満16歳から80歳、保険期間・保険料払込期間が10年、保険料払込方法は新年掛・月掛(口座振替)。加入区分は告知書扱い。
なお、契約時から1年経過以降、保障見直し制度の利用により、病気による入院・手術などに備える保障内容に変更することもできる。
本商品は傷害専用のため「お手軽な保険料」で加入できることも特徴としている。
保険料例(月掛・口座振替)は、必須付加特約のみの契約例①(特定損傷給付特約5万円、傷害入院治療保障特約(Ⅲ型))の場合、20歳男性1091円、同女性824円、30歳男性1038円、同女性812円、40歳男性1062円、同女性878円、50歳男性1126円、同女性1075円、60歳男性1306円、同女性1386円となる。また、契約例①に傷害退院後通院治療保障特約(Ⅲ型)(診療報酬点数×3円+初回通院時1万円)を付加する契約例②では、20歳男性1528円、同女性1231円、30歳男性1471円、同女性1219円、40歳男性1503円、同女性1292円、50歳男性1575円、同女性1514円、60歳男性1772円、同女性1875円となる。さらに、契約例②に傷害入院特約(入院日数×3000円)、傷害外来時手術保障特約(手術5万円、放射線治療10万円)、傷害特約(2021)(死亡500万円、障害状態の程度により50万円~500万円)の特約を付加する契約例③では、20歳男性2291円、同女性1873円、30歳男性2204円、同女性1863円、40歳男性2244円、同女性1952円、50歳男性2356円、同女性2224円、60歳男性2671円、同女性2709円―となる。