2020.10.23 ■メットライフ生命 変額保険「ライフインベスト」発売、死亡保障と老後の資産形成機能提供[2020年]

 メットライフ生命は11月2日から、「ライフインベスト」(正式名称:変額保険(有期型2020))を発売する。円建ての変額保険商品で、顧客のニーズを分析し、毎月、無理のない保険料で生命保険としての保障機能と中長期の資産形成機能を提供することを狙いに設計した商品。
 「ライフインベスト」は、生命保険として死亡保障という安心を得ながら、保険料の一部を株式・債券など複数の特別勘定で運用し、積立金に反映させることで、資産形成が期待できる。万一の場合には、死亡保険金を家族に残すことができ、また満期時には運用実績に応じた満期保険金を受け取れる。満期保険金は、一括または年金方式での受け取りを選ぶことができ、老後の生活に活用できる。
 保障内容は、保険期間中に死亡したときに死亡保険金を、責任開始時以後の傷害または疾病を原因として所定の高度障害状態に該当したときには高度障害保険金を支払う。支払額はいずれも基本保険金額または支払事由が生じた日の積立金額のいずれか大きい金額となる。保険期間満了時に生存しているときには、保険期間満了時の積立金額の満期保険金を支払う。最低基本保険金額は歳満了が200万円、年満了が300万円。
 契約時に毎回の払込保険料を指定して基本保険金額を算出する方法(保険料建)と、基本保険金額を指定して毎回の払込保険料を算出する方法(保険金建)を選ぶことができる。基本保険金額が1000万円以上の場合は高額保険料の割引がある。
 契約年齢30歳・男性、保険期間・保険料払込期間30年、基本保険金額907.4万円(保険料建)、月払保険料2万円の場合、保険期間満了時の満期保険金額は、特別勘定の運用実績がマイナス3%で351万円、0%で550万円、3%で907万円、6%で1547万円となる。
 特別勘定は、国内外の株式や債券などに投資する①バランス型30②バランス型50③バランス型70④日本株式型⑤世界株式型⑥世界債権型⑦短期金融市場型―の7種類から選べる。①、②、③はあらかじめ複数の資産に分散投資するもので、運用関係費用の年率は1%(税別)。④は同じく0.580%(税別)、⑤と⑥は0.700%(税別)。①~⑥の各特別勘定の主な投資対象(投資信託)は、パインブリッジ・インベストメンツ㈱が運用を行う。⑦の短期金融市場型は、メットライフ生命による自社運用で、運用関係費用の年率は0.040%(税別)。
 メットライフ生命の調査によると、老後生活の不安への備えとして、投資や積立などの自助努力によって資産寿命をどう伸ばすかへの関心が高まっている。特に20~30代の若い世代を中心に資産運用を始めたいという意向は高まっているものの、「何をすればいいのかわからない」ために、実際は何もできていない人が多いことも分かった(同社実施「老後を変える全国47都道府県大調査」2020年8月、調査対象:全国の20~79歳の男女1万4100人)。
 このような調査結果や顧客の声に向き合った結果、「ライフインベスト」は、生命保険としての保障機能に、中長期の資産形成機能をパッケージにすることで、万一の場合に備えつつ、将来に向けての資産形成の要望を満たす商品として設計された。一方で、満期保険金額や解約返戻金額には最低保証がなく、運用実績に応じて変動する商品であるため、商品の特徴や、「長期投資」「積立投資(時間の分散)」「分散投資(資産の分散)」といったリスクコントロール方法を顧客に適切に伝え、その上で選べるような態勢を取っている。また、契約後も定期的に契約内容や積立金を知らせるなどのアフターフォローを行うことで、顧客の契約を長期にわたりサポートしていく。同社が一部の商品で提供している「くらしの相談ダイアル」(生活に密着した法律や税金についての相談に専門家が電話で応対するサービス)を「ライフインベスト」の契約者も利用することができるようにした。
 同社では、「老後を変える」というテーマのもと、顧客が豊かな老後を過ごせるように、さまざまな取り組みを行っている。保険会社として保障や商品付帯サービスの提供を通じて、資産寿命・健康寿命の延伸を手伝い、顧客に長生きを「不安」から「楽しみ」に変えてもらえるよう、人生のパートナーとしてともに歩んでいくとしている。