2019.10.10 富国生命 「ずっとあんしんケアダブル」発売 「未来のとびら」の認知症重点プラン

 富国生命は10月1日、主力商品である「未来のとびら」(特約組立型総合保険)において、認知症にフォーカスした介護保障プラン「ずっとあんしんケアダブル」(介護終身年金特約〈認知症加算型〉)の取り扱いを開始した。「未来のとびら」は、複数の特約を自在に組み合わせて死亡・就業不能・介護等のリスクを総合的にカバーすることを主眼とする商品で、今回は、要介護者とその家族のさまざまな負担の軽減を目的として、本特約のみで加入できる認知症重点プランを開発したもの。これにより「自身と大切な家族を守るための保険」として、人生100年時代を迎えるシニア層に対し、これから不安が高まる認知症や介護への重点的な備えを提供できるようになった。

 「ずっとあんしんケアダブル」の主なポイントは、①要介護になった場合、年金が一生涯受け取れる:公的介護保険制度の要介護2以上と認定された場合や認知症・寝たきりによる所定の要介護状態が一定期間継続した場合に、一生涯にわたって年金を支払う②認知症に対する手厚い保障:重度の認知症に対しては年金額を50%加算することで、介護にかかる負荷が相対的に大きい認知症を手厚く保障する③一時金タイプの特約と組み合わせることでより充実した保障:介護が必要となった場合に一時金を支払う「介護保障特約〈有期型〉」と併せて加入すると、介護の初期費用(住宅の改修費など)とその後、継続的に掛かる費用(介護サービス利用料など)を合理的に準備することができる―などの点。
 認知症への保障を手厚くする同特約の給付の仕組みは次の通りとなっている。
 「第1回の介護終身年金の支払事由に該当(公的介護保険制度の要介護2以上に認定、または、認知症・寝たきりによる所定の要介護状態に該当)したときに、所定の重度認知症にも該当している場合」には、「特約年金額」と「特約年金額×50%」の両方を、生存の限り支払う。また、「介護終身年金の支払い開始後に、所定の重度認知症に該当した場合」は、所定の重度認知症に該当したとき以降は、「特約年金額」と「特約年金額×50%」の両方を、生存の限り支払う。
 保険期間・保険料払込期間が10年の場合の加入年齢範囲は50歳~70歳、同じく15年の場合は50歳~65歳、同じく20年の場合は50歳~60歳。
 保険料例としては、「加入年齢60歳、保険料払込方法:口座振替月払、保険期間10年、特約年金額60万円」の場合、男性が5142円、女性が5286円となる。
 同社では「高齢化の進展に伴い、要介護認定者数は年々増え続けている。要介護者を介護している人の約6割は配偶者や子などの同居の家族であり(注1)、介護を理由とした離職も年間約10万人(注2)に上っている。また、介護が必要となった主な原因のうち最大の割合を占めるのは認知症であり、認知症の症状がある場合は、症状のない場合に比べてより多くの介護費が掛かる傾向にある」としており、こうした背景から同特約を開発した、という。
 同社では「今後も、企業活動の原点としている『お客さま基点』の価値観のもと、お客さまにとって真に必要とされる商品・サービスの提供に努めていく」としている。
 (注1)厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査」(熊本県を除いたデータ)より
 (注2)総務省「平成29年就業構造基本調査(平成28年10月~平成29年9月)」より