2018.12.19 東京海上日動 ネオキャリアと業務提携 人事プラットフォームにGLTD連携 Insurtech×HR Tech第1弾

 東京海上日動はこのほど、株式会社ネオキャリアと業務提携契約を締結した。同業務提携を通じ、東京海上日動が推進する「Insurtech」とネオキャリアが推進する「HR Tech」を融合した新たなサービスやビジネスモデルを共同開発する。第1弾として、東京海上日動は12月10日から、ネオキャリアが運営する「jinjer」の利用企業に対し、けがや病気で就業不能となった際の喪失所得補償をはじめとしたGLTD(団体長期障害所得補償保険)とストレスチェックサービスを提供する。

 ネオキャリアの「jinjer」は、人事領域のデータを横断的にマネジメントできるプラットフォームサービス。人事データを「数値化」「可視化」することで、人事戦略の最適解を導き、人事業務のパフォーマンス向上、企業経営の支援を実現する他、採用・勤怠・人材管理などをシームレス管理し、人事の業務コスト削減にもつなげることができる。
 近年、長期就業不能(障害)時の収入減少をカバーするGLTDは、優秀な人材の確保、福利厚生制度の充実、休職者支援等の観点から注目を集めている。また、福利厚生制度の拡充と働き方改革の推進は、中小企業において喫緊の経営課題となっている。両社では今回、こうした経営課題を解決するため、東京海上日動が提供する福利厚生制度であるGLTDと、ネオキャリアが保有する勤怠情報、労務情報などの人事領域情報を活用することによって、中小企業の福利厚生制度拡充につながる日本初(2018年12月現在、両社調べ)のInsurtech×HR Techサービスの提供に至った。
 第1弾は、GLTDとストレスチェックサービスの提供。jinjerのユーザー企業と当該従業員は、jinjerシステムのダッシュボード上から企業情報や従業員情報を活用することで、東京海上日動のGLTDにオンラインでスピーディーに加入できる。この仕組みの導入により、煩雑な紙面での保険加入手続きが削減され、jinjerユーザー企業の従業員に対する福利厚生制度の拡充を実現。また、身体障害により休職した際にも、jinjerの勤怠データと連携することで、保険金支払い事務の効率化を実現する。
 東京海上日動とネオキャリアは、同サービスを通じて、企業の福利厚生を拡充するとともに、働き方改革の実現を支援する。今後、GLTDとストレスチェックサービスの提供に加え、両社が保有するノウハウやデータを有効活用することで、企業のニーズにマッチした保険を新規開発し、あらゆる企業が必要な保険をより便利に加入・利用できるよう共同で取り組んでいくとしている。
 ネオキャリアの会社概要は次の通り。
 ▽商号:株式会社ネオキャリア
 ▽所在地:東京都新宿区西新宿1―22―2新宿サンエービル
 ▽代表者:代表取締役西澤亮一
 ▽事業概要:新卒採用支援事業、中途採用支援事業、保育・医療系人材紹介、介護・一般派遣事業、海外中途人材紹介事業、BPOサービス、人事制度・組織改革支援事業、他