2018.08.31 生保各社の18年度第1四半期決算 営業業績は計画通りの進捗

生保各社がこのほど発表した2018年度第1四半期決算によると、前年度に引き続き、商品構成の保障性商品、外貨建て商品への戦略的シフト、グループ内での商品供給の活発化などで営業業績はおおむね計画通りの進捗(しんちょく)となった。基礎利益についても、効果的な資産配分、利息及び配当金等収入の増加などで、堅調に推移している。

 かんぽ生命の四半期純利益は340億円と前年同期比41.1%の増益となり、通期業績予想比で38.7%と順調な進捗となった。個人保険の新契約年換算保険料は主に保障性商品へのシフトにより、同9.5%減の946億円となったものの、第三分野の新契約年換算保険料は同28%増の170億円と、前期に続いて第1四半期としては過去最高の水準となった。個人保険の保有契約年換算保険料は前期末比0.7%減の4兆8239億円だった。第三分野の保有契約年換算保険料は同0.4%増の7540億円で、前期に続き、増加基調に転じている。
 日本生命グループの連結保険料等収入は前年同期比0.5%減の1兆3369億円だった。銀行窓販商品の販売減少等により減少したものの、商品相互供給が奏功したことやマスミューチュアル生命の連結反映等で微減となった。基礎利益はマスミューチュアル生命の連結反映やMLC Limited(MLC)の増益を主因に同2.7%増の1458億円となった。個人保険・個人年金保険の新契約業績は年換算保険料で同17.6%増の993億円、保有契約業績は国内計で年換算保険料が前年度末比6.2%増の4兆4322億円だった。
 明治安田生命のグループ保険料(連結損益計算書上の保険料等収入)は明治安田生命単体の増収により、7785億円と前年同期比8.7%増加した。明治安田生命単体は17年8月に発売した外貨建一時払保険の貢献等で、7042億円と同9.8%の増加となった。グループ基礎利益は明治安田生命単体およびスタンコープ社の増益等により、1296億円と同24.9%増、明治安田生命単体の基礎利益も1222億円と同20.2%増となり、グループ・単体共に第1四半期過去最高益を更新した。明治安田生命単体の新契約年換算保険料は同31.4%増の357億円、保有契約年換算保険料は前年度末比0.3%増の2兆2570億円だった。
 第一生命HDの連結保険料等収入は前年同期比20.4%増の1兆2458億円、基礎利益は同7.4%減の1334億円だった。新契約年換算保険料はグループ全体で同23.4%増の1177億円。第一生命は16年9月に発売した要介護リスクに備える法人向け商品の販売が減少し、同10%減の222億円となった。これは、ネオファースト生命で3月から第一生命の代理店網に投入した法人向け新商品に振り替わった結果で、ネオファースト生命の新契約年換算保険料は前年同期の7億円から255億円に大幅に増加した。今年3月下旬から販売を開始した第一生命の「ジャスト」は想定通りの販売が続いている。第一フロンティア生命は貯蓄ニーズの高まりと海外金利の上昇、第一生命の営業職を含めた販売チャネルの拡充の結果、外貨建て商品の販売好調が続き、新契約年換算保険料は同22.6%増の492億円となった。グループ全体の保有契約年換算保険料は前期末比0.5%増の3兆6877億円だった。
 住友生命グループの連結保険料等収入は前年同期比0.9%減の6234億円だった。グループ基礎利益は同37.2%増の948億円と大幅な伸びを示した。新契約年換算保険料は同15.5%減の578億円、保有契約年換算保険料は前年度末比0.4%減の2兆7709億円となった。住友生命単体の新契約年換算保険料(個人保険と個人年金保険)は前年同期比5.6%減の285億円、メディケア生命は同19.3%減の14億円だった。海外事業では、シメトラ社の新契約年換算保険料は同23.5%減の278億円だった。
 ジブラルタ生命は個人保険と個人年金保険の合計(以下、個人保険と表記)の新契約高が同8.4%増の1兆209億円、個人保険新契約年換算保険料は同7.5%増の208億円となった。個人保険の保有契約高は前年度末比1.4%増の36兆5814億円、個人保険保有契約年換算保険料は同1.3%増の9400億円、総資産は同1.8%増の11兆6328億円だった。保険料等収入は前年同期比17.5%増の3337億円、基礎利益は新契約業績伸展に伴う新契約費の増加等により同0.4%減の341億円、四半期純利益は同10%増の170億円となった。
 アフラックは個人保険分野の新契約件数が同8.2%増の43万4208件となった。このうち、がん保険が同35.5%増の32万9193件と大幅に伸びた。新契約年換算保険料は同7.8%増の244億円で、このうち第三分野は同9.1%増の232億円と堅調に推移した。保有契約件数は前年度末比0.3%増の2449万1651件、保有契約年換算保険料は同0.2%増の1兆4174億円だった。保険料等収入は前年同期比0.4%減の3593億円、基礎利益は同5.3%増の748億円、四半期純利益は同18.8%増の513億円、総資産は前年度末比0.2%減の11兆9482億円となった。
 メットライフ生命の新契約年換算保険料は外貨建ての死亡保障と年金商品で前年同期比65.9%、医療保険で同18.6%それぞれ増加し、全体では同38.8%増の338億円となった。収支における保険料は保有契約および新契約の増加で同34.8%増の4951億円と大幅に伸びた。保有契約件数は契約の継続率の向上と外貨建て商品や医療保険の販売増で順調に増加し、前年度末比0.8%増の906万件となった。基礎利益は前年同期比0.1%減の234億円だった。総資産は前年度末比2.8%増の10兆7967億円と引き続き増加した。
 ソニー生命は新契約年換算保険料が前年同期比15.7%増の187億円だった。保有契約年換算保険料は前年度末比0.9%増の8563億円。保険料等収入は前年同期比11.8%増の2695億円、四半期純利益は同61.7%増の163億円、基礎利益は同7.4%増の267億円となった。
 T&D保険グループの新契約年換算保険料は個人定期保険や介護保障商品の販売増加で同45.4%増の387億円と大幅に伸びた。このうち第三分野は太陽生命の認知症治療保険が堅調に推移したことに加え、大同生命の就業不能保障商品・介護保障商品等の販売好調で、同101.5%増の147億円と大きく伸展した。経常収益は保険料等収入や利息及び配当金等収入が増加したこと等で同19.8%増の5477億円だった。親会社株主に帰属する四半期純利益は同0.2%増の194億円と前年同期並みを示し、おおむね通期業績予想に沿った進捗となった。
 アクサ生命は主に「アクサの『長期保障』の定期保険 フォローアップライフ」の好調な販売によって保険料等収入が同4.5%増の1545億円となった。基礎利益は資産運用収益の減少などで同12.2%減の138億円。純利益は同18.3%増の50億円だった。
 フコク生命グループの保険料等収入は富国生命とフコクしんらい生命の合算で同17.4%減の1636億円となった。2社合算の基礎利益は同5.2%減の205億円だった。
 朝日生命は保険料等収入が同4.2%増の974億円、基礎利益は同35.1%減の36億円だった。