2018.05.15 三井生命 三井住友信託銀で外貨建て終身発売、初の円換算レート固定型
三井生命は5月7日、三井住友信託銀行で、無配当低解約返戻金型外貨建終身保険(予定利率毎月更改型)「フラット外貨終身」を発売した。三井生命の外貨建て保険の商品開発力と三井住友信託銀行のコンサルティング力とを合わせ、共同開発した商品。保険料払込期間を通じて、外貨建ての保険料を円に換算するレートを固定する機能は、国内生保業界初という(2018年2月同社調べ)。三井生命では、この機能を「個人では実現が難しい画期的な仕組み」とし、払い込む毎回の保険料が、「円」で契約時に確定するため、セカンドライフや教育資金の計画的な準備、生前贈与の手段として活用できるとしている。
フラット外貨終身では、契約時に毎回の外貨建ての保険料を円に換算するレートが固定される。保険料は為替変動の影響を受けないため、保険料払込期間を通じて、円で払い込む保険料(固定円建保険料)は毎回一定額となる。
一生涯にわたる死亡・所定の高度障害保障を準備でき、解約返戻金は契約者の資産として活用可能。解約返戻金の水準を低く設定する低解約返戻金期間を設けているため、割安な保険料で保障を準備できる。予定利率は「毎月更改型」のため、市場金利の上昇局面では保障と資産形成の上乗せが期待できる他、下降局面でも予定利率は最低保証される。
また、保険料払込期間満了後1カ月経過以後、円に換算した解約返戻金額があらかじめ設定した目標額(円)に到達した時、災害保障付円建積立保険に自動的に移行することができるという特長がある。
指定通貨は米ドルまたは豪ドルで、保険料払込通貨は円。保険期間終身で、保険料払込期間は米ドルが5年・7年・10年・15年、豪ドルが5年・7年・10年となっている。
保険料は平準払い(月払・半年払・年払)で、契約年齢は0~75歳。告知書または医師の診査で取り扱う。基本保険金額は2万5000~700万米ドル(豪ドル)、最低保険料は月払換算で5000円から。「高額割引」として、基本保険金額が所定の金額以上のときは、高額割引保険料率が適用され、保険料が割り引かれる。
主な特約として、円換算払込特約(保険料固定特則付、付加必須)、円換算支払特約、目標到達時災害保障付円建積立保険移行特約、介護前払特約、保険料払込免除特約018(外貨建保険用)、年金支払特約、年金払移行特約、リビング・ニーズ特約がある。
三井生命は、これまでも多様化する顧客ニーズに応えるため、幅広い商品ラインアップを提供してきたが、近年の国内低金利環境下で、より効率的に保障を備え、資産形成したいというニーズに対応し、円よりも金利水準が高い外貨建保険を販売している。
今回、「毎回払い込む円建ての保険料が変動しない外貨建終身保険で長期的な保障と資金の計画を立てたい」という声に応えるため、保険料払込期間を通じて外貨建ての保険料を円に換算するレートを固定する機能を備えた、新しい平準払いの外貨建終身保険を開発したとしている。