2020.01.22 ■SOMPOひまわり生命 ネット申込専用商品、独自システム基盤を構築[2020年]
SOMPOひまわり生命はこのたび、ネット申込専用商品で独自の申込・契約管理システム基盤を構築したことを公表した。この基盤により、ネット申込専用商品のシステム開発期間とシステム開発コストを縮減し、従来商品に比べ、期間を2分の1に短縮、コストを6分の1に削減することを実現しているとのこと。今後も、この基盤を活用した新商品の開発で顧客にタイムリーに新たな価値、商品を提供していくとしている。
SOMPOひまわり生命は、健康応援企業への変革を目指し、2016年以降、三つのネット申込専用商品を発売している。顧客ニーズに応じた新たな価値を速やかに提供するため、シンプルな商品を早期に市場投入していくことを目指しており、従来商品を管理する現行基幹システム上での開発は開発期間・工数・コストの大幅な縮減が課題となっていた。
そこで、商品仕様、事務処理、システム機能の体系化・共通化・ルール化、および基幹系システムとの疎結合化の検討を徹底的に行い、市販の統合開発プラットフォーム(ペガジャパン㈱(米国Pegasystems)のローコードアプリケーション開発プラットフォームを採用)を活用、ネット申込専用商品汎用の独自の申込・契約管理基盤を構築し、システム開発期間を2分の1に短縮、システム開発コストを6分の1に縮減することに成功したもの。
同社ではこれまでネット申込専用商品として、①「リンククロスコインズ(臓器移植医療給付金付先進医療保険)」(16年9月発売)②「リンククロスピンク(無解約返戻金型女性用がん診断保険)」(18年8月発売)③「糖尿病の方の医療保険ブルー(糖尿病患者向一時金給付医療保険)」(19年12月発売)―の3商品を展開しているが、このうち②「リンククロスピンク」と③「糖尿病の方の医療保険ブルー」について本システム基盤上で開発しており、「開発期間2分の1、開発コスト6分の1」は、現行基幹システムで開発した①「リンククロスコインズ」との比較による。
この基盤では、申込機能だけでなく申込後の新契約事務、保全事務での契約管理、保険金支払における査定業務など基幹機能の大半を網羅。現行基幹システムとの疎結合とした上で、機能の部品化、統合開発プラットフォームが提供するビジネスプロセスマネジメント機能やケースマネジメント機能を活用することでビジネスアプリケーションの速やかな構築を実現した。
また、事務プロセスとシステム機能部品の標準化、実績管理、自動トレースが可能になるなど、これまでの基幹システムでは人的判断や紙による引き渡しで行っていた本社事務のデジタル化にも貢献しているという。