2018.09.18 日本生命/三井生命 外貨建一時払養老「ドリームロード」改定 満期金 終身保障移行可に

三井生命は9月10日、無配当一時払外貨建生存給付金付特殊養老保険「ドリームロード」について、10月1日から、保険期間10年・15年に加えて、保険期間5年の商品を新たに「ドリームロード5」として販売すると発表した。「短い期間でまとまった資金を効率的に運用したい」というニーズに応えた。併せて、満期保険金の一時金受け取りに代えて終身保障に移行できる新特約の取り扱いを開始。10月2日から申し込みできる。また、日本生命も、三井生命から商品供給を受けて販売している同保険「一時払外貨建養老保険 ドリームロード」について、同様の取り扱いを開始する。

 ドリームロードは、一時払保険料や保険金の額などを指定通貨で定める外貨建養老保険。日本国債よりも金利の高い米国国債またはオーストラリア国債などで運用される。満期保険金の他、レジャー資金や教育資金などに自由に使える生存給付金を契約後1年ごとに支払う。契約時に目標値を設定すると、円に換算した解約返戻金額が目標とする金額以上になった場合、為替リスクのない円建ての確定年金に自動的に移行する(目標到達時円建年金払移行特約)。また、「円換算払込特約(保険料円換算額を定める場合の特則付)」が必須付加の特約となる。
 改定により、「終身保障移行」ができる特約を新設。契約時または満期の案内から主契約の保険期間満了日の2週間前までに「災害保障付外貨建終身保障移行特約」を付加すると、満期保険金を積立金に充当し、指定通貨建ての終身保障に移行することができる。終身保障に移行する際、医師による診査や告知は不要。また、三井生命で取り扱っている「ドリームロードステップ」についても、災害保障付外貨建終身保障移行特約の取り扱いを開始する。なお、災害保障付外貨建終身保障移行特約と目標到達時円建年金払移行特約を同時に付加することはできない。
 満期保険金は、満期の案内時に、外国為替相場の動向や顧客の生活状況などの変化、お金の使い道に応じて、新設の「終身保障移行」の他、①一時金受け取り②年金受け取り―も選択できる。①では、最長10年間(保険期間5年の場合は最長5年間)据え置くことが可能で、円安のタイミングを待つこともできる。②では、満期保険金を原資として指定通貨建てまたは円建ての年金で受け取れる。すでに加入しているドリームロードでも、満期時に終身保障移行を選択可能。
 ドリームロード5で、契約年齢60歳男性、保険料円換算額1000万円、保険期間5年、指定通貨米ドル、予定利率2.7%、基本保険金額10万米ドル、生存給付金額1717米ドル、円換算レート(払込用)1米ドル=100円の場合、満期時受取累計額は、満期保険金額10万米ドルと生存給付金額6868米ドルを合わせて10万6868米ドルとなる(満期時返戻率106.8%)。
 特約として、円換算支払特約、外貨建年金支払特約、円建年金支払特約、リビング・ニーズ特約などがある。
 近年の低金利環境下で、株式や投資信託、外貨建て資産などによる効率的な運用に対するニーズの高まりに応えるため、三井生命は2015年10月から、外貨建てで一定期間の死亡保障と資産形成が両立できるなどの特徴を持つ「ドリームロード」を販売。経営統合した日本生命も、同保険の商品供給を受けて、17年10月から販売している。