2018.02.28 住友生命 17年度第3四半期決算、基礎利益は増益確保

 住友生命が2月14日に発表した2017年度第3四半期決算によると、連結保険料等収入は前年同期比28.7%減の2兆119億円で減収となった。グループ基礎利益は同13.9%増の2521億円と増益を確保した。グループの新契約年換算保険料は同27.2%減の1709億円で、保有契約年換算保険料は前年度末比1.3%増の2兆7753億円だった。

 住友生命単体の新契約年換算保険料(個人保険と個人年金保険)は、前年同期比47.7%減の1003億円となった。このうち、第三分野は同11.9%増の343億円と2桁の伸びを示した。
 保有契約年換算保険料(個人保険と個人年金保険)は、前年度末比0.2%増の2兆3309億円で、このうち第三分野は同2.1%増の5440億円となった。
 解約・失効年換算保険料は前年同期比2.1%増の520億円、保険料等収入は同31%減の1兆8831億円、基礎利益は同12%増の2388億円だった。
 資産運用収益は同10.2%増の5856億円で、このうち利息及び配当金等収入は同6%増の4427億円と堅調に推移した。経常収益は同22.9%減の2兆5692億円だった。
 保険金等支払金は同0.8%増の1兆4840億円、資産運用費用は同18.5%増の1242億円となり、経常費用は同23.7%減の2兆4065億円となった。
 経常利益は同8.1%減の1627億円、四半期純剰余は同25.2%減の511億円だった。
 住友生命単体の総資産は前年度末比5.1%増の31兆5635億円、実質資産負債差額(実質純資産額)は同6.4%増の6兆1575億円。ソルベンシー・マージン比率は874%で同47.1ポイント上昇した。
 住友生命グループの連結総資産は同4.8%増の35兆9990億円だった。連結ソルベンシー・マージン比率は875.8%で同62.6ポイント上昇した。
 メディケア生命は新契約年換算保険料が前年同期比38.5%増の56億円、保険料等収入が同18.5%増の212億円、保有契約年換算保険料が前年度末比17.7%増の318億円といずれも大幅な伸びを示した。
 海外事業では、シメトラ社の新契約年換算保険料は前年同期比67.6%増の648億円、保険料等収入は同43.5%増の1077億円、保有契約年換算保険料は前年度末比6.6%増の4126億円といずれの指標も順調に伸びている。