メットライフ生命は６月１７日から、企業・団体向け健康増進型保険「あなたと会社の健康計画」（正式名称：新医療保障保険〈団体型〉）を新たに販売する。同商品は、スマートフォンアプリ「ｋｅｎｃｏｍ×ほけん」を利用して計測した従業員の歩数実績により、契約者である企業・団体に支払う配当金額を変動させる「歩数実績配当方式」を新たに導入した、全員加入型の団体医療保険。団体保険分野で「歩く」といった健康増進の取り組みによって配当金が変動する健康増進型保険は、業界初となる（同社調べ、２０１９年４月２６日時点）。

　スマホアプリ「ｋｅｎｃｏｍ×ほけん」は、メットライフ生命が業務提携する㈱ディー・エヌ・エーのグループ会社であるＤｅＳＣヘルスケア㈱が開発・提供。同アプリは、歩数計測・管理以外にも、健康増進に向けた行動変容を支援するさまざまな機能を持ち、職場の仲間や家族と自然に楽しみながら健康維持・増進活動を継続できる。
　「あなたと会社の健康計画」は、従業員の病気やけがによる入院といった身近なリスクを保障する団体医療保険。入院給付金として、病気で入院した場合に「疾病入院給付金」を、不慮の事故によるけがで入院した場合に「災害入院給付金」を入院初日から保障する。オプション保障として手術特約があり、病気やけがで所定の手術を受けた場合、「手術給付金」として入院給付金日額の１０・２０・４０倍（手術の種類による）を支払う。保険期間は１年（以後、１年ごとに更新）。
　今回新たに導入した歩数実績配当方式では、被保険者の１日当たりの平均歩数を、契約者配当金の計算の基礎に用いる。被保険者の歩数実績で配当金額が変動する仕組みにより、日々の健康増進活動の結果が配当金に反映される。
　各被保険者の１日当たりの平均歩数は、「計測単位期間中の各日における被保険者の歩数の合計÷１歩以上の歩数が計測された日数」で計算される。１日当たりの上限歩数は４万歩とし、それを超える場合は４万歩をその日の歩数とする。
　各被保険者は、計測された歩数に基づく１日当たりの平均歩数などにより、①８０００歩以上②３０００歩以上８０００歩未満③３０００歩未満④いずれにも属さない―に区分され、配当金計算の基礎となる。
　Ａ区分団体（被保険者数１００人以上２９９人以下）、被保険者：１００人（４０歳男性５０人、４０歳女性５０人）、入院給付金日額：５０００円・６０日型、手術特約：あり―を契約条件とした場合、年間保険料は１３７万４０００円（月額保険料：１１万４５００円）。
　歩数実績配当方式では、全員が①だった場合、配当金は１４万７３１２円、全員が②の場合で１３万３９２０円、全員が③の場合で１２万４９９２円となる。ただし、これらの金額は、仮の配当率に基づき、保険金・給付金の支払いがなかったものとして計算したもの。
　なお、歩数実績配当方式としない場合の配当金は１３万３９２０円。歩数実績によっては、これを下回ることもある。
　月払保険料は、Ａ区分団体で新規・継続加入の場合、４０～４４歳がＡプラン（手術特約あり）で１１４５円、Ｂプラン（基本保障のみ）で７９５円。５０～５４歳はＡプラン１７０５円、Ｂプラン１２０５円。６０～６４歳はＡプラン２８９５円、Ｂプラン２１２５円。７０～７４歳はＡプラン５２００円、Ｂプラン４０３５円。７６歳以上は継続加入のみとなり、８０～８４歳でＡプラン９４１５円、Ｂプラン７８２０円。
　労働人口の減少や働き方改革等、企業等を取り巻く環境が変化している昨今、従業員の健康管理を経営的視点で考え、取り組む「健康経営」が求められている。メットライフ生命では、従業員に健康的に活力を持って働き続けてほしいという企業等の思いを実現するものとして、今回、同商品を開発した。