2018.09.03 3メガ損保 18年度第1四半期決算、正味収保(自賠責・家計地震除く)が増加

損保大手3グループはこのほど、2018年度第1四半期決算を発表した。それによると、東京海上HDは連結経常収益が前年同期比0.1%減の1兆3975億円で、正味収入保険料は、海外保険会社での増収により、同0.2%増の9208億円となった。MS&ADHDは連結経常収益が同1.3%減の1兆4616億円で、正味収入保険料は海外保険子会社が増収したことで同1.6%増の9705億円となった。SOMPOHDの連結経常収益は同2%減の9939億円で、正味収入保険料は同3.9%減の7473億円だった。

 東京海上HDの国内損保事業では、東京海上日動の保険引受利益は同86億円減益の258億円だった。正味収入保険料は同0.1%減の5512億円。火災は同2.2%増の649億円、海上は同7.9%増の161億円、傷害は同2.9%増の576億円、契約件数が増加した自動車は同0.4%増で2705億円だった。その他は超ビジネス保険の販売拡大等で増収し、同4%増の809億円となった。家計地震・自賠責を除いた民保合計では、同1.8%増の4899億円だった。
 MS&ADHDは国内損保主要2社の業績で、保険引受利益は三井住友海上が同38億円減益の281億円、あいおいニッセイ同和損保が同36億円増益の195億円。正味収入保険料は、三井住友海上が同5億円減の3764億円、あいおいニッセイ同和損保が同24億円減の3097億円となった。三井住友海上の正味収入保険料を種目別に見ると、火災は同0.5%増の435億円、海上は同8.7%増の164億円、傷害は同2.4%増の408億円、その他は同6.6%増の672億円、自動車が同0.4%減の1685億円、除く家計地震・自賠責ベースの合計では、同1.8%増の3365億円となった。あいおいニッセイ同和損保は、火災が同1%増の406億円、海上が同1.6%増の19億円、傷害が同4.2%増の173億円、自動車が同0.5%増の1775億円、その他が同3.3%増の358億円、除く家計地震・自賠責ベースの合計では、同1.2%増の2732億円だった。
 SOMPOHDの国内損保事業のうち損保ジャパン日本興亜は、保険引受利益が同47億円増の224億円と増益を確保した。正味収入保険料は同1.1%減の5535億円。その他が同10.5%増の940億円、このうち賠償責任は同11.2%増の560億円となった。海上は同1.1%増の115億円。火災は同4.2%減の584億円、自動車は同0.7%減の2736億円となった。傷害は同2.4%減の526億円、自賠責・家計地震を除いた合計は同0.7%増の4901億円となった。