2019.12.12 3メガ損保 19年度第2四半期決算、正味収保は引き続き好調

 損保大手3グループはこのほど、2019年度第2四半期決算を発表した。東京海上HDの連結経常収益は前年同期比0・9%減の2兆7430億円となった。正味収入保険料は国内では全種目で増収となり海外でも増収した結果、再保険子会社売却の影響を除き同3・7%増の1兆8073億円を示した。MS&ADHDの連結経常収益は同3・6%減の2兆8564億円。海外保険子会社が為替影響を主因に減収となったが損保子会社の正味収入保険料は同2・7%増と引き続き好調で1兆9268億円を計上した。SOMPOHDの連結経常収益は同3・5%増の1兆9554億円。正味収入保険料は海外および損保ジャパン日本興亜が引き続き好調で同4・3%増の1兆5024億円となった。

 東京海上日動の保険引受利益は前年同期比733億円増益の▲405億円だった。正味収入保険料は同4・7%増の1兆1454億円。家計地震・自賠責を除いた民保合計では同4・5%増の1兆19億円だった。発生保険金は同1071億円減少し、6351億円となった。
 MS&ADHDの国内損保主要2社の業績で、保険引受利益は三井住友海上が前年同期比389億円増益の226億円、あいおいニッセイ同和損保が同423億円増益の▲80億円となり、2社合計では同813億円増益の145億円となった。異常危険準備金反映前の2社合計の保険引受利益は752億円で同1171億円の増加。正味収入保険料は、三井住友海上が同3・3%増の8033億円、あいおいニッセイ同和損保が同5・3%増の6568億円となり2社合計で同589億円増の1兆4602億円。
 三井住友海上の除く家計地震・自賠責ベースの正味収入保険料は、同2・8%増の7082億円で、正味支払保険金は同3・5%減の4044億円。あいおいニッセイ同和損保の除く家計地震・自賠責ベースの正味収入保険料は、同5・2%増の5723億円で、正味支払保険金は同3・7%減少して3300億円だった。
 損保ジャパン日本興亜の保険引受利益は、前年同期比373億円増益の▲210億円となった。正味収入保険料は同3・2%増の1兆1281億円で、自賠責・家計地震を除いた合計では同2・9%増の9822億円となった。正味支払保険金は同6・3%減の5938億円。