2018.10.25 損保ジャパン日本興亜 「LINEほけん」の提供開始 LINEから手軽に保険加入稼働開始
損保ジャパン日本興亜は10月16日、LINE Financial株式会社と、「LINE」アプリ上で損害保険に加入できる保険サービス「LINEほけん」の提供を開始した。両社は4月25日、損害保険領域で業務提携を締結。今回、シンプルでユーザビリティの高いUI/UX(注)に配慮し、ユーザーのニーズに手軽に応えられる新たな保険サービスとして、「LINEほけん」を共同で開発した。同サービスでは、LINEアプリを通じて、①シンプルでスピーディーな加入手続き②テーマ型のユニークで多彩な商品ラインナップ③手ごろな保険料と支払方法―を提供し、いつでも必要なときに最適な保険に加入することができる。
「LINEほけん」の利用には、専用アプリケーションのインストールは不要。LINEアプリ上から、自分の好きなタイミングで、自宅でも外出中でも保険に加入することを可能とした。ユーザー登録が完了している場合、最短約60秒で、保険加入に必要な全ての事項の入力を完了することができる。
ユーザーは、旅行・スポーツ・イベント・ゴルフ・賃貸などといった生活シーンに合わせたテーマや、天気・家族構成等から、その時に必要な保険を選ぶことが可能。1日単位で加入できる短期型の保険をメーンに、お花見・夏祭りなどの季節のイベントや、台風などの悪天候の際の保険、ボランティアや野外フェスの際の保険といったユニークな商品や、自転車保険や弁護士相談費用保険などの年単位の保険など、全59にわたる多彩な商品プランを提供する。
また、100円からの手頃な保険料プラン(期間選択型における1日当たりの保険料と1年型における月額保険料)を用意し、LINE上で展開する“スマホのおサイフサービス”「LINE Pay」で保険料の支払いができる。「LINE Pay」は、LINEユーザーであれば、誰でもLINEアプリ内から規約に同意するだけですぐに登録、利用開始することが可能。支払いはチャージした「LINE Pay」残高もしくは「LINE Pay」内で連携したクレジットカードを利用できる。
アクセスは、LINEアプリ内の「ウォレット」タブにある「LINEほけん」から。ただし、保険に加入するには「LINEほけん」と「LINE Pay」両方のユーザー登録が必要となる。
デジタル技術の進化とスマートフォンの普及により、さまざまな商品やサービスをスマートフォン上で購入・利用できるようになり、今後、スマートフォンを中心としたオンラインでの保険加入はますます拡大していく可能性がある。このような状況の中、両社は業務提携を行い、損保ジャパン日本興亜が有する損保会社としてのノウハウやデジタル技術に関する知見と、LINE Financialの豊富なユーザーベースと若年層へのリーチの強み、ユーザビリティの高いデザイン設計を生かし、コミュニケーションとInsurTechを融合した新たな保険サービスとして、スマートフォンで手軽に購入・相談・請求ができるスマホ特化型保険サービスの構築・提供を検討していた。
今後、「LINEほけん」で加入できる保険商品のラインナップをさらに充実させるとともに、LINEならではの新たな保険サービス、購入・相談・請求がワンストップで行えるサービスの提供を行い、人と保険の距離を近づけ、ライフスタイルを豊かにするための保険サービスを目指すとしている。
(注)UI(ユーザ・インタフェース)は、フォントや画像、ボタンといったサービスの見た目やデザイン、UX(ユーザ・エクスペリエンス)とは、そのUIを実際に触るなど体験して感じる使い勝手や信頼性、心地良さといった感覚を指す。UI・UX設計とは、サービスを利用する人の使い心地を最優先に考えた設計。