2018.10.05 日本生命/あいおいニッセイ同和損保 個人賠償プラン共同開発 日常生活事故無制限で補償
日本生命とあいおいニッセイ同和損保は、日本生命の顧客向けにニッセイ個人賠償プラン「まるごとマモル」を共同で開発し、11月1日に発売する。自転車の事故等で関心の高まっている個人賠償責任補償を中心とした傷害保険で、従来商品から補償範囲を大幅に拡充した。日常生活での賠償事故を示談交渉付き、無制限で補償し、国外での事故は支払限度額3億円で補償(示談交渉は対象外)。同居の家族、別居の未婚の子に加え、別居の父母の賠償事故も補償する。この場合、被保険者本人の父母だけでなく、その配偶者の別居の父母も対象となる。また、「誤って線路内に立ち入り、安全確認のため電車を運行不能にした」など、電車等との接触がない場合の「運行不能事故」も、国内に限り補償する。保険責任開始は2019年1月。
被保険者が保険期間中に支払事由に該当した場合、「個人賠償責任危険保険金」「死亡保険金」に加えて、オプションプランに加入の場合は「携行品損害保険金」「ホールインワン・アルバトロス費用保険金」を支払う。
偶然な事故により他人にけがをさせたり、他人の物を壊したり、日本国内で電車を運行不能にしたりして法律上の損害賠償責任を負担することによって損害を被った場合に個人賠償責任危険保険金を支払う。
急激かつ偶然な外来の事故によってけがをし、事故の発生の日からその日を含めて180日以内に死亡した場合に死亡保険金を支払う。
「携行品損害補償特約」を付加すれば、外出中に、被保険者が携行している被保険者所有の身の回り品が、偶然な事故が原因で壊れたこと等により損害を被った場合に携行品損害保険金として20万円を支払う。免責金額は1事故につき3000円。
また、「ホールインワン・アルバトロス費用補償特約」の付加により、国内のゴルフ場で、ゴルフ競技中にホールインワンまたはアルバトロスを達成した場合に、慣習として負担した費用に対し、ホールインワン・アルバトロス費用保険金として20万円を支払う。
保険期間は1年間。死亡保険金額は本人10万円、家族型の場合は配偶者・親族10万円。個人賠償責任補償被保険者範囲は、本人・配偶者・同居の親族・別居の未婚の子・別居の父母(本人および配偶者の父母)。始期日時点で満69歳まで契約可能。
年間保険料は、基本プラン1990円、携行品プラン(本人型)3140円、携行品プラン(家族型)4410円、ゴルフプラン(本人型)5660円となっている。
近年、自転車事故で他人に大けがを負わせてしまった事故で高額の損害賠償額が認定されたことが注目され、全国の自治体で自転車保険への加入義務化が進むなど、日常生活の賠償リスクへの関心が高まっている。また、別居の高齢の親が誤って線路内に立ち入り電車運行を止めてしまったケースなど、高齢化等の社会情勢により今後ますます顕在化することが考えられる賠償リスクもある。
従来販売されている日常生活の賠償リスクに備える保険は、主に自動車保険や火災保険の特約として付帯する必要があり、補償の範囲や上限額、示談代行サービスの有無にはばらつきがあった。このため、両社は、全ての顧客に提案可能で、日常生活の賠償リスクに備えることができる新商品を開発したとしている。