2020.09.03 ■損保協会集計 2019年度損害保険代理店統計、代理店実在数17万2191店に[2020年8月31日]

 損保協会は8月31日、日本に損害保険代理店を持つ国内損保会社31社と外国損保会社10社の2019年度末における損害保険代理店実在数や損害保険募集従事者数等を発表した。それによると、代理店実在数は17万2191店で、前年度末(18万319店)に比べ8128店(▲4・5%)減と引き続き減少した。募集従事者数は205万4942人で、同9366人(▲0・5%)減少だが、ほぼ横ばいを続けている。

 国内元受・外国元受を合わせた元受正味保険料の合計は9兆9376億円で、このうち代理店扱は9兆650億円、直扱(通信販売など)は8051億円、保険仲立人(保険ブローカー)扱は675億円だった。代理店扱は全体の91・2%のシェアを占め、直扱は8・1%、保険仲立人扱は0・7%となった。直扱と保険仲立人扱がそれぞれ前年度から0・1ポイント増加し、代理店扱が同0・2ポイント減少した。
 代理店の形態別構成比は、専業18・4%に対し副業81・6%、法人57・4%に対し個人42・6%、専属76・6%に対し乗合23・4%となり、法人、乗合の割合がそれぞれ前年度から0・6ポイント上昇している。
 主な保険募集チャネル別に代理店数と募集従事者数をみると、代理店数の構成比で自動車関連業(自動車販売店、自動車整備工場)の代理店が53・3%、保険商品の販売を専門に行う専業代理店が18・8%、不動産業(賃貸住宅取扱会社、住宅販売会社)の代理店が10・4%だった。募集従事者数の構成比では、金融業(銀行等、銀行等の子会社、生命保険会社、消費者金融業者)が29・3%、自動車関連業が27・1%、専業代理店が15・8%となっている。このうち専業代理店数の割合は前年度から0・1ポイント減少したが募集従事者数の割合では逆に0・4ポイント上昇している。
 都道府県別にみると、全ての都道府県で代理店実在数が減少した。東京都は前年度から834店(▲4・2%)減と大きく減少し1万9037店となった。
 新設代理店数は7985店で、前年度から950店(▲10・6%)減少した一方、廃止代理店は1万6113店で、前年度(1万5349店)から764店(5・0%)増加した。