2019.01.15 日本生命 「GranAge Star」提供 生前から死後まで一貫サポート “最後まで自分らしく”に応える

■日本生命 「GranAge Star」提供 生前から死後まで一貫サポート “最後まで自分らしく”に応える  日本生命は4月1日から、同社契約者向けサービス「GranAge Star(グランエイジ スター)~老後も、その後も、自分らしく。~」を開始する。同サービスは、特定非営利活動法人りすシステム(代表理事:杉山歩、以下「NPOりすシステム」)が提供する「身元引受保証」「日常の生活支援」「任意後見」「葬儀や納骨等の亡くなった後の対応」に、定期的な見守り電話や健康介護・マネー相談、特別企画付きシニア旅行の案内等を提供する「暮らしのサポートデスク」を付加した有償サービス。全てパッケージされたサービスは、国内生命保険業界初(2018年12月時点、同社調べ)となる。

 同社では、「人生100年時代」を生きる一人一人が「安心して・自分らしく」過ごすことができる社会づくりをサポートするため、「GranAge(グランエイジ)プロジェクト」を推進しており、シニアの顧客に寄り添ったさまざまな取り組みを推進している。また、06年からは、東京大学高齢社会総合研究機構(IOG)やニッセイ基礎研究所の協力の下、「ジェロントロジー」の考え方を日本に根付かせる活動を進めてきた。
 今回、高齢化の進展や家族構成の変化等を背景として高齢者のみの世帯が増加している状況を踏まえ、高齢化社会における一人一人の不安や要望に応えるとともに、社会課題を解決する仕組み作りとして、シニアの顧客向けに同サービスを開始する。
 「GranAge Star」の特徴は、▽生前から死後に至るまでの一貫したサポートを提供▽判断力が低下しても、あらかじめ本人が決めた通りのサポートを提供▽あらゆる場面で、専門家がサポートを提供―することに加え、サービス費用の一部を日本生命の保険契約で支払うスキームを導入した点。クラブツーリズム、星和ビジネスリンク、ALSOK等を協力会社として、NPOりすシステムが以下のサービスを提供する。
 生前のサービスとしては、身元引受保証(入院・施設入所の身元引受保証等)、任意後見(生活・療養看護)、日常の生活支援(通院・退院時の付き添い等)、暮らしのサポートデスク(健康介護・マネー相談、見守り電話、特別企画付きシニア旅行の案内等)を提供。死後のサービスとしては、葬儀・納骨、遺品整理等の死後対応を提供する。
 当面は、主に東京都多摩市・立川市・日野市等の多摩ニュータウン周辺において契約者向けに案内し、案内するエリアを順次拡大していく予定。
 「ジェロントロジー(Gerontology)」とは、AGING(加齢・高齢化)が研究テーマであり、加齢に伴う心身の変化を研究し、高齢社会に起こる個人と社会のさまざまな課題を解決することを目的とした学問で、加齢学や高齢社会総合研究とも訳される。ジェロントロジーでは、「高齢期の生活課題(経済面・身体面等)の解決に努め、高齢者の生活の質(QOL)を向上させること」と「加齢に価値と希望を持てるようにすること」が重要とされている。
 日本生命では、一人一人の「人生100年時代」をより豊かで明るいものにするため、ジェロントロジーの考え方を踏まえ、「ゆとり」「元気」「幸せ」「楽しむ」の四つのコンセプトを設定。同社が推進する「GranAgeプロジェクト」では、この四つのコンセプトに基づいて、魅力的な商品・サービスの開発に加え、全国約5万人の営業職員を中心としたフェイス・トゥ・フェイスの強みを生かして、地域社会への貢献活動等も積極的に進めており、今後も、シニアの顧客に寄り添ったさまざまな取り組みを通じ、“明るい”長寿時代をサポートしていく。
 今回サービスを提供するNPOりすシステムとは、「最後まで自分らしく生き、自己責任で死の準備をするシステムの提供を通し、『生きているとき』から『万一、判断能力をなくしたとき』、そして『死を迎えたとき』までを一貫してサポートする」との理念に共感し、協業が実現。また、「暮らしのサポートデスク」サービスの特別企画付きシニア旅行等の案内に当たっては、「お客さまの人生に最期まで寄り添いサポートしたい」との思いから、旅行業だけでなく終活事業にも精力的に取り組んでいるクラブツーリズムとも思いを共にしている。
 日本生命では、今後も「人生100年時代のベストサポーター」として、引き続き、シニアの顧客向け商品・サービスを拡充し、高齢社会のさまざまな課題の解決に努めていくとしている。